尿路結石の猫におすすめの餌!pHコントロール用キャットフード5選

  • 尿路結石用のキャットフードって一体何が良いんだろう…?

結石予防のキャットフードは沢山あるので、どれがいいのか迷ってしまいますよね?

どれを選んでも大丈夫っ!と言いたいところですが、残念ながら添加物だらけの危険なものもあるので無作為に選ぶのは危険です。

そこで今回は、猫の健康管理士の資格をもつ私が、尿路結石予防におすすめのキャットフードの選び方についてまとめてみました!

さらに、口コミで人気の13種類の餌から厳選した5つをランキング形式で詳しく紹介していきます。

尿路結石予防におすすめのキャットフードの選び方!

では最初に、尿路結石予防におすすめのキャットフードの選び方についてです!

巷には「尿路疾患に配慮」「尿路ケア用」と言ったキャットフードが山ほどありますが、次のポイントを満たしていなければ安全とは言えません。

適度な塩分を含む、消化に良いキャットフードを選ぶ!

尿路結石用のキャットフードを選ぶポイントは、適度な塩分を含み、消化に良い餌であるかどうかです!

というのも尿路結石の予防には、おしっこの量を増やして、尿の濃度を薄くすることが大切だからです。

おしっこの量が増えれば、尿に含まれるミネラル分の濃度が薄まるので結石ができにくくなります。

塩分(ナトリウム)が多いキャットフードは猫の飲水量を増やしてくれますし、消化の良い餌はうんちの水分が少なくなるので尿が増えます!

なので、食事でおしっこの量を増やすには次の2つのキャットフードを選ぶのが効果的です。

  • 適度に塩分(ナトリウム)が含まれたフードを与えて水分補給を促す。
  • 消化に良いフードを与える。

塩分は猫の体に良くないとも言われますが、余分なナトリウムは尿に排出されるので少量なら特に問題ありません。

また、猫は肉や魚などに含まれる動物性タンパク質の消化が得意なので、新鮮な肉や魚由来のタンパク質をたっぷり含んだキャットフードを選ぶのがおすすめとなります!

結石ができにくいようにミネラル成分が調整されている。

結石ができにくい健康なおしっこを目指すには、キャットフードに含まれる「カルシウム」「リン」「マグネシウム」の比率が大切です。

この3つはどれも猫の健康に欠かせないミネラル分ですが、3つのバランスが崩れると結晶化して結石の元になってしまいます。

猫にとって理想的な配分は「カルシウム:リン:マグネシウム=1.2:1:0.08」と言われており、どれかひとつが多すぎたり少なすぎたりといったことがないよう、ミネラル成分が調整されたキャットフードを選びましょう。

尿pHの調整作用のある成分が含まれている。

ストルバイト結石 シュウ酸カルシウム結石
尿pH 高い(アルカリ性) 低い(酸性)
原因 尿がアルカリ性に傾くこと。 尿が酸性に傾くこと。
かかりやすい年齢 1歳~6歳の成猫 7歳以上の高齢猫・老猫

通常、健康な猫のおしっこは弱酸性(pH6.5前後)ですが、ミネラルの偏りからアルカリ性に傾くと「ストルバイト結石」、酸性に傾くと「シュウ酸カルシウム結石」ができてしまいます。

特にストルバイト結石は猫の尿路結石の6割を占めると言われ、オス猫なら1度は発症するとも言われているほどです。

そのためクランベリーメチオニンなど、おしっこを酸性化する成分が含まれたキャットフードを選びましょう。

最近はストルバイト予防のキャットフードが増えており、尿が極端に酸性化することでシュウ酸カルシウム結石を発症する猫が急増しています。

まだどちらもかかっていない猫には、両方の結石を同時にケアできるキャットフードを与えましょう。

尿路結石予防に人気のキャットフード13種類を徹底比較!

当サイトでは多くのキャットフードを比較しているのですが、その中でも特に人気のある13種類のキャットフードを比較してみました!

先程のポイントを踏まえると、今回比較する項目は「消化の良さ」「ミネラル成分」「尿pHの調整に働く成分」の3つです。

詳細が分かるものに対しては「〇%」と明記しています。それでは、実際に見ていきましょう!

