
先月からスタートした3月期決算銘柄の第1四半期決算発表も終盤に入り今週でほぼ終わりとなりますが、一早く決算を発表した銘柄ではアナリストの業績予想や目標株価の見直しもある程度進んだとみられます。
そこで今回は決算発表がピークとなった7月29日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に、決算後に2社以上の証券会社が目標株価を引き上げたもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかでも特に目標株価の引き上げが多かったのが東京エレクトロン <8035> で、4-6月期は最終減益となったものの、第1四半期の受注が大きく増え9年ぶりの高水準となったことから決算後に4社が目標株価を引き上げています。
また、ソニー <6758> 、マツダ <7261> 、ヤマトホールディングス <9064> でも3社が目標株価を引き上げたほか、決算発表直後に株価が大きく上昇した日本特殊陶業 <5334> やメディパルホールディングス <7459> でも2社が目標株価を引き上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト