《旭川・女子高生殺害》「話したくありません」“舎弟”の裁判はわずか3分で退廷した主犯リコの初公判迫る…本人は「自殺」を主張も舎弟は「リコさんが押した」
《旭川・女子高生殺害》「話したくありません」“舎弟”の裁判はわずか3分で退廷した主犯リコの初公判迫る…本人は「自殺」を主張も舎弟は「リコさんが押した」

北海道旭川市の石狩川にかかる神居大橋から2年前の4月、当時17歳の女子高校生が転落して水死した事件で殺人、不同意わいせつ致死、監禁の3つの罪に問われた内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判が5月25日から、旭川地裁で始まる。裁判は集中審理され、6月22日に判決が言い渡される見込みだ。

「ここでは話したくありません」とわずか3分で退廷

この事件を巡っては、内田被告が舎弟扱いしていた女(21)が共犯として懲役23年(求刑同25年)の実刑判決を受け、上訴しなかったことから確定、既に服役している。

女は事件当時は未成年だったが、旭川地検が改正少年法に基づき起訴時に「小西優花」という実名を公表している。内田被告の公判にはこの小西受刑囚に加え、女子高生を監禁していた車に同乗していた少年と少女、さらに内田被告の母親も証人尋問に出廷する。

起訴状などによると内田被告は2024年4月19日未明、小西受刑囚と共謀して女子高生に衣服を脱ぐように命令、橋の欄干に全裸で座らせた被害者に「落ちろ」「死ねや」などと罵声を浴びせて川に落下させ、水死させた。この際に被害者は、前日夜から内田被告ら4人に車に監禁されたり繰り返し暴行を受けたりしたことで抵抗の意思を失い、命令を拒絶できない状態に追い込まれていたとされる。

昨年3月に開かれた小西受刑囚の公判では、「内田被告が背中を押して、被害者が欄干から落ちた」と主張、これに対し証人尋問に出廷した内田被告は真実のみを証言する宣誓を「しないです」と拒否したうえ、「同じ内容の(自らの)裁判を控えているので、ここでは話したくありません」と胸を張って言い、わずか3分で退廷した。

自身の公判では内田被告の「舎弟分」として指示に従い、女子高生Aさんの殺害を認めた小西受刑囚に対し、内田被告は殺害を真っ向から否定。供述調書でも内田被告が全裸のAさんを欄干に座らせた後、川に転落したのはAさんの「自殺」によるものだと主張した。供述調書の記載は以下のとおりだ。

<私はAに「死ぬなら私のいないところでやって」と言いました。自力で帰れるようにするため、Aの携帯とAから受け取った1000円札4枚をその場において、優花(小西受刑者)の手をとって走って車に戻りました。「キャッー」という女の子の声が聞こえた数秒後に「ダンッ」という音が聞こえました。自殺したのだと思います>

「犯行で果たした役割の大きさは、内田被告と比較すればやや小さい」

一方で殺害を認めている小西受刑者は、公判の被告人質問でも犯行の詳細を供述した。


神居大橋では終始、内田被告の指示で全裸のAさんを土下座させたり、スマホで謝罪動画を撮影。その後、Aさんを橋の欄干に川に向かう形で座らせると、内田被告と一緒にAさんの肩などを押した。欄干の外に立つ形になったAさんは、両手を広げて深呼吸を一回したという。

「川の方に向かって倒れていきました。その時、梨瑚さんが押していました」

橋の上から姿を消した直後、小西受刑囚は橋を吊り下げるロープようなものにつかまろうとするAさんの片方の手を見つけてとっさに手を差し伸べた。しかし届かず、Aさんは「キャー」と悲鳴をあげて川へ転落していったという。

犯行後に戻った車内で、小西受刑囚は内田被告からLINEのメッセージを削除したり、やり取りを偽装したりするよう指示されたと述べた。

昨年3月7日の旭川地裁で裁判長は小西受刑囚の殺害行為を認定した上で、「犯行で果たした役割の大きさは、内田被告と比較すれば、やや小さいといえる」と、求刑を2年下回る懲役23年を宣告。被告、検察双方とも上訴しなかったために刑が確定、小西受刑囚は塀の中の住人となった。

「舎弟」の裁判では一切の証言を拒否した内田被告は、自身の裁判では何を語るのだろうか。

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