商品名 消化の良さ カルシウム/リン/マグネシウム 尿pHの調整に働く成分
ANF タミアダルト
不明/0.9%以上/0.08%以下 DL-メチオニン
アイムス
1.1%/1.1%/0.1%
オリジン
1.5%/1.3%/0.09% クランベリー
カナガン チキン
1.58%/1.40%/不明 クランベリー
カルカン
1.0%/0.9%/0.09% メチオニン
カントリーロード
1.3%/1.1%/0.1% DLメチオニン、クランベリー
ナチュラルバランス
1.2%以上/1.0%以上/不明 乾燥クランベリー、乾燥ブルーベリー
ニュートロ
0.9%以上/0.8%以上/0.15%以下 メチオニン
ピュリナワン
0.8%/0.7%/0.08% メチオニン
ファインペッツ
0.7%/0.68%/0.60g メチオニン
フォルツァ10
1.2%/1.0%/0.05%
ストルバイト結石向き
DL-メチオニン、グランベリー
メディファス
0.7%/0.7%/0.08% メチオニン
※カルシウム、リン、マグネシウムは100gあたりの計算で表示しています。

今回は口コミで評判の尿路ケア用キャットフード13種類を比較してみましたが、ミネラル分の比率や消化性など中身はまるで違うものでした。

ですが、全体的に消化に良くミネラル控えめということは共通しています。

フォルツァ10に関してはリンとマグネシウムが抑えられており、DL-メチオニンにより酸性尿を生成してくれるのでストルバイト結石の予防にはおすすめと言えます。

また「尿路ケアにも最適」「尿路ケア用」などと書かれていても、ミネラル分の含有量がわからないものは危険なのでなるべく避けた方がいいでしょう。

では一体、尿路結石予防にはどのキャットフードが最適なのでしょうか?比較した結果をもとに、厳選した5つのキャットフードをランキング形式で紹介していきます!

尿路結石予防におすすめキャットフードランキング5選!

評価の基準

ランキングをにつくるにあたり、まずは「消化の良さ」「ミネラル成分」「尿pHの調整に働く成分」を重視して評価しています。

その上で、食べやすさ、栄養バランス、消化の良さ、続けやすさなども評価項目に入れてみました!

オリジン 6フィッシュ キャット
オリジン 6フィッシュ キャットの特徴
オリジンは新鮮な6種類の魚が主原料のキャットフードで、猫本来の高タンパクな食事に限りなく近いものです。地元カナダで獲れた原材料は冷蔵保存にこだわっており加熱しても風味や栄養が損なわれず猫の食欲をそそります。尿路ケア用でありませんが、ミネラル控えめなので成猫のうちから尿路ケアを始めるのにも最適です。
価格
  • 【通常】
    1.8kg:7,700円
    5.45kg:17,600円
    【定期】
    1.8kg:6,930円
    5.45kg:15,840円

内容量 1.8kg/5.45kg
100gの価格 385円/293円
評価 4.3
編集部からのコメント
高級プレミアムフードとして知られるオリジンの6フィッシュキャットは、2018年9月のリニューアルを経て今の商品となりました。ヒューマングレードの新鮮な魚を使用した高タンパク・ヘルシーなレシピで消化に良く、おしっこの量を増やしたい猫にも合うでしょう。尿路ケア用というよりは、総合栄養食に近いので子猫から成猫でまだ一度も尿路疾患になったことがない猫におすすめです!
ファインペッツ
ファインペッツの特徴
ファインペッツは、給餌量を調節することで全猫種・全年齢の猫に対応できる新感覚のキャットフードです。高品質なアヒル肉とニシンを主原料に使用しており、消化吸収率87%と少ない量で十分な栄養を補給できます。尿路ケア専用ではありませんが、pH5(弱酸性)なので結石予防にも良いと評判です。
価格
  • 【初回お試し】1,100円(1.5kg)
    【通常購入】4,546円〜
    【定期購入】
    1.5kg×2袋コース:1袋あたり4,091円
    (回数を重ねるごとに割引率UP)

