保育士1年目だけど辞めたい…辞める前に考えたいことや円満退職する方法をご紹介

保育士転職

憧れの保育士になるために資格を取得したけれど、保育士1年目で現実は違うと感じたので辞めたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。保育士1年目で辞めたいと思っている方は意外に多いので、そう感じてしまうのも無理はありません。

専門家として子どもたちを保育する保育士は、社会的な信用が高く保護者からも感謝される存在です。しかし、保育士1年目の方にとっては、今まで抱いていたイメージや理想とのギャップを感じることも少なからずあることでしょう。本記事では、保育士1年目で辞めたい方が知っておきたいことや1年目で円満に辞める方法などを紹介しますので、ぜひご一読ください。

目次

  1. 保育士1年目で辞めたいと思う人は意外にも多い!
  2. 保育士1年目が辞めたいと思う理由
  3. 保育士1年目が辞めたいと思うタイミング
  4. 保育士1年目が退職を決意する前に考えたいこと
  5. 保育士1年目がスムーズに退職する方法
  6. 円満退職につながる退職理由の例文
  7. 保育士1年目で退職する場合は円満退職を目指そう

保育士1年目で辞めたいと思う人は意外にも多い!

保育士になって1年目で辞めたいと思うのは、どのような分野の仕事にも通じる悩みでもあります。慣れない仕事をしている1年目というのは疲れやすく、辞めると楽になるのではないかと感じるからです。保育士1年目で辞めたいと思う人も意外に多いので、ここでは保育士の離職の現状について紹介します。

保育士の全体の離職率は9.3%

厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会」の調査では、平成29年時点での保育士全体の離職率は9.3%、私立の施設の場合は10.7%でした。主な離職の理由には、職場環境・勤務条件、妊娠・出産、健康上の理由、結婚等が挙げられています。離職した人の7割程度が、短時間勤務での復職を希望していることも分かりました。

2018年には「保育者の早期離職に関する研究の動向 : 早期離職の実態、要因、防止策に着目して」の中で、保育士1年目の離職率は約15%と、2年目以降の離職率よりも高くなっているデータも示されています。

国は保育士の登録者数が平成31年4月時点で約160万人としながらも、離職後に就業していない保育士資格を持つ人の情報把握ができる仕組みが整っていないことを課題としています。

参考:厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書

働くことに不安を感じている未経験者は約74%

厚生労働省「平成30年度 保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究」の調査結果では、保育士の経験がない人の約74%は働くことに対して不安を感じていることが示されました。一方で「不安を感じない」と回答した人の理由は「子どもと関わる仕事の経験がある」「子育て経験がある」を合わせると約45%になります。

「不安を感じる」と回答した人の理由は、労働条件・労働環境が約32%と最も多く、次いで保育・子育て・実習等の経験不足が約24%でした。子どもに関わった経験がないことは、未経験者にとって保育士になることの不安材料になっています。保育士1年目の場合、入職後に不安を持ちながら働くことになるのも無理はありません。

参考:厚生労働省「平成30年度 保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究

保育士1年目が辞めたいと思う理由

保育士1年目で辞めたいと感じる理由にはさまざまなですが、一般的に多いのは下記のような理由です。

  • 子どもや保護者と上手に接する方法が分からない
  • 覚えることが多くて辛い
  • 労働条件が納得できない
  • 上司や先輩が厳しく耐えられない

それぞれについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

子どもや保護者と上手に接する方法が分からない

保育士として実際に仕事を始めると「思っていたように子どもや保護者と上手に接する事ができない」という悩みを持つ人は少なくありません。保育士1年目で保育経験が少ないうちは、イメージ通りに保育できないのは当たり前です。最初のうちは実習での保育経験を活かすことができるかもしれませんが、数カ月立てば、実習では教えてもらったことのない悩みや不安が出てくるでしょう。

保育士1年目であれば、子どもや保護者と上手に接するのが難しいことを理解した上で経験を積む必要があります。子どもや保護者に自分から積極的にコミュニケーションを取りましょう。子どもと楽しく遊ぶことを心がけ、日中で気付いたことや感じたことを保護者へ伝えるなどして信頼関係を築くことが大切です。

覚えることが多くて辛い

保育士は子どもの面倒を見るだけではなく、室内を清潔に保つための掃除や環境の設備など、数多くの業務をこなす必要があります。特に保育士1年目は覚えることが多いため、辛いと感じて悩んでしまいがちです。経験豊富な保育士に教えてもらえるものの、要領がつかめないうちは覚えきれず、悩んでしまう保育士1年目の方も多いことでしょう。

保育士の業務は季節の行事の準備や運営のほかにも、保育計画や日誌、連絡帳など事務作業が多いのも特徴です。自分のスケジュールを管理して業務を効率的に進めるには、小さなメモ用紙と筆記用具を携帯し、マメにメモを取ることをおすすめします。覚えることが多くても、メモを見るようにすれば忘れずに済むでしょう。

