医師は男性ばかりのイメージもありますが、実は女性医師の人数は増加傾向にあり、最新では15％以上程度まで女性医師は増加してきています。
医師はどの職場へ行っても忙しい職場であることが多いです。女性の医師の先生となると、忙しい仕事に加えて、結婚や出産をされている先生などは、家庭と仕事の両立や子育ての悩みなどをお持ちの先生も少なくありません。また女性の医師の先生も男性の医師の先生と同様に、狭い医療業界での評判や人間関係などに悩まれているケースもあります。
この記事ではそんな女性医師の先生に焦点を当てて、女性医師の転職事情や人気の職場、給料が高い職場、おすすめの転職サイトなどをご紹介します。転職したいけれど日々の仕事に追われて、なかなか転職活動や情報収集の時間を取ることが難しい女性医師の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな女性医師の方はぜひご一読下さい。
目次
- 転職したい！女性医師に多い悩みは？
- 実際に女性医師が転職している就職先は？
- 勤務形態別の特徴や狙い目の職場は？
- 女性医師が医師転職サイトを使うメリットとは？
- 女性医師としてのキャリアパスを考える
- 女性医師におすすめ！医師転職サイト12選
- 女性医師転職のFAQ
女性医師に多い悩みは？
業務負荷が大きい・QOLが低い
女性医師に限らず、特に大きい病院で急性期の患者さんを診るケースなどは、どうしても医師は激務になりがちです。勤務先によっては深夜勤務もありますしオンコールもあります。そのため、業務負荷の大きさやQOLの低さに悩む女性医師も多いです。激務な病院を敬遠して、日勤のみの外来クリニックや、皮膚科や眼科などの夜勤が少なめの診療科へ転職する女性医師もいます。
仕事と家庭の両立ができない
女性医師の場合は、働きながら出産・育児を両立させているケースもあります。しかし業務負荷が大きい医師の場合は、仕事と家庭の両立ができないという点を悩みに持つ人もいます。医療機関側も託児所などの福利厚生を備えているところは増えてきていますし、様々な子育て支援の民間サービスも増えてはきていますが、医師という職業柄、その忙しさからどうしても両立が難しく感じるケースも多いようです。
また女性の先生の結婚相手は男性の先生のケースも多く、その場合は二人とも忙しく、旦那の家事協力が得られないと悩む場合もあります。旦那が医師でなくとも激務の仕事の場合は同じく旦那の家事協力が得られずに悩む女性医師の方もいます。
不規則な生活が体に合わない
医師の人手不足が深刻と言われている臨床現場などでは、当直明けに手術や外来があったり、不規則な勤務形態が続いたり、自分の体のことなど考える余裕がないという医師の先生も多いことでしょう。休みの日に落ち着いてリラックスしようと思っても、オンコールで呼び出されるなんてことも耳にします。こういった多忙な女性医師の先生の中には、もっと生活リズムが整った環境で働きたいと考える人もいます。
男性社会になじめない、人間関係の悩み
女性医師が年々増加傾向にはあるとはいえ、先輩医師や同僚医師はやはり男性の多く「男性社会になじめない」と悩む女性医師の先生もいます。医師は医局内での移動や打診によって様々な関連病院を回ったり、それによって徐々に医師としての実力をつけたり、ポジション固めをしたり、年収アップを実現することも可能ですが、そういったキャリアの中での人間関係に悩む先生もいます。自分の実力を発揮しやりがいを持って医師の仕事ができる前に人間関係や職場環境に挫折してしまう先生もいます。
プライベートな時間がとれない
女性医師の先生で独身の方の場合「結婚願望があるが出会いを作る余裕がない」などプライベートな時間がとれずに悩む先生もいます。結婚されている先生でも「勉強する時間がない」など自分の時間を取れずに悩むケースもあります。
女性医師に多い転職先は？
女性医師に多い勤務先は男性医師に多い勤務先と少し特徴が異なります。女性医師の場合は、上記で解説した業務負荷やQOLの観点から、オンコールや夜勤などがない職場を好んで選ぶ傾向があります。具体的に多いのは、眼科、皮膚科、産婦人科、放射線科などになります。逆に女性医師が少ないのは整形外科、泌尿器科、心臓血管外科などになります。ここでは女性医師に人気の職場をいくつか見ていきます。
眼科
昔は目の病気や白内障、またはメガネの矯正など決まった診察がメインだった眼科ですが、最近ではレーシックなどの新技術や人工レンズのインプラント手術など目覚ましい発展を遂げています。そんな眼科は、一般的なクリニックの場合は外来メインでQOLも保ちやすいという点から女性医師に人気です。また、患者さんを持ち上げたりなどの診察も必要のない科目なので女性医師でも安心して働ける環境と言えます。
眼科は患者さんが大人から子どもまで幅広いのも特徴です。とくに子どもの治療に関してはかなりの神経を使います。また、目の病気は失明など深刻な結果をもたらす場合も多く、患者さんの精神的なケアなどにも気を配らなくてはいけません。そのため、老若男女問わず意思疎通のできるコミュニケーション能力が高い医師の方が眼科には適しています。
