
先週からスタートした3月決算期企業の第3四半期決算が今週から本格化しています。TOPIX500採用の銘柄でみると昨日までに50社以上の企業が既に決算発表を終えました。
そこで今回は早速、TOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に昨日までの決算を集計してみました。まだ、決算発表は始まったばかりですが、通期の業績予想を修正する企業も少なからずみられます。
そして決算発表を受けて株価が急伸するものや、急落するものも幾つかみられます。
例えば2015年10-12月期の受注高が前四半期比で大きく増え、通期の業績予想も上方修正した半導体製造装置のアドバンテスト <6857> や、通期予想は据え置いたものの第3四半期実績が前年同期比で2倍強となった日立化成 <4217> がともに13%を超える上昇をみせています。一方で通期予想を下方修正したファナック <6954> やオムロン <6645> が急落しています。
■もう一つのヒント
◆週明けの主な決算発表スケジュール
3月期決算企業の第3四半期決算も本日がピークとなりました。週明けの2月1日は決算発表企業が一旦大きく減りますが、それでも新日鉄住金 <5401> やリコー <7752> 、三菱UFJフィナンシャルグループ <8306> など注目度の高い企業の決算発表が幾つか予定されています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト