マネックス証券が「AIレポート」を無料配信する狙い――Good Moneygerとコラボ

■AIは金融業界にどういう影響を与えるのか?

――AIが金融業界を、金融機関をどうかえていくとのか。この点について皆さんにうかがいたいと思っています。

AIに関して、マネックス証券が独自にR&Dを進めていくのはなかなか難しいところがあります。また、金融業界では、たとえば運用会社がAIを使っているというふれこみも見かけますが、実際には旧来のクオンツの延長線上だったりする場合もある。ディープラーニングを活用していないとAIではないとまでは思いませんが、まだまだ発展途上ということだと思っています。

こうした中で思い起こされるのが、ネット証券が誕生した時代のこと。当社を含めネット証券が誕生した背景には、手数料の自由化が一番大きかったとは思いますが、積極果敢にチャレンジする姿勢があったからこそだと思っています。

もともとは対面や電話で受けていた注文をネットに切り替えた。当社の創業は1999年ですが、グーグルの検索エンジンが日本にきたのが2000年といわれていますから、まだグーグルすらなかった。そんな時代のシステムやサービスは、今考えればすごく使いづらい、エラーの多いものだったろうと思います。それでも積極的にやったわけです。

AIも同じです。スタートアップと組んでしっかりと取り組む。それがわれわれにもお客様にも資することもあると考えています。

――AIがブームといわれ、「AIやロボットが人間の仕事を奪う」という指摘もあります。

AIが人間の役割を大きくとってかわるには時間かかるだろうなとは思いますが、今のAIの取り上げられ方については、第三次くらいのブームといわれますが、「もうブームではない」という指摘もあります。今度はブームではなく本格的に浸透するのだと。

ではどう変わるのか。「みんなの生活がかわる」といわれたら、そうなんだろうなと思いますし、われわれもそれについていかなきゃいけないとは思います。ただ具体的にどう変わるかということについて、イメージがわいていない人のほうが多いのではないでしょうか。たとえば何か今人間が時間をかけてやっていることが、すごく正確に高速にできるようになるといったイメージしかなかったりする。

私見ですが、つまらないと思う仕事、つまり少し考えたらやるべきことが決まって、あとは手を動かすだけというような仕事は、AIが取って代わっていくのではないかと思います。人間がやるべきなのは、少し考えただけでは分からないようなことでしょう。

これは今に始まったことでも、AIに限った話でもないと思っています。過去には、工場における労働がロボットに取って代わられ、人間はロボットを管理したり操作したりするようになったわけです。一方で、ITやWebというものが生まれてエンジニアという職種ができたように、昔なかった職種もうまれています。

AIの導入で浮いた時間を有効活用できる金融マンがどれだけいるのか。AIに仕事を渡した人がAI以上のバリューを出せるように、業界が人材、能力の底上げをしないといけないでしょう。

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