また眼科の医師の転職では、最新機器の知識などが常に求められます。例えばレーシック手術など新しい治療技術は常に入ってきてて、最新機器の知識や技術、または問題が起きた際の患者さんへのトラブルシューティング能力などが求められます。
皮膚科
皮膚科は一般的な皮膚疾患を診る皮膚科と自費で治療を行う美容皮膚科に分けられますが、どちらも夜勤などがない外来クリニックがメインのため女性医師に人気です。力仕事は少なく、緊急対応もないケースが多いので、女性医師が活躍しやすい診療科です。転職に際しては、最新技術や機器の知識、患者さんとのコミュニケーション能力などが問われることが多いです。
昨今はSNSなどの普及で美容クリニックの利用者が増加傾向にあります。特に女性の先生が自分で施術を施した事例を前後写真などを使って宣伝するケースがあり、今まで美容治療に興味がなかったユーザーも美容クリニックに通うようなケースも増えています。利用者の増加に伴い勤務する先生の需要も増加しています。
美容皮膚科と皮膚科を比べると美容皮膚科の方が給料面でも恵まれるケースが多いです。自費の診療のため価格設定が自由である点や、インセンティブ給料が設定される場合がある点、また利用者のリピーター確率が高い点などが、美容皮膚科医の高年収の理由として挙げられます。QOLも保ちつつ、高給与も狙いたい女性医師の先生には美容皮膚科はおすすめの職場です。
産婦人科
産婦人科はQOLや業務負荷の観点から女性医師に人気というよりは、やはり出産という内容柄、女性医師が集まりやすい傾向にあります。助産師も女性しかなれない職業ですし、看護師も大半は女性のため、産婦人科は女性がメインの職場と言えます。
昨今は不妊治療に対して保険適用になるという話題もあり、産婦人科医は注目されています。潜在的に不妊に悩む女性が多かった中で保険適用になるということは利用者自体は大きく増えることが予想されます。産婦人科の医師は少子化という大きな社会課題とも向き合える仕事の1つです。
産業医(一般企業)
会社員の健康状態を管理し、労働衛生の専門的知識を身に付けなくてはいけない産業医は、診療科ではないですが女性医師に人気の職場の1つです。現在、厚生労働省からの通達で、企業は従業員の数に応じて産業医を専任しなくてはいけない決まりになってるため一定の雇用需要があります。
最近ではコロナ禍の中で精神疾患が増加傾向にあり、会社側でも精神医学に知識が豊富な医師を採用する傾向になっています。昔の産業医の主な診察内容は胃腸疾患や風邪などの感染症が主になっていましたが、最近ではうつやパニック症候群またはカウンセリングなど精神疾患が主な患者さんの主訴になってきています。
産業医は会社員でもあるので、始業時間や終業時間が決まっています。そのため、残業が無い場合にはかなりの時間が取れるため、家族を持つ女性医師の方やこれからお子さんを持ちたい女性医師の方にはオススメです。さらに、重病患者さんはあまり来ないので（来ても最寄りの病院へ搬送されてしまうため）、会社員の方たちの立ち寄りが少ない日などはかなり余裕がある勤務になります。カウンセリングに対しても攻撃的な方は少ないので、仕事もやり易い環境です。
また会社員の方たちと親しくなれるため、違った分野の知識の交流ができます。医学をやっていると、学生の時から医療関係者しか周りにいないためかなり世間が狭くなってしまう場合があります。しかし、産業医になると全く違った職種の方たちとの交流も多いので毎日が新鮮で楽しく仕事ができる方も多いです。
放射線科
放射線医は時間外の診察が殆ど無く、給料的には他の科の医師と同等かそれ以上の金額をもらえるので女性医師から人気の科目になっています。さらに、患者との接点が少ないので、コミュニケーションがあまり得意でない医師にも働きやすい診療科です。レントゲン、エコー、CTスキャン、MRIなど最近では最新技術がどんどんと更新されていますので、最新機器の学習も欠かせません。
勤務形態別の特徴や狙い目の職場は？
常勤で働く
女性医師には、育児や介護などのための問題をクリアしながら常勤で働くことを望む方もいます。共働きの場合は、常勤医師のいわゆる32時間ラインや、医療施設が定める常勤医師の勤務時間数だけでも、家庭のための時間を確保することは簡単ではありません。配慮された求人案件には、「オンコールなし」「当直なし」などのものがありますが、中には「オンコール実質ほぼなし」など微妙な記載のものもありますので、応募前に求人施設の実情を確認した方が良いでしょう。
仕事以外も忙しい女性医師が常勤で働きやすい場所としては、患者数が多くなりすぎない外来クリニックや急性期病院、定時勤務に理解のある療養型施設、そもそもオンコールがない麻酔科・皮膚科・眼科などが挙げられます。
臨床にこだわらない方には産業医として常勤で働く方法もあります。産業医として就業するには指定大学の研修を修了するなどの厚生労働省の定める要件を満たす必要があり、求人も産業医としての経験値を求めるものが多いですが、就業できれば残業が少なく当直のない定時勤務が可能です。
また、小さな子供を持つ女性医師は、保育所が用意された医療施設や企業への就業で送迎などの負担が少なくなります。
