NHK連続テレビ小説【スカーレット】の魅力と各週の見どころを振り返る!

NHK連続テレビ小説【スカーレット】の魅力と各週の見どころを振り返る!

2019年後半のNHK連続テレビ小説「スカーレット」。夢を追いかけた貧しい少女が「女性初の陶芸家」として活躍するまでの半生を描くドラマです。物語はまもなく最終回を迎えますが、ここではこれまでに多くの反響を呼んだシーン、印象的なシーンを振り返ります。

【スカーレット】とはどんなドラマ?

NHK連続テレビ小説の第101作目(2019年9月30日〜2020年3月28日)となる「スカーレット」は、滋賀県信楽で女性陶芸家として活躍する「川原喜美子」の半生を描くドラマです。貧しい生活の中で陶芸の魅力に触れ、やがて結婚や離婚、息子の病気といった波乱を乗り越えて「独自の信楽焼」を生み出すストーリーは、「女性の成長」をモチーフにすることが多い朝ドラの王道といえるでしょう。

ドラマの主人公・喜美子を演じるのは女優の戸田恵梨香さんです。主人公の家族や幼なじみを北村一輝さんや富田靖子さん、大島優子さん、林遣都さんといった人気俳優が演じることに加えて、物語終盤には元SMAPの稲垣吾郎さんが登場したことでも話題になりました。

この記事ではスカーレットのストーリーを以下の4つに分けて、それぞれの印象的なシーンをピックアップしていきます。

・喜美子の幼少時代〜大阪での生活(第1週〜第5週)
・丸熊陶業への就職〜八郎との結婚(第6週〜第12週)
・初めての作品完成〜穴窯への挑戦(第13週〜第18週)
・女性陶芸家・川原喜美子と家族の物語(第19週〜第25週)

それぞれのシーンでは「木俣冬の連続朝ドラレビューでエキレビ!」へのリンクも掲載しているので、ぜひ一緒にご覧ください!


参考記事:NHK連続テレビ小説「スカーレット」公式サイト

喜美子の幼少時代〜大阪での生活(第1週〜第5週)

家族とともに大阪から信楽にやってきた、9歳の川原喜美子。貧しいながらも学校に通い、照子や信作といった幼なじみもできました。元気でポジティブな性格の喜美子でしたが、思ったことをすぐ口にする性格から大人に対して失礼な態度をとることも。そんな喜美子を穏やかな口調で叱ったり、絵の才能をほめてくれた草間宗一郎。その後も心の師として喜美子に影響を与え続けました。


中学校を卒業する喜美子。照子の実家・丸熊陶業に就職するはずが「男ばかりの職場に女性が入る」ことが問題となり、この話はあっさり消えてしまいます。代わりに父・常治が見つけてきた働き口は、大阪の住み込み女中。新しい職場となった「荒木荘」で、喜美子は先輩の元女中・大久保のぶ子や新聞記者の庵堂ちや子など、個性的な人々と出会います。喜美子が部屋で「でんぐり返し」をして、勢い余ってちや子の部屋のふすまを蹴破るシーンは強いインパクトを与えました

「スカーレット」4話。作品を「ただのゴミ」「最悪」扱いし「一生懸命作った人に失礼だ」と叱られる主人公
「スカーレット」14話。お父ちゃんの臭い手ぬぐい嗅ぐ戸田恵梨香、鼻の下にハエ止まらせる水野美紀

丸熊陶業への就職〜八郎との結婚(第6週〜第12週)

大阪の荒木荘で3年間を過ごし、コツコツと貯めたお金で進学を決めた喜美子。しかし常治のウソ(喜美子の母・マツが病気になった)によって喜美子は信楽に呼び戻されてしまいます。反発する喜美子でしたが、家計のひっ迫や妹たちの苦労を見て信楽で働くことを決意しました。就職先はかつて就職し損ねた丸熊陶業。そこで喜美子は「絵付け火鉢」と出会い、絵付けをしていた深野心仙(フカ先生)に弟子入りを志願します。

3年間の修行を経て、信楽初の女性絵付け師になった喜美子。そのころ新入社員として丸熊陶業に入ってきた十代田八郎と知り合い、陶芸を教えてもらうことになります。少しずつ互いの距離を縮めた二人は結婚を意識しますが、父・常治がそれを許しません。そこには家族に散々苦労をかけてきた自分への反省と、喜美子に辛い思いをして欲しくないという父の願いがありました。