内容量 1.5kg
100gの価格 227円(10%割引時)
評価 4.2
編集部からのコメント
ファインペッツは消化吸収率の高さから、便秘や軟便など消化器に問題を抱える猫から、アレルギー体質、尿路ケアなど猫の悩みに幅広く対応できます。一般的に「総合栄養食」と呼ばれるような、栄養価の高いキャットフードの中ではミネラル分が控えめなので結石予防にも最適です。ただ、やや高カロリーなので高齢猫よりは子猫~成猫用としておすすめします!
カントリーロード プレシャスサポート F.L.U.T.Dケア用 食事療法食
カントリーロード プレシャスサポート F.L.U.T.Dケア用 食事療法食の特徴
カントリーロードプレシャスサポートはF.L.U.T.D.(猫下部尿路疾患)ケアを考えた食事療法食です。肉が主体の高タンパクなレシピで消化にも良く、ベストな尿pH6.5へと近づけます。また、抗酸化作用が期待されるオメガ3脂肪酸やDLメチオニンも配合しており、尿路結石や膀胱炎など尿路の健康を幅広くサポートします。
価格 【真空パック】
1袋 1,650円/2袋 3,080円/6袋 8,580円/12袋 16,720円
【ポータブルバック】
1袋 374円/3袋 1,100円/30袋 11,000円
内容量 【真空パック】
1袋 650g
【ポータブルバック】
1袋 100g
100gの価格 【真空パック】
254円/237円/220円/215円
【ポータブルバック】
374円/367円/367円
評価 4.2
編集部からのコメント
尿路結石だけでなく膀胱炎など、猫がかかりやすい泌尿器系の病気を幅広くケアできるのが魅力です。タンパク質40%以上で消化にも良く、風味がしっかりついているため自然と猫の飲水を促し尿の量を増やします。ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石の両方に対応できるのも頼もしいですね!
ニュートロ ナチュラル チョイス 室内猫用 アダルト チキン
ニュートロ ナチュラル チョイス 室内猫用 アダルト チキンの特徴
室内猫用に開発されたニュートロナチュラルチョイスは、チキンの生肉を使用した高タンパク・低脂質のキャットフードです。尿が濃くなりがちな猫に配慮して、抗酸化作用のあるビタミンCを配合しており弱酸性の尿を維持します。また、ミネラルを調整することで尿石をできにくくしています。
価格 1,091円/3,383円
内容量 500g/2kg
100gの価格 218円/169円
評価 4.1
編集部からのコメント
ニュートロと言えば「ミートファースト」「フィッシュファースト」と言って、主原料に新鮮な肉や魚が使われているのが特長です。特にこちらのキャットフードは、尿路結石だけでなく毛玉、皮膚・被毛など室内猫特有の悩みに幅広く対応しています。全体的にミネラル控えめなので、尿路の健康維持にぴったりですよ!
フォルツァ10 愛猫用ドライフード アクティブライン ウリナリーアクティブ
フォルツァ10 愛猫用ドライフード アクティブライン ウリナリーアクティブの特徴
フォルツァ10は、尿路結石でも「ストルバイト結石」の予防に特化したキャットフードです。ミネラル分は全体的に控えめで、DL-メチオニンが酸性尿を生成してくれます。ハギ、クランベリー、タンポポなど下部尿路疾患に有効な成分が豊富で、猫の健康をサポートします。
価格 1,480円
内容量 454g
100gの価格 326円
評価 3.9
編集部からのコメント
イタリアの獣医師が開発したフォルツァ10は、猫の尿路の健康を考えて試行錯誤の上に完成されたフードです。小麦グルテンフリーで消化に優しく、ハギ、クランベリー、タンポポなどの有効成分が弱酸性の健康な尿へと導きます。また、飲水量を促進し尿量を増やすため、ナトリウム(0.2%)が配合されているのですが、慢性腎不全の愛猫にはおすすめできないので注意してください。

尿路結石予防にオリジン 6フィッシュ キャットがおすすめな理由!

数ある尿路ケア用キャットフードで、当サイトがなぜオリジン 6フィッシュ キャットをおすすめするのか?その理由を簡単にまとめてみました。

尿路結石予防にオリジン 6フィッシュ キャットをおすすめする理由
  1. 子猫からシニア猫まで全年齢に対応できる。
  2. 魚主体の良質なタンパク質で消化に優しい。
  3. ミネラルバランスの調整により最適の尿pH6.5へと近づける。
  4. 抗酸化作用の強い「オメガ6・オメガ3脂肪酸」を配合。
  5. 尿を弱酸性に保つ「キナ酸」が豊富なクランベリー配合。

当サイトがオリジン 6フィッシュ キャットおすすめするのは、良質なタンパク質のほか尿を弱酸性に保つ成分が豊富なキャットフードだからです!

オリジンは地元カナダで獲れた6種類の天然魚をはじめ、クランベリーなど尿PHの調整作用や抗酸化作用に優れた植物成分が豊富で、結石ができにくい健康な尿をサポートします。

また、消化吸収に優れた動物性タンパク質の割合が多いので、尿の量を増やしておしっこの濃度を下げるのにも効果的です。

尿路結石予防のキャットフードで迷っているなら、まずはオリジン 6フィッシュ キャットを試してみてはいかがでしょうか?

安全性も高いので全ライフステージの結石予防に対応できますよ!

手作りの餌で猫の尿路結石は予防できる?

市販の尿路ケアフードには添加物が含まれているものもあり、無添加の手作りフードじゃないと不安という飼い主さんもいるのではないでしょうか?

ただ結論から言うと、手作りの餌は安全でも尿路結石の予防にはあまりおすすめできません。

というのも、尿石のもとになるカルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラルは、猫の健康に欠かせない成分なのでむやみに与える量を減らすと健康に悪影響が出てしまうからです。

手作り食は栄養士のような専門的な知識がない限り、栄養価の計算が難しくどうしても栄養が偏りがちになります。

その点、市販のキャットフードは研究を重ねて開発されているので、少なからず栄養面では手作りよりも安心です。

添加物が気になるようなら、カントリーロード、ニュートロ、オリジン、ファインペッツがおすすめですよ!