非常勤で働く
近年では非常勤医師の求人案件数がCOVID‑19感染者数の増減に影響される傾向があり、非常勤での就業先の見つけやすさは一概に語れない状況にあります。病院には規定数の常勤医師の設置義務があることから、診療科によっては非常勤求人が見つけにくいこともあります。通勤時間、保育所の有無など希望通りの求人案件の見つけやすさはタイミングによる状況で、就業のための活動は早めに取り組みたいところです。
2024年中から施行される医師の勤務時間上限規制も、非常勤での働き方に影響すると推測されています。常勤、非常勤ともに勤務時間に数えられますが、医療機関が宿日直許可を取得している勤務はこれに数えられません。そのため、常勤に加え非常勤でも勤務する医師の先生方には、非常勤の勤務先としてこちらが人気となると見られています。反対に非常勤のみでの勤務を希望する方には、宿日直許可が取得されない勤務が狙い目となりそうです。
一般的に非常勤採用では即戦力として期待されますので、キャリアを発揮できる分野が望ましいでしょう。未経験でも採用されやすいところには、規模が大きく研修システムが整った自由診療のクリニックや、初期研修に組み込まれる分野の一部（在宅診療など）があります。
スポットで働く
育児の時間を確保したいなどの諸事情で、スポット勤務を検討する女性医師の方もいます。また、常勤や非常勤に加えてスポットでも働く方もいます。スポットでは、1日か数日の短期間の案件を、自身の勤務可能な日に合わせて選べるのが最大のメリットです。また、高給な急募案件をはじめ、常勤医より割の良い報酬の案件が多いことも知られています。
業務内容には透析、当直などの他、健康診断や予防接種、献血など健康な方を対象をするものもよく見られます。応募が集まる人気案件もあるので、こまめに求人をチェックできる環境を医師転職サイトへの登録などで整えておくと有利でしょう。これまでのキャリアを問わないものや、スポットならではの案件もあり、未経験の分野を踏む機会として働くこともできます。
医師不足から歓迎されることも多いスポット勤務ですが、事前に知っておきたい注意点もあります。スポットでは「フリーの医師」という側面もあるため、仕事を希望する都度に求人を探し応募しなければならない、各種保証や福利厚生がない、自身で確定申告をする必要があるなどは踏まえておきたい点です。また、好条件の案件の中には医師としての経験値を最重視するものもあります。
女性医師のQOL向上へ！転職サイトのメリットとは
医師が「この職場から転職したい」「もっとQOLを上げたい」「給料が安すぎる」と悩んだ時に、「民間職業紹介事業者」つまり転職サイトの利用をするのが今は一般的になってきました。多忙な医師の先生の代行として、希望にぴったりマッチした転職先を探してくれるのが転職サイトのエージェントサービスです。
転職サイトの立ち位置としては、女性医師の先生と医療機関の仲介役として間に入ります。希望条件に基づいた求人のご紹介はもちろん、面談のセッティングや諸条件の交渉などを一手に引き受けます。ここでは、医師の転職サイトの利用メリットについて掘り下げてご紹介します。
豊富な求人の中から希望通りの案件を紹介
まずは一度、ご自身が気になる医師専門の転職サイトに無料登録をして、「ご自身がどんな職場を希望するのか？」など希望条件を伝えるだけで、あとは専任のコンサルタントが推奨求人を探してくれます。忙しく転職のための情報収集も難しい女性医師の先生にとって、幅広い医師の求人情報や医療業界へのパイプを持った転職サイトは心強いサーポートや幅広い視野を提供してくれるでしょう。
特に医師の転職というものはまだまだセンシティブな面が大きいですから、求人は非公開のものも多いです。この非公開求人にアプローチできるということは、転職サイト利用の大きなメリットの一つです。
また、面接に進む段階で初めて先生の個人情報が先方に開示されることが基本ですから、情報収集や条件交渉、相談は匿名で出来て、転職活動中であることが周囲に知られずに済むのもメリットです。特に医局を離れる場合は慎重になる女性の先生が多いですから、その点も安心できるポイントでしょう。
専門のコンサルタントが徹底的にフォロー
医療業界や医師の転職事情に精通したコンサルタントが、先生の転職活動を手厚くフォローします。転職理由を踏まえたうえでの希望通りの求人探しはもちろん、応募書類の作成方法のアドバイス、面接日程や入職時期の調整なども代行してくれます。特に在職中でご多忙の先生の場合、転職活動にかける手間が最小限で済むのは大きなメリットでしょう。
女性医師の先生も、患者さんのことはわかっても、ご自分のことは意外と分からないこともあるものです。第三者である専任のコンサルタントに新たな可能性やチャンスを示唆されることによって、今までに無かった考え方やキャリアのヒントになることもあるのです。
給料や当直回数などの条件交渉も
給料や時間外勤務、当直やオンコールなど、ご自分ではなかなか言いづらい条件も、コンサルタントが代わりに交渉してくれます。「激務がつらくて転職したいけれど、年収は下げたくない…」といった希望も、最初に伝えておくことで、それを考慮したうえでの求人を提案してくれます。女性の医師の先生が転職時に抱きがちな下記のような悩みも、ご自身に合った良質な転職サイトを利用することで解決するはずです。