労働条件が納得できない

子どもを保育する仕事は忙しい傾向があり、有休があっても簡単に休めません。また、業務量が多い割には給料が低いなど、労働条件に納得できないのも、多くの保育士に共通している悩みです。保育士1年目の慣れないうちは、仕事が勤務時間内に終わらなかった場合、残業する必要もあるでしょう。それでも終わらなければ、仕事を持ち帰ることもあるかもしれません。

結果、「なかなか疲労感が取れない」や「仕事量に見合う給料ではない」などの悩みに繋がり、保育士1年目で辞めたくなってしまいます。また、ほかの仕事に就いている友人と比較して、保育士業務の多さに驚く人もたくさんいます。

労働条件に納得できない場合は、上司や先輩に相談してみると良いかもしれません。

上司や先輩が厳しく耐えられない

保育士1年目の人材をしっかり教育しようという考えから、上司や先輩の指導が厳しい場合もあります。新米保育士の教育方針は保育園によって異なりますが、基本的には子どものために良い保育をすることや、保護者から信頼されることを目標として、保育士1年目を指導します。しかし、慣れない仕事を精一杯している時には、上司や先輩の指導が厳しく耐えられないと感、悩んでしまうこともあります。

上司や先輩が厳しく指導するのは、しっかり成長して欲しいという思いがあるためです。そんな上司や先輩を安心させるためにも、分からないことや困ったことがあれば、すぐに相談・報告するなどの行動を取りましょう。信頼関係ができると上司もアドバイスしやすく、コミュニケーションもスムーズになります。

保育士1年目が辞めたいと思うタイミング

一般的に、保育士1年目で辞めたいと思うタイミングは1年の前半に集中しがちです。具体的には、次のような時期に辞めたくなる傾向が多く見られます。

【保育士1年目で辞めたくなる時期】

  • 4月の入職後
  • ゴールデンウイーク
  • 夏休みやお盆休み
  • 年末年始
  • 具合が悪くなって休んでいる時

入職してすぐの時期は、疲労感により辞めたくなる傾向があります。また、ゴールデンウイークや夏休みなどで休みが続くと、ゆったりした生活のほうが心地良くなり、保育の仕事に戻るのが嫌になるかもしれません。ただし、年度後半になると次第に仕事に慣れてくるため、辞めたいという気持ちも徐々に薄れてきます。

また、年末年始の後も多くの保育士1年目が辞めたいと思うタイミングです。さらに、風邪を引いたり体調が悪くなったりして休んでいる時も、辞めたいと思うきっかけになるかもしれません。

保育士1年目が退職を決意する前に考えたいこと

保育士は、経験が浅ければ浅いほど辞めたいと思う傾向があります。だからこそ、保育士1年目は退職を決意する前に、一旦立ち止まって冷静に考えてみることが大切です。

例えば、下記について考えてみましょう。

  • 状況を改善できるかどうかを考える
  • 今後のキャリアプランを考える

それぞれについて詳しく紹介します。

状況を改善できるかどうかを考える

保育士1年目で辞めたいと思った時には、なぜ辞めたいのか改めて考えてみることをおすすめします。そして、今の状況を改善できるかどうか、しっかり考えましょう。

辞めたい理由が仕事自体の大変さであれば、やり方を工夫することで改善できる可能性があります。仕事内容を一度紙に書き出してみて、改善できるポイントがあるかどうか確認しましょう。また、1年間を通してすべての業務を一度経験すれば、悩みが消える場合もあることも考慮しましょう。

逆に、職場の労働条件の悪さや健康上の理由など改善が難しい場合は、転職も視野に入れて検討するのがおすすめです。

今後のキャリアプランを考える

保育士1年目で辞めたいと思ったときには、今後のキャリアプランについてじっくり考えることが大切です。退職後は基本的に、保育士として転職をする、もしくは第二新卒として全く違う業種や業界に転職するという2つの選択肢があります。今後、どのようにキャリアを積んでいきたいのか考えておくと、転職後の後悔が防げます。

保育士としてのキャリア経験が少ない今だからこそ、今後のキャリアプランを変更することは可能です。「本当にやりたいことは何なのか」を考えるのに最適なタイミングであることを覚えておきましょう。

保育士1年目がスムーズに退職する方法

ここでは、保育士1年目がスムーズに退職する方法を紹介します。下記のポイントに注意すると良いかもしれません。

  • 保育園に迷惑がかからないタイミングで退職する
  • まずは直属の上司に相談する
  • ポジティブな伝え方を心がける
  • 業務の引継ぎはきちんと行う
  • お世話になった人への挨拶を忘れない

辞めたい気持ちが先だって、衝動的に退職して後悔しないように気を付けましょう。

保育園に迷惑がかからないタイミングで退職する

退職するタイミングや時期は、円満退職に大きく影響を与えます。たとえば、クラス担任になった直後や、行事の直前に退職を申し出るのは、あまりおすすめできません。特に運動会など大きなイベントを控えている時期は避け、保育園に迷惑がかからないタイミングで退職の意思を伝えましょう。

