とみさわ昭仁に関する記事一覧
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「MEG ザ・モンスター」古代の海の底からメガロドンが浮かんで来た
エキサイトレビュー終わりかけの夏にギリギリ間に合うように、深海から浮かび上がって来た話題のサメ映画『MEGザ・モンスター』。MEGというのは、150万年以上も前に生息していたと言われる巨大ザメ「メガロドン“Megalo...
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黒目がちな犬が長岡で待ってる『例の看板 フォトグラフ・コレクション』現物を見に行きたい、たぶん行く
エキサイトレビューその犬は、ツイッターを見ていたぼくの視界に、唐突に飛び込んできた。黒目がちで、ちょっと人恋しそうな犬。ビーグル、チワワ、ヨークシャーテリアの三匹。ツイッターには可愛い犬や猫の画像がたびたび流れてくるが...
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鬼のように集めまくるという業。蒐めることを仕事にしている人たちに聴いた『蒐める人』
エキサイトレビュー同じ意味の漢字をふたつ重ねて作られた熟語というのは、案外と多いものだ。「愛好」がそうだし、「絵画」もそうだ。「河川」だってそうだし、「単独」なんかもそうである。コレクション行為を意味する「蒐集(しゅう...
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残さなければあなたの話は消えてしまう『むかしこっぷり』
エキサイトレビューいまから50年ほど昔のこと。福島県にある両親の実家へお盆で帰省していたがぼくは、田んぼのそばの農道で遊んでいた。その農道には、道と並行して田畑に水を引くための水路が作られていた。スイカだったか芋だった...
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80年代新宿、ディスコは行き場のない中高生の受け皿だった『新宿ディスコナイト 東亜会館グラフィティ』
エキサイトレビュー表紙をめくると、いきなり少年少女たちの笑顔が飛び込んでくる。誰もがパステルカラーの服に身を包み、ちょっとすまして両手でピースサイン。その指にはさまっているのは……煙草。コラ、未成年!『新宿ディスコナイ...
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もうフィルムが何かもわからない世代もいるけど、昔のカメラの楽しさ語らせてよ『駄カメラ大百科』
エキサイトレビュー「駄カメラ」という言葉がある。駄目なカメラ?無駄なカメラ?駄馬に似たカメラ?無駄飯喰らいのカメラ?地団駄を踏むほどうまく撮れないカメラ?どんなカメラだよ!いま、カメラはすっかりデジタルになった。フィル...
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「二頭がチョモランマ」なぜか出版された『ボディビルのかけ声辞典』になぜか食欲をそそられる
エキサイトレビュー日本人初のボディビルダーは若木竹丸(明治44年生)である。元々は貧弱な坊やだった竹丸は、中学一年生のときに上級生から馬鹿にされたことで一念発起し、肉体改造をはじめる。生まれつきの過剰な性格ゆえ、そのト...
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『高橋名人のゲーム35年史』11億とんで376万連射のゲーム愛を応援する
エキサイトレビュー「それは唐突に訪れました」1985年の3月下旬。銀座の松坂屋で「コロコロまんがまつり」という催し物がおこなわれた。のちに「次世代ワールドホビーフェア」と称されることになるイベントの原型だ。小学館『コロ...
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近頃見かけるコアチョコTシャツってなんだ、どうやって生まれたのか
エキサイトレビュー最近、街でよく見かけるTシャツがある。その題材は懐かしのコミックやアニメキャラ。特撮ヒーローに、ウルトラ怪獣。ホラー映画にプロレスラーなんてのもある。そうしたキャラがフロントにどーんと配置され、筆で書...
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全く正しい怪獣映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」怪獣に立ち向かう人類代表ドウェイン・ジョンソンの説得力
エキサイトレビュー2018年5月18日より全国公開される『ランペイジ巨獣大乱闘』は、まったく正しい怪獣映画の傑作である。とある企業が、生物兵器の開発でひと儲けしようと、極秘の遺伝子実験をおこなっていた。実験は成功したも...
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久住昌之+久住卓也のQ.B.B.新作『古本屋台』は天国か…あそこで飲みたい、あれを引きたい!
エキサイトレビュー久住昌之(とその弟)がまたやった!『孤独のグルメ』のドラマ化で、広くその名を知られることとなった久住昌之氏が、実弟の久住卓也氏と組んでいる漫画ユニット「Q.B.B.」の新刊は、その名も『古本屋台』。久...
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「テトリス」争奪戦、鉄のカーテンの向こうの真実。製作者は莫大な利益を生む可能性に気づいていなかった
エキサイトレビュー本書『テトリス・エフェクト世界を狂わせたゲーム』は、1984年にソビエト連邦(当時)から誕生した画期的なゲームの販売権をめぐって、英国と日本のパブリッシャーたちが文字通り東奔西走した歴史の記録である。...
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『蔵書の苦しみ』ってわりにずいぶん楽しそうだな。1冊が5冊になり5冊が10冊になり古本地獄へようこそ
エキサイトレビュー棚から本が溢れていく最初は1冊なのだ。たったの1冊。漫画でも、小説でも、図鑑でも、なんでもいい。ふと書店で見かけた本に興味が向いて、1冊買ってくる。ひとしきり読み終えて、ああおもしろかった、と部屋の隅...
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『ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか?』そうか、だから捨てるのか…凄い、書名に偽りがない
エキサイトレビュー『ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか?』このタイトルを目にした人のうち、おそらく9割以上が、2016年の初頭に世間を騒がせた、あのミュージシャンの顔を思い浮かべるだろう。ここで名前を出そうとは思...
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「宇宙戦艦ヤマト」の真実。因縁とかスキャンダルより、創作の秘密が凄すぎる
エキサイトレビューSF設定の担当者が明かす仕事術『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版アニメ映画が公開されてから、今年で40年目になる。もうそんなに経ってしまった。もともと“ヤマト”は、テレビ放映用にオリジナルのアニメシリーズとし...
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死者を蘇らすことに成功した男への哀悼の書『ジョージ・A・ロメロ』ゾンビという発明
エキサイトレビュージョージ・A・ロメロが死んだ。ゾンビの父、キング・オブ・ザ・デッド、モダンホラーの帝王などなど、ロメロを称する言葉は様々あるが、ともかく1978年に発表した『ゾンビ』(原題:DawnoftheDead...
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姫乃たま『職業としての地下アイドル』地下アイドルとヲタたちの優しい関係
エキサイトレビューあれは「ももいろクローバーZ」を見にわざわざマレーシアまで行った頃だから、2012年の初夏のことだ(そのときの顛末はエキレビでもレポートした)。出発の前に、ももクロの曲を少しは勉強しておこうと、渋谷の...
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「キングコング:髑髏島の巨神」こんどのコングはすっごく大きいの!
エキサイトレビューこんどのコングはすっごく大きいの!ついに『キングコング:髑髏島の巨神』の公開だ!皆さんは「キングコング」ときいて、どのコングを連想するだろうか?1933年のオリジナル『キング・コング』かもしれないし、...
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プロレス好きな文化人は「これはプロレスだ」って言うけど宗教や政治をプロレスで語るのは可能なんですか
エキサイトレビュープロレスラーって、ヤぁよねえ。顔は怖いし、言葉は乱暴だし、着てる服はピッチピチだし、いつも汗をかいてる。おまけにものすごい飲むし、ものすごく食べるんでしょ?ジャイアント馬場は自分の足のサイズと同じ大き...
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おなかがすいているのではない。頭がすいているのだ『ハマクラの音楽いろいろ』復刊
エキサイトレビューこの本は音楽について書かれた本ではない!えーと、ちょっと言い直しておきましょうか。この本は、ハマクラ先生こと、日本を代表する作曲家の浜口庫之助が、生涯で唯一出版した本(の文庫化)である。ハマクラは生前...