転職に関わった豊富な経験からのサポートが得られる
転職に慣れ、自身で求人側の施設からより良い条件を引き出す交渉ができる方はわずかでしょう。女性医師の転職を扱うサイト会社は、その転職の多数のケースを経験し、給与や待遇の面でより良い条件を得る交渉にも慣れた「女性医師の転職のプロ」です。サイトに登録することによって、その経験と知識を活用してもらうことができます。
就職したい施設に直接応募できる求人があっても、わざわざ転職サイトを間に挟み、さらに良い条件での転職をかなえた方も少なくありません。サイトに登録して希望施設名を伝え、「候補者がいる」と営業をかけてもらったケース等です。
転職先を探してもらう場合でも同様です。個人で臨むよりも条件の良い入職ができるよう、求人側と交渉してもらうことができます。
事前に現場の雰囲気や実態が分かる
公開されている求人票や求人記事からは一定の入職条件が分かりますが、個人で転職活動をする場合は現場の雰囲気や実態が分かるのは入職後になるでしょう。「当直なし」の条件だったのに何度も当直を打診されて断りづらい雰囲気になってきた、人間関係がかなり難しい、思ったようにスキルが発揮できない・・・など、知っていれば入職しなかった問題に直面して再転職を検討することもあります。
質の高い医師転職サイトでは、医療施設との長い付き合いや太いパイプなどを持ち、それぞれの現場の実情を把握しています。気になる医療施設の様子を尋ねてみて、納得できる説明をしてくれるサイトを選べば安心です。また、現場の情報を登録者に伝えることを大切にしているサイトもあります。
潜在的な求人を掘り起こしてもらえる
医師転職サイトの運営会社には、登録者の希望に該当する求人案件がないときに、医療施設に働きかけて一人の登録者のための求人を作りだしてくれるところも多数あります。各医療施設と太く良好な関係が築かれている、または情報力や交渉力が高いなどの強みを持つ運営会社です。
「何度か求人を出したが採用に該当する医師が現れずあきらめた」、「医師を採用してもよいが特に急いでいない」などの状態の医療施設のうち、「登録者のキャリアや希望から、あの医療施設に働きかければ…」と考えるところに登録者を匿名で紹介し、求人を促してくれます。「あの保育施設の近く」などの希望に合う求人が見つからない方は、このような活動をする医師転職サイトを利用してみる価値があるでしょう。
入職後に困ったときのサポートも
転職先が決まって入職してみたら、事前に提示されたはずの条件と違うことになっていたり、契約以上の業務を要求されたり。残念ながらそんなことが起こってしまったら、直接応募で入職した場合は自身で雇用施設に対して訂正や再調整を依頼しなくてはなりません。
女性医師転職サイトには、登録者の入職後のトラブルや困りごとへのサポートも行うところが多く、このような問題が起こったときに登録者と雇用施設との間に入って交渉や調整をしています。中には入職後の業務について困りごとはないか、登録者と定期的に連絡を取ってヒアリングしているサイトも。転職先の紹介だけでなく、入職後もこのようにサポートしてもらえるサイトは心強い存在になります。
希望の合理性や今後のキャリアを見据えて
実績豊富な医師転職サイトは、それぞれの登録医師に対して「転職に関する希望条件が妥当であるか」、「今後のキャリア形成にどのような転職が役立つか」を一緒に考え、最適な転職を提案するだけの知識を持っています。数多くの医師の転職を支えてきた実績から、「医師の転職のトレンド」や「医療業界の内情」を把握しているためです。
単に希望に沿った求人案件を紹介するだけでなく、転職にあたっての希望条件から最優先にすべきこと、そして望んでいる将来のキャリア展開のためにどのような仕事をしておくべきかなど、登録医師の相談を受けて豊富な情報からのアドバイスができる医師転職サイトを利用すれば、将来を見据えたより良い転職が可能です。
女性医師としてのキャリアパスを考える
ブランクからの復職が不安な方へ
医師の求人には「ブランクOK」のものがありますが、やはりブランクからの復職は不安なものです。「週1日から始めたい」、「復職後に専門医を取得したい」など、復職のプランもそれぞれでしょう。
多くの医師転職サイトでは、このような相談に応じています。復職プランや希望、そして不安に思う事柄などを伝えれば、適切なアドバイスや就業先の提案を受けることができます。中には大学などの再研修プログラムを調べて案内してくれるところも。
医師転職サイトから親身な対応を得られることは大切です。複数のサイトに登録し、希望に合う就業先を熱心に探してくれる、就業後にも勤務に関する相談ができる、そのような運営会社のサイトに絞り込んで話を進める方法がおすすめです。
育児と両立しながら時短勤務
育児中の女性医師には短時間勤務や短時間正規雇用の制度がありますが、実際の時短勤務のしやすさは職場の環境や理解度に大きく左右されます。女性医師支援制度を確立して医局員の確保に努める大学もありますが、そのような大学に籍を置き、実際に時短勤務がしやすい環境に恵まれるケースばかりではありません。
