日本のカリスマ経営者ランキングー日本が誇る10人の社長、トップはだれか!?

 大企業の経営者には、個性派が多いという。強いリーダーシップを発揮してチャレンジを続ける社長や、顧客の心をつかんで離さない企業風土を維持する社長などさまざまだ。今日本で業績拡大に貢献している経営者は誰なのだろうか。公表されているデータをもとにランキングしてみた。

◼️ランキング作成基準

  まず、管理が難しい大企業を率いる経営者を選ぶために「時価総額1兆円以上の上場企業の経営者」を対象としている。また近年重視されるROE(自己資本利益率)が高い、すなわち株主から集めた資金を有効に活用する能力が高いと判断できる、「ROEが10%以上の企業」で、実際に業績に貢献していることを測るため「3年以上勤続する経営者」のみを対象とした。

 これらの条件にあてはまる企業の経営者の中から、「直近3年の時価総額成長率」を基準に、独自の判断で、優れた経営者をランキング化した。時価総額をより成長させたということは、企業の市場価値を高めたといえるのでこれを基準とする。それでは、日本が誇る優れた経営者をランキング形式で見ていこう。

10位:稲葉善治氏(ファナック):時価総額成長率173%

 稲葉善治社長率いるファナックは富士山麓に工場を構え、産業用機械を製造している企業で、高収益企業として知られる。これまで、引退した創業者の稲葉清上衛門の影響が強く、株主との対話の少なさを指摘される企業であった。今年稲葉社長により株主との対話を重視する方針に転換し、投資家にとっても株主還元を強化する意向を示すなど身近な企業となっている。株価も大きく上昇しており、直近のROEは16.14%となっている。

9位:永守重信氏(日本電産):時価総額成長率246%

 創業者の永守社長はモーターなどの電気機器のメーカーとして、ハードワーキングと強烈なリーダーシップで今日まで同社を率いてきた。創業当初は国内では相手にされなかったものの、海外で実績を出し、そこから知名度を上げていった。また、「M&Aの神様」とも言われ、積極的にM&Aを行い、経営不振に陥った企業を買収し、多数黒字化してきたことでも知られている。永守氏はM&Aにより「時間を買うこと」で、一代で時価総額2兆円もの企業を作った。日本電産の2014年3月期のROEは12.07%。

8位:畑中好彦氏(アステラス製薬):時価総額成長率255%

 「明日は変えられる」をキーワードとして積極的な研究・開発を行う同社を2011年より率いる畑中社長は、ありきたりな薬品を作ることより革新的な新薬の開発をめざしており、社会貢献の意識も高い。株価も市場の期待を反映して好調に推移している。ROEは10.51%。

7位:似鳥昭雄氏(ニトリホールディングス)時価総額成長率262%

 家具大手のニトリを創業した似鳥社長。最近では、日経新聞の「私の履歴書」で明かされた破天荒な人生が話題を呼んだ。しかしニトリ創業以降、会社の成長に尽力し、現在では全国各地に家具やインテリア商品の販売店を展開しており、安定した品質の製品を低価格で提供し、業界を牽引する企業へと育て上げた。似鳥社長は、小売と製造が分離された日本の家具業界でいち早くSPA(製造小売)を取り入れたことで、自社で安価に製造した品質の高い製品を販売する。その結果2015年3月期には、28期連続の増収増益を実現した。ROEは14.9%。

6位:柳弘之氏(ヤマハ発動機)時価総額成長率276%

 リーマンショックで2009年に2000億を超える損失を計上したヤマハ発動機のV字回復を果たした立役者の柳社長。2009年には、3人の社長が入れ替わる中、構造改革プロジェクトチームリーダーだった柳氏は、2010年3月に社長に就任した。以後、商品開発や生産体制を見直し、2014年12月期には、就任当初の2010年12月期から274%増の684億の純利益を計上している。

