MLB 他人事にしない・させない、誰かをリスペクトする取り組みの数々

【画像】カラフルさは、最もわかりやすい多様性の象徴だ

日本時間7月1日朝、MLBが公式インスタグラム(@mlb)を更新した。

「What a month it’s been!#MLBTogether(なんて1ヶ月だったろう!MLBをともに)」と綴り、6月中のMLBの様々な企画の様子を撮影した写真の数々をアップした。


LGBTQ+の文化とコミュニティによる貢献を記念する”プライド月間”の特別企画に始まり、若くして亡くなった偉大な野球選手を偲んで名付けられた「ルー・ゲーリッグ・デー」にはALSと闘う人々にスポットライトを当てるイベントが催された。父の日には選手らの子供たちが球場に招かれ、一生の思い出になるひとときを堪能した。

テレビやラジオの発達、戦争の歴史、科学の急速な進歩、差別問題など、20世紀に大きな動乱があった人類の歴史と、メジャーリーグをはじめとする世界の野球の歴史は、同時進行で発展・発達・改革を遂げてきた背景がある。そもそも野球というスポーツが発案されてから2世紀も経っていない現代において、各国が抱えてきた葛藤や社会問題はむしろ解決していないものの方が余程多い。我々は過去の時代を過ぎた先ではなく、今もまだ当時と同じ議論の最中を生きているのだ。
また新型コロナウイルス感染拡大を経験したことや、AIの存在感の増幅、宗教的な争いなども目立つなかで、近年改めて家族との絆や他者との精神的つながりを重要視する動きも各地で見られる。それは日本も例外ではなく、身近な個性・多様性との付き合い方や弱者の生活を保護するための手立てについて、多くの国民が不安を感じているだろう。

MLBの様々な取り組みは、単なる慈善的なキャンペーンではない。日本で暮らす我々にとっても他人事にしておくわけにはいかない発展途上の議論と研究を、現代人が覚えておくべき大切な主題として示してもらえる機会だ。今後の取り組みにも、ぜひ注目したい。

【画像】今年のルー・ゲーリックデー

またこの投稿には公開後2時間ほどで、1万件を超えるいいねが寄せられている。

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