その他に目を向けると、勤務時間の融通がききやすく当直や残業がほぼない勤務先として、美容外科やAGA・ICLなどのクリニック、いわゆる自由診療分野があります。より勤務日や時間が選びやすいスポット勤務も育児中の女性医師に選ばれています。残念ながら選択肢が狭いので、「たとえ時短勤務でも臨床から離れない」など、プライオリティを明確にしておくことが大切でしょう。
今よりも収入アップを目指したい
女性医師の収入アップには医師転職サイトの利用がおすすめです。数多くの転職支援による知識から、個別ケースに最良のアドバイスができる存在です。これまでのキャリアで可能な最大収入額を探ってくれるところ、転職のプロ目線ならではの提案をくれるところなど、複数サイトへの登録を推奨します。
転職サイトの利用で増収した女性医師は多数います。しかし中には検討不足のまま飛びつき失敗するケースも。収入アップのために妥協できることを前もって熟慮した方がいいでしょう。
また、医師が審査通過しやすいローン資金の運用で収入を増やし、育児などの時間確保に成功した方々もいます。この方法では、投資等の専門コンサルタントへの相談をおすすめします。
産業医として働きたい
産業医は定時勤務が可能なこともあり、転職の際に女性医師が視野に入れることが多い働き方です。しかし産業医として厚生労働省の定める要件を満たしても、高い経験値や知識が求められることもあり、就業が簡単ではないことも多々あります。信頼を得やすくするため、労働衛生コンサルタントや産業医の専門医資格を取得する方もいます。
産業医として踏み出したい女性医師の先生には、産業医に特化した医師転職サイトへの相談がおすすめです。産業医未経験でもできるスポット勤務や、「未経験OK」とする企業のオファーなどを紹介しています。
これらの仕事で産業医としての経験を積みながら、上記の資格取得などでステップアップしていくことができます。
夫の転勤について行くことになった
女性医師が夫の転勤について行くときに、「自身のキャリアの継続について」は大きなテーマとなります。キャリアのケースと転勤のタイミングによりますが、「研修を中断しなければならない」、「専門科を変更しなければ仕事がなさそう」、「保育施設が見つからず仕事ができない」などの悩みがよく見られます。
再研修について、新しい土地での希望領域の仕事について、また保育施設について、いずれも一人で情報を集めるのは大変です。これらの詳細な調査を依頼できる医師転職サイトはあります。そのサイトと担当コンサルタントの得意分野による部分も大きいため、色々な転職サイトに頼んで広く情報を集め、その上で可能な方法を検討することをおすすめします。
職場環境の悩みから転職を考える方へ
現在では様々な大学や施設で女性医師支援センターが設置されるなど、女性医師の働きやすさの改善に向けた活動がされています。現場からも「産休と復帰に職場からの理解と応援が得られた」という声がみられ、活動が功を奏している様子がうかがえます。
しかし一方で、「女性というだけで重要なことを任せてもらえない」、「ブランクから復帰した女性医師を軽く扱うコメディカルがいる」など、女性医師の働きにくさを訴える声も見られます。
医師転職サイトでは、より良い環境の職場への転職を考える女性医師へのサポートやアドバイスも行っています。上手に退職したい、女性医師が働きやすい環境を求めたい、今後のキャリアアップを念頭に置いた転職をしたいなどの相談も充分に可能です。
臨床から離れていてもフル復帰は可能？
育児のため十年以上休業していた、あるいは非常勤などで臨床以外の勤務を重ねてきた。そのような場合、臨床の現場へのフル復帰は難しいものです。ですが、育児が終わった40代、50代の女性医師の中には、2年ほどの研修により手技や知識を磨き直してフル復帰を目指す方々もいます。
臨床への復帰に向けた研修を希望する方は、大学や医療施設の女性医師支援センターなどに問い合わせてみるとよいでしょう。研修を受けられる施設を探すことが難しい方には、研修の紹介に強い医師転職サイト（女性医師バンクなど）に尋ねることをおすすめします。
臨床以外で働くという選択
臨床以外への就業には、分野に応じた知識や公務員・企業人としての感覚を求められることがあります。積み重ねたいキャリアとの兼ね合いで迷う方もいるでしょう。それでも、収入面、育児のしやすさ、WLBの整いやすさなど、必要な条件から考慮してこちらを選択する女性医師の方もいます。
より収入を求める方に選ばれる仕事の例として、介護老人保健施設での常勤医としての勤務があります。定時勤務を希望する方々が視野に入れるのは、当直やオンコールなしの病院検診医、美容系などの自由診療、保健所などの行政施設、企業勤務などです。企業勤務は別項で触れた産業医の他、保険会社での加入審査、医療機器メーカーや製薬会社での研究職、医療教育系などがあります。
女性医師におすすめ！医師転職サイト12選
医師専門の転職サイトといっても、それぞれのサービスは本当に千差万別です。数ある医師専門の転職サイトから、どのサイトに登録・利用していけば良いのでしょうか。
