春夏通算48回の甲子園出場を誇る東邦高校は、この春から練習前後に校歌を歌うようになった。伝統を背負う意識を高めるための新たな習慣だ。
朝倉大空と瀬木玲央、2人の主将がチームを牽引する。「きつい時こそ声を出す。それが自分たちの練習で一番大切なこと」と瀬木。朝倉は「チームワークは良くなってきている」と手応えを語る。
練習場には「私にお任せください」の張り紙が10か所以上。トイレ、部室などに責任者を配置し、日々清掃や管理を徹底している。昨秋、県大会未出場という悔しさを経て、「まずは野球以外を見直す」と決めた取り組みだ。
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山田祐輔監督は「環境への意識が変わってから、野球の結果も出始めた」と語る。細部に宿る責任感と気づきが、チームに変化をもたらしている。
“日本一のグラウンド”から、もう一度、甲子園へ。