5位:孫正義氏(ソフトバンク)時価総額成長率328%

 携帯電話事業で有名な同社。ROEは27.98%と、こちらも高水準を保っている。一代で時価総額約9兆円の巨大企業を作り上げだ孫社長、まさしく日本を代表する経営者だろう。NTTの牙城であった通信事業に果敢に参入し、現在の携帯電話大手という地位を築いた。また、発電事業やロボット事業など、先進的な事業に対しても臆せずに投資する大胆さをも備えている。2000年に出資したアリババは昨年、史上最大規模のIPOを果たし、1990年代には米ヤフーにも出資しているなど、伸びる企業を見抜く力が飛び抜けている。

4位:島野容三氏(シマノ)時価総額成長率361%

 自転車部品及び釣り具メーカーとしてその名を馳せるシマノを率いる島野容三社長。企業多角化戦略にまい進するのではなく、釣り用品に特化して商品を提供している。企業規模が大きくなるとあれもこれもと手を広げたくなる経営者が多い中、対象を絞り込む方針をとりながら成功している。2001年就任以降、時価総額が1兆5千億を超える企業まで育て上げた。直近のROEは17.07%。

3位:上西京一郎氏(オリエンタルランド)時価総額成長率377%

 東京ディズニーリゾートの運営会社であるオリエンタルランドはリピーターを多数獲得し、好調な業績を見せている。上西社長は、顧客に対するホスピタリティを一層高めていくべく、今後10年間で5000億円もの新規投資をする方針を表明した。これにより顧客満足度が一層高まり、業績も伸びていくことが期待される。ROEは13.62%。

2位:村田恒夫氏(村田製作所)時価総額成長率394%

 村田恒夫社長率いる村田製作所は、最先端の電子機器や部品製造を主な業務内容としており、直近のROEは16.13%、3期連続の増収増益と好調な経営状態をみせている。特にスマホ向け部品の売上が好調で、中国や先進国の大手スマホメーカーからの受注が業績好調を支える。村田恒夫社長は、同社の経営理念に基づいて「社員一人一人がイノベーターとなって社会に貢献する企業」を目指しすという。 

1位:吉永泰之氏(富士重工業)時価総額成長率673%

 富士重工は、自動車、産業機械等を製造しており、「スバル」ブランドで知られている。ROEは2015年3月末決算で29.29%と、非常に高いことがわかる。2015年3月期は売上・純利益ともに過去最高を記録した。業績好調の理由は、米国での販売が躍進したことにある。2011年に就任した吉永社長は、競争の激しい自動車業界において、各社が先進国だけでなく新興国に進出する中、規模の拡大よりも利益率を高めることを重視し、米国での販売に注力する方針を貫いたことが今の好業績につながっている。

◼️カリスマ経営者が率いる企業は今後も成長するのか?

 実際、優れた経営者の存在は、どの程度企業にとって価値があるのだろうか。投資をするにあたり、その企業に優秀な経営者がいるかどうかは大切なチェックポイントだといわれる。「投資の神様」といわれるウォーレン・バフェット氏も、中長期の投資に際しては経営者の手腕の判断が大切だと述べている。

 もちろん、いくら経営者が優れていても、企業の事業内容が市場の変化に適応していなかったり、高コスト体質であったりという問題があれば、企業の成長は期待できない。しかし、優秀な経営者とは単に企業内でのリーダーシップに優れているだけではなく、市場への適応力や新たなビジネスチャンスの創出にも長けていることが往々にしてある。また、万一問題が生じた際にも強いリーダーシップを発揮して解決にあたる姿勢が期待できる。

 上記企業は実際、今後も好業績を続けていくための戦略をしっかりと取っている。ソフトバンクは時価総額世界一の企業をめざして、国内外を問わず積極的にM&Aを行い成功させてきた。加えて孫社長のワンマンに依存するのではなく、グーグルの最高事業責任者を次期CEOに指名するなど、優秀な人材の囲い込みも行っている。やはりトップ経営者だけあって、現状に満足せず飽くなき向上戦略をとっていることがわかる。こうした戦略が実を結び、これからも高成長を続けることが期待される。

 日本経済が回復基調にある中、上記10企業をはじめとする優良企業が今後も高成長を続けていくことが、日本の発展にとっても好材料となるだろう。

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