まずは、いくつか気になる転職サイトに無料登録をしてみて、情報収集をしながら自分に合っているところを見つけるというのは1つの方法です。大体、転職サイトに新規登録してから、はじめに紹介してくる案件をみるだけで、自分の意図がちゃんと伝わって「親身になって考えてくれている会社」か、または「ただのビジネス・営利重視の会社」かが分かります。これが優良な転職サイトを見分ける秘訣です。優良な転職サイトのコンサルタントは、表面的な希望条件だけでなく、キャリアデザインのこと、理想のライフスタイル、ご家族のことまでふまえてヒアリングし、案件を紹介してくれるはずです。
自分にぴったりの転職サイトを見つけ、また信頼できる専任コンサルタントがつけば、それだけ転職がスムーズになりますし、医局を離れて初めての転職の際にも、アドバイザーとして頼れる存在になります。専任コンサルタントは医師の転職に関しては様々な情報を得ていますし、場合によっては職場環境や雰囲気も事前調査してくれますので、連絡を取っておいて損になることはありません。
転職サイト利用は、自分のキャリアパスを見つけるための一つの方法です。実際に転職しようと決めてから登録をするよりも、早めに登録をして情報収集や今まで自分になかった気づきを得るために利用するとより良いでしょう。もちろん、自分の個人的なコネクションで転職先を見つけることも可能だとは思いますが、忙しくい女性医師の先生にはおすすめできる転職手段です。
以下は大手8社の比較表です。どれも女性医師の先生が利用可能です。
| 医師転職サイト | 特徴 |
| 医師転職ドットコム | 年収アップ率が平均して140％以上と言われる「医師転職ドットコム」は、調剤薬局チェーン最大級クラスのグループ会社が運営する実績多数の医師転職サイトで女性医師に人気。運営会社は医師のニーズに合わせてさまざまな医師転職サイトを運営しています。キャリアコンサルタントは、診療科や希望に応じて特化して取り組んでくれます。年収アップ転職に関してはノウハウがありますので、低給与にお悩みの女性医師の先生は、気軽に相談してみる事をオススメします。 |
| リクルートドクターズキャリア | 知名度のある「リクルートドクターズキャリア」は、リクルートグループが運営する老舗の医師転職サイトで女性医師に人気。内科や外科をはじめ、訪問診療や老人内科、緩和ケアや産業医など、多数の診療科目に関する求人が掲載されており、医師求人情報も業界最多水準。求人の提供だけでなく選考プロセスのサポートもしてくれます。また、非常勤・アルバイト探しなどのスポット求人についても、キャリアアドバイザーが情報収集をしてくれることはもちろん、ご自身の希望を伝えればそれにマッチした求人も探してくれるでしょう。 |
| エムスリーキャリアエージェント | ソニーの関連企業が運営する「エムスリーキャリアエージェント」は、幅広い情報量が魅力の医師転職サイトで女性医師利用者多数。医療関係者にも人気のサイトm3.comの運営もしています。医療機関側からしてみれば、多くの医師に認知を拡大することができると言うメリットがあるので優良求人の掲載も多いです。転職者側からしてみれば、優良の医師求人情報が他の支援サイトより出やすくなる可能性が高まります。 |
| マイナビDOCTOR | 「マイナビDOCTOR」は、言わずと知れた大手のマイナビが運営している医師転職サービスで、全国に営業拠点を持ちます。常勤と非常勤、スポット求人を取り扱っています。忙しい女性医師へのサポートが万全の「マイナビDOCTOR」は、医療機関との結びつきが強く非公開求人も多数です。 |
| JMC | 「JMC」も女性医師に人気の医師転職サイトの1つ。特に、産業医求人について幅広いネットワークを持っていたり、精神科医でも業界トップクラスでの求人数であったり、女性医師の転職支援・内視鏡医師の求人など全国の医療機関から寄せられる非公開求人も多い傾向にあり、独自性があります。 |
| MCドクターズネット | 「MCドクターズネット」は、創業者が医師としておなじみのメディカル・コンシェルジュが運営する医療系転職サイト。医師の求職ニーズや就業形態などの要望にもすぐに対応できるなど万能性の高いサイトとも言われています。また、「アルバイト」というキーワードがあることも特徴的で、スポット求人の健診（健康診断業務）求人と産業医求人の豊富さは、他社と差別化が図れています。 |
| Dr.転職なび | 「Dr.転職なび」は、エムステージが運営する医師専門の転職情報サイト。医師の常勤、定期アルバイト、スポットアルバイトなどの求人を掲載。スマートマッチという独自のシステムを導入しており、大量の情報から自分に合った求人をマッチングしてくれるので、見逃しもありません。独自のシステムスマートマッチとコンサルタント＝いわゆる機械と人の力を合わせたマッチングでミスマッチのない転職を実現しています。女性医師の利用も多数。 |