猫が尿路結石予防の餌を食べない場合の対処法!

尿石予防のキャットフードを食べてくれない場合は、餌を切り替えるタイミングや餌の与え方で次のことを工夫してみましょう。

餌の切り替え方
  • 以前与えていたフードに新しいフードを加えながら、徐々に新しいフードの割合を増やして餌を切り替える。

 

餌の与え方
  • お湯でふやかして風味を出す。
  • 電子レンジで温めて風味を強くする。
  • 餌を細かく砕いて食べやすくする。

猫は繊細な動物なので、環境や食事の変化にとても敏感です。なので、いきなり餌を切り替えるのではなく徐々に慣らしていきましょう。

また、風味を良くするためにはお湯でふやかしたり、電子レンジで温めるのも効果的です。それでも食べないようなら、別の餌を試してみるか動物病院で一度相談してみましょう!

尿路結石の猫にウェットフード(缶詰)やおやつを取り入れるなら選び方や与え方が大事!

尿路結石の心配がある猫の食生活にウェットフードやおやつを取り入れる場合は、内容や種類をよく確認して選ぶようにしましょう。

ウェットフードのなかには総合栄養食の基準を満たしているものもありますが、「一般食」や「副食」といわれるタイプも多く、おやつを含め種類がかなり幅広いためです。

基本的に、水分量の多いウェットフードや、近年増えているペーストタイプのおやつなどは、尿の量を増やすという点でメリットがあります。

下部尿路の健康に配慮された商品も増えているため、栄養バランスのよいウェットフードや水分を多く含むおやつを与えることで、尿路結石対策につなげることも可能です。

一方、中身より猫の嗜好性を重視して調味料や添加物を使用している商品もあるので、選び方を間違えてしまうとメリットよりデメリットが多くなってしまうのです。

また、いくら品質のよいウェットフード・おやつであっても一般食・副食であれば、その割合を増やし過ぎると、結果的に栄養バランスを崩すことになってしまいます。

ウェットフードやおやつを採用するのなら、適切な商品を選び、取り入れる割合などを考慮した上で計画的に与えるようにするのがおすすめです。

尿路疾患で治療中の猫には療法食のキャットフードが最適!

商品名 消化の良さ カルシウム/リン/マグネシウム 抗酸化成分
ブルーバッファロー
不明/不明/0.1%以下 乾燥クランベリー
スペシフィック
0.7g/0.59g/0.05g メチオニン
ヒルズ
0.45%以上/0.90%以下/0.10%以下 メチオニン
ロイヤルカナン
0.9g/0.93g/0.05g DL-メチオニン
アニモンダ
1.01%/0.85%/85.11mg DLメチオニン
※カルシウム、リン、マグネシウムは100gあたりの計算で表示しています。

尿路結石に配慮したキャットフードには、今回紹介したような予防向けの「総合栄養食」のほか、治療が目的の「療法食」そして治療後の再発を予防する「維持食」の3つがあります。

今まさに尿石の治療中という猫には、総合栄養食ではなく結石の溶解・予防効果が期待できる療法食のキャットフードを与えましょう。

上記は全て療法食ですが、安全性で言うと「アニモンダ」「ブルーバッファロー」期待度で言うと「ロイヤルカナン」「ヒルズ」がおすすめです!

特にヒルズの「プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)c/d」は、ストルバイト尿石溶解時の管理に最短7日間で役立つことが科学的に証明されていて動物病院でも推奨されています。

ただ、療法食は基本的に動物病院で処方されるものなので、ペットショップや通販で購入できる商品も事前に病院で相談してくださいね!

尿路結石予防には2種類の結石をケアできるオリジン 6フィッシュ キャットがおすすめ!

尿路結石の予防には、弱酸性の正常な尿に近づけるキャットフードがおすすめです!

しかし最近では、ストルバイト結石の予防に特化したものが多く、尿が過剰に酸性に傾くことでシュウ酸カルシウム結石を発症するというケースが起きています。

ですから、オリジン 6フィッシュ キャットのようにどちらの尿路結石にもならないよう幅広くケアできるキャットフードが最適なのです。

もしこれまでに、

  • 結石ができにくい弱酸性の尿を保つキャットフード
  • 安全性も高い尿路ケアキャットフード
  • 消化に良く尿路結石も予防できるキャットフード

こういったものを探していたのであれば、オリジン 6フィッシュ キャットを試してみてはいかがでしょうか?

危険な添加物も使われていないので、安全性が気になる飼い主さんにもおすすめですよ!

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