年度内ではなく年度末の退職を心がけ、退職する2カ月ほど前を目安に意思を伝えるのが良いとされています。忙しい時期に辞めてしまうと保育園に迷惑がかかってしまうため、タイミングを見極めて退職することが大切です。とは言え、体調不良でタイミングを選べないなどの場合には、早めに上司に伝えるようにしましょう。

まずは直属の上司に相談する

保育士1年目で辞めることになったら、最初に直属の上司に相談する形で退職の話を切り出すのがおすすめです。いきなり園長に相談するのは、中間管理職である主任の面目が潰れることになりかねません。保育園の場合、保育士の直属の上司は主任もしくは副主任になるので、直接伝えるようにしましょう。保育室の中ではなく、事務室など子どもがいない場所を選んで話しましょう。

主任保育士から園長に伝えてもらう流れでも問題ないですが、退職の意思や理由は園長に直接伝えることで、認識の相違なども起こりにくくなります。主任保育士に相談する際には、園長にも自分から伝えることを話しておくようにしましょう。

ポジティブな伝え方を心がける

主任や園長に退職の意思を伝える際には、辞める理由をポジティブにするのも円満退職のポイントです。自分の不満をそのまま上司に伝えてしまうと、辞めるまでの人間関係まで悪くなってしまいかねません。なるべく前向きな言葉に言い換えて、ポジティブな退職であることを伝えましょう。

たとえば「給料などの待遇が悪いから辞める」という退職理由をそのまま伝えてしまうと、上司は園側が責められていると感じてしまうでしょう。また、待遇面の改善などを提案されて引き留められる可能性もあります。

業務の引継ぎはきちんと行う

保育士の業務内容は、保育以外にもたくさんあります。退職日が決まったら、それまでに業務の引き継ぎができるように準備を始めましょう。保育園によっても異なりますが、たとえば保護者会など各保育士に割り振られる業務もあります。自分が担当していた業務があれば、記録の整理をするなど引き継ぎができるようにしておくと安心です。

クラス担任をしていた場合は、書類に記載漏れがないかも確認しましょう。後任の保育士が、担当クラスの子どもの発達や家庭の状況が分かるように引継ぎをすることが大切です。

お世話になった人への挨拶を忘れない

保育園を退職する際には、お世話になった人への挨拶を忘れないようにしましょう。退職が決まると書類整理などで忙しくなりますが、保育園の場合は職場だけでなく保護者や子どもへ挨拶することも大切です。

退職時の挨拶に慣例がある職場もあるので、前もって信頼できる先輩保育士に聞いておくと間違いありません。特になければ、経営者や園長、主任を始め、なるべく職員全員に挨拶をします。保護者への挨拶は、園ごとにやり方や時期が決まっている場合もあるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

子どもに挨拶をする時は、いきなり「辞める」などと言うのではなく、これからも応援していることを伝えると安心してもらえるでしょう。

円満退職につながる退職理由の例文

保育園を退職する際には、退職手続きの書類に「退職理由」を書きますが、いざ書こうとすると何を書けばよいのか迷ってしまうこともあるため、退職理由の例文を参考にするのがおすすめです。

仕事量が多いことが退職理由の例文

残業が多い、持ち帰りの仕事が多いなど、仕事量が多いという理由で退職したい場合の例文です。

「効率的に仕事をする努力をしてきましたが、仕事に追われるようになり疲労が蓄積してきました。保育士が疲れていると子どもたちにも影響すると思い、まずは自分の体を回復させようと考えています」
「これからも保育士として働いていきたいという希望があるので、今無理をして体調が悪化するよりも退職して体力を回復しておきたいと考えました」

仕事量が多いという理由にするよりも、これまで頑張ってきたことをアピールするほうが良いでしょう。転職先の面接では、退職理由に加えて現在は体調が回復していることも伝える必要があります。

労働条件が退職理由の例文

残業が多いなど、職場の労働条件が悩みとなって退職する場合の例文です。

「みんなで残って互いの仕事を手伝う思いやりのある職場でしたが、私は仕事とプライベートを分けて生活にメリハリをつけたいと思い退職することを決めました」
「みんなで残って残業をするよりも、業務を効率化して就業時間内に終わらせるほうが仕事の能率は上がり結果も良くなると考えました」

残業が多かった職場という退職理由でも、一方では職員同士が助け合っていたという面も記載することでポジティブな印象になるでしょう。転職活動をする時の面接では、併せて残業時間の具体的な数字も入れると、労働条件が退職理由になっていることが伝わりやすくなります。

人間関係が退職理由の例文

職場内の人間関係の悩みが理由で退職する場合の例文です。

「保育士1年目の私に対して、先輩方から多くの指導やアドバイスを頂いてきました。