| 民間医局 | 「民間医局」は案件の多さが魅力のメディカル・プリンシプル社が運営する医師向けの転職支援サービスで女性医師にもおすすめ。複数の医療系の転職支援サービスを展開しており、医学生時代から寄り添うサービスも行っているため、医師の欲しい情報を欲しいタイミングで届けてくれるサービス体制が特徴。本日の新着求人だけでも案件が非常に多く、さらに質の高い案件を扱っています。会員特典も多数見られるのも特徴的です。 |
| ドクターキャスト | 医療従事者の転職コンサルティングを20年近く行っている運営会社よる「ドクターキャスト」。医師の求人と転職を熟知した会社ならではのサポートで、医師の先生方の個別の事情に寄り添い、希望に沿った転職を実現させてきた豊富な実績を持ちます。 数々の検索項目には「女性歓迎」も。当直やオンコールなし、週3日、土日休み、保育所ありなどの希望も親身に考慮し、非公開求人も含め数多くの求人案件から最良の案件を紹介しています。 |
| 日本医師会女性医師バンク | 数日本医師会女性医師バンクは、女性医師の就業と継続勤務の支援などを目的とした厚生労働大臣の認可事業です。一般の医師転職サイトとは大きく違い、厚生労働省の指定事業であるため求人施設側にも無料で提供されています。そのため求人数が多く、女性医師の転職にまつわる様々な事情やケースに対応してきた実績があります。日本医師会員でなくても利用でき、急ぎの転職にも対応。保育所や再研修など、女性医師が必要とする情報の提供も行っています。 |
| 女性医局 | 女性医局は、女性医師の就業とその後のサポートに特化したサイトです。関東地方を中心に全国の求人情報を公開し、会員には非公開案件もご案内。休業やフルで働けない状況もある女性医師の長期的なキャリア形成を見据え、人生のそれぞれのステージでの頼れる存在として活動しています。お子様の成長に合わせた働き方など、様々な勤務形態から一人一人に合った働き方ができることを大切に、数個人の状況に寄り添ったサポートを行っています。 |
| DtoDコンシェルジュ | 日本最大級の医療施設とのネットワークを持つDtoDコンシェルジュでは、都市部ではない地域の転職相談にも応じています。専任担当者による転職サポートでは、医師のこれまでのキャリアと現状、そしてこれからの希望に応じた提案やアドバイスから、必要があれば施設に掛け合い、一人の医師のための求人を開拓することも。 勤務日数や時間、保育施設などの必要条件、やりたい仕事内容など、それぞれの方の転職事情に親身に向き合ってもらえます。 |
特に女性医師におすすめ「医師転職ドットコム」
女性医師の方はまずは「医師転職ドットコム」をご検討下さい。医師転職ドットコムの強みの一つは、圧倒的な求人数の多さです。常勤の求人数も非常勤の求人数も豊富で、どのようなシーンにも対応できるだけの多様な求人を保有しています。
また年収アップなどの待遇交渉を得意としており、ホームページには多くの医師の先生の年収アップ実績が紹介されています。また、コンサルタントの紹介ページには、各者のこだわりや熱意が書かれています。コンサルタントが、医師の先生の転職を他人事ではなく「自分ごと」として捉えているからこそ、同社の強みの交渉力が実現するのでしょう。
医師転職ドットコムのホームページは非常に使い勝手がよく、様々な条件から絞り込んで検索できるほか、医師の転職体験談の掲載や、「産業医への転職」「クリニックの医師求人」などの各種求人特集、医師へのアンケート結果を踏まえたコラム、転職時に抱えがちなQ&A（医局を離れることへの不安など）、顔写真付きのコンサルタントの紹介ページなど、コンテンツも充実しています。初めて転職をお考えの医師の先生でも安心して登録できるでしょう。
大手人材会社運営「リクルートドクターズキャリア」
リクルートドクターズキャリアは、言わずと知れた人材業界大手のリクルートグループが運営しており、リクルートグループならではのネームバリューと安心感は大きな強みの一つです。
同社の特徴として非常勤医師の求人に強いということが挙げられます。ホームページ上で市区町村や病床数まで設定して検索できるので、ご自身が勤務しやすい求人があるかどうか、ある程度あたりを付けてから登録することもできます。女性医師の中には非常勤を希望される先生も多いのでうれしいポイントです。
コンサルタントの紹介ページによると「非常勤医」の求人専門の担当者がおり、常勤医の転職だけでなく非常勤やアルバイトにも注力していることがうかがえます。また女性コンサルタントも在籍しており、女性ならではの「育児との両立」「出産後のブランクからの復職」など、様々なシーンや希望に寄り添った求人提案やサポートも期待できるでしょう。
また実際に転職を経験した医師の方のインタビューが、実名・顔写真付き・所属医療機関名付きで「実録・私のキャリアチェンジ」というタイトルで掲載されています。転職体験談は他のサービスにも多数掲載されていますが、実名での体験談は説得力も増しますし、非常に参考になるはずです。
注目の施設紹介、実名求人特集、大学医局紹介など、会員登録前でも比較的多くの実名求人や施設情報を閲覧できるようになっています。転職を漠然と考えている女性の先生にとってみれば、「今の職場と比較してどうなのか」「今後どのようなキャリアを歩んでいきたいのか」など、転職に対する具体的なイメージを掴みやすいサイトといえるでしょう。