陶芸展で賞を取ることを条件に結婚を許された八郎は、作品作りに没頭します。ところが喜美子の幼なじみ・信作の実家「サニー(カフェ)」の開店に合わせてコーヒーカップ20個の制作を引き受けてしまいました。あきれる喜美子でしたが、逆に「自分も一緒に作りたい」と泣き出す始末。結局、八郎が信作に掛け合って参加を許してもらい、徹夜で10個のコーヒカップを作り上げます。この出来事は、後に喜美子が「陶芸家」として身を立てていくきっかけになりました。

「スカーレット」41話。15分間のほぼ3分の1をひとり語りでフカ先生、イッセー尾形劇場
「スカーレット」64話。熱情が燃えたぎり駆け落ちした父に「気色悪い」とドン引き。八郎「あさイチ」登場
「スカーレット」68話。徹夜で茶碗を10個つくりあげる喜美子。真冬の寒さも気にならない劇伴の力

初めての作品完成〜穴窯への挑戦(第13週〜第18週)

八郎が陶芸展で金賞を受賞し、喜美子とめでたく結婚を果たしました。二人はその後「かわはら工房」を開きますが、八郎の方は金賞受賞作品を超える作品を作れず苦しんでいます。そんなある日、二人のもとに三津が弟子入り志願してきました。反対する八郎を喜美子が説得し弟子入りが決まった三津。その後、八郎との距離をどんどん縮めていきます。

八郎の作品づくりを支えるために大量注文を受けた喜美子。ものづくりへの情熱を思い出し、10代の頃から大事に持ち続けている「室町時代の信楽焼の欠片」をヒントに穴窯づくりを決心します。八郎の応援を受けて穴窯を完成させるものの、初めての挑戦に失敗。2回目も失敗し、膨大なお金(まき代)をムダにしてしまいます。借金に加えて息子・武志の貯金にまで手をつけようとする喜美子と、それを止めようとする八郎。対立の末、八郎は家を出て行ってしまいました。


3回目の穴窯にも失敗した喜美子が、武志を大阪の動物園に連れていきます。ちや子の部屋で大阪時代の懐かしい人たちと再会し、再びやる気を取り戻した喜美子。再度穴窯へのチャレンジを決心します。その後も4回目、5回目、6回目と失敗が続いたものの、八郎の猛反対を押し切って挑んだ7回目で理想の作品が完成。陶芸家・川原喜美子が誕生しました。

「スカーレット」90話「五泊も一緒にいたら先生のこと襲っちゃうかも」三津、潔癖な八郎にぐいぐい迫る
「スカーレット」99話「あの向こうで燃えてる火、止められへん、もっかい見たいねん」燃える喜美子の情念
「スカーレット」105話。喜美子の息子・武志はイケメン(伊藤健太郎)に成長

女性陶芸家・川原喜美子と家族の物語(第19週〜第25週)

京都の美大を卒業した武志が、信楽の陶業研究所に入所します。すでに離婚して名古屋に住んでいた八郎もたびたび信楽を訪れるようになり、喜美子、武志と3人で食卓を囲む機会が増えていました。家族の穏やかな日々が戻ってきたような明るい雰囲気の中、武志の体調に異変が発生します。


武志の病名は慢性骨髄小白血病。担当の医師からは余命3年から5年が宣告されました。ショックを受ける喜美子は、照子や信作、八郎に事情を打ち明けてドナー探しを開始しますが、適合者は見つかりません。そんな闘病生活の中でも気丈に振る舞う武志。喜美子の作品に創作意欲を刺激され、ついに自分だけの「水の波紋」をイメージした大皿を完成させました。

「スカーレット」127話。独自の陶芸道にはりきる武志(伊藤健太郎)の体調に異変?
「スカーレット」144話。武志、水が生きている皿を完成させる……いよいよ1週間

最後に

夢を追うためさまざまな波乱を乗り越えてきた喜美子と、喜美子を取り巻く人間模様は多くの朝ドラファンの心を掴んできました。物語は3月末で最終回となりました。もう一度、戸田恵梨香の演じる女性芸術家喜美子の半生を見たい方は、再放送やNHKオンデマンドなどでぜひドラマを見直してみてはいかがでしょうか。