医師からの知名度抜群「エムスリーキャリアエージェント」
エムスリーキャリアエージェントの運営会社であるエムスリーグループは、医療従事者向けのサイト「m3.com」を運営しています。「m3.com」に登録している医師数は実に27万人以上（m3.comのホームページより）、医師にとってエムスリーは非常に知名度が高く、エージェントへの信頼も必然的に高くなります。
求人数も、常勤医については申し分のない数を保有しており、加えて非公開求人もありますから常勤医の案件数は相当のものになるでしょう（※同社のホームページによると、転職した医師の9割は非公開求人を利用したと記載されています）。非常勤の求人数は若干少な目ですが、非常勤求人専任のコンサルタントがおり、「求人紹介」と「面接設定、契約代行等」の分業制にすることで、よりスピーディーかつマッチング力の高い案件紹介を実現させています。
求人がない医療機関に対しても、医療経営の視点と知識に基づいた積極的な提案によって新たな求人を生み出せることが、エムスリーキャリアの強みです。「このような経歴の先生がおり、こういったポジションでお迎えすれば、貴医院にとってこのような点がプラスになります」と具体的な提案をして求人を作り出すのです。もちろん、年収・待遇・勤務条件も、ご希望を勘案した交渉を行ってくれます。
サイトの作りはシンプルで非常に使いやすく、求人特集コンテンツなどは少な目の印象ですが、別サービスで「エムスリーキャリア」という転職支援サービスも提供しているほか、前述の「m3.com」で莫大な医療情報を提供していますから、まずは登録してからコンサルタントとじっくりとやり取りをする、という考えの医師の方は少なくありません。
女性医師の転職時によくある質問
転職時期がまだ不明確ですが転職サイト登録はできますか？
女性の医師の先生の転職や復職のタイミング、お子さんや家族の状況次第というケースも多いです。
全ての準備が出揃ってから医師転職サイトを使えればもちろんベストですが、ある程度の不確定要素がある中のサイト登録でも問題ありません。まずは医師転職ドットコムやリクルートやエムスリーの担当者に状況を聞いてもらいましょう。
女性医師ならではの転職成功のコツは？
女性医師の先生の場合、多い転職理由として、ご家族関係の理由が多いです。例えば「お子さんの就学のタイミングで復職したい」「結婚して旦那についていくために転職をしたい」などです。人生の節目で転職するのが多いのが女性医師の先生の特徴です。
女性医師の先生の転職の場合は、特に転職条件の優先順位をつけることをおすすめします。ご家族を優先する場合は、ある程度は仕事の条件で譲歩しなければいけないかもしれませんし、妥協できるポイントなどはある程度決めておきましょう。もちろん妥協ゼロで転職成功できる職場を転職サイトはフルアシストしてくれますので。
残業なしなどQOL重視の仕事は見つかるか？
夜遅くまで働く女性医師は少なくありません。やはり医師は激務度が高いです。それゆえ、医師として働きたいけど夜間勤務や残業が嫌、あったとしても子育ての都合でせめて19時までなら、などと考える女性医師は多いです。
医師の現場の仕事は、ほとんどの場合が定時できっちりと終わりません。例えば外来では患者さんが閉院前にこられたり、病院が混雑していると必然的に仕事が終わるのも遅くなります。規則正しい時間帯で働ける求人を見つけることは非常に困難です。個人開業で患者数も少ないクリニックなどは、17時や18時で終わるところもありますが、こうしたところの求人数は非常に少ない傾向があります。その上、条件が良く人気もあるので、正社員でも給料は低めのことが多く、年収を重視する医師には不向きかもしれません。
子育てなどの都合でどうしてもきっちり仕事を終えたい場合は、常勤であれば念入りに転職サイトの担当者と相談するか、もしくはパート、アルバイト、派遣の形で働くのも検討しましょう。違う雇用形態にも目を向けると、希望の勤務時間の仕事が見つかる可能性が高くなっていきます。残業や勤務時間は、女性医師が育児・家庭と仕事の両立ができるかどうかを判断する上でのボーダーラインになるので、求人数としては少ないかもしれませんが、探してみる価値は十分にあると言えます。
女性医師転職のまとめ
女性医師はまた男性医師と違った悩みを日々抱えています。もし今の仕事やQOLに悩みを抱えている女性医師の方がいらっしゃったら、ぜひ転職サイトの利用もご検討下さい。自分で解決できない悩みも、医師専門の転職サイトを利用することで視野が開けるかもしれません。面接アレンジや条件交渉なども転職サイトに任せることができ、採用側と応募側のマッチングがよりスムーズになります。
また、医師転職サイトの多くには「非公開求人」が用意されています。非公開求人の魅力は、限られた求人を最適な少人数の医師へ直接紹介することで、マッチングの時間やコストを削減するだけではなく、ミスマッチを防ぐ点にあります。非公開求人には給料の高い好条件求人も集まりやすいため、医師専門の転職サイト利用の際はぜひ非公開求人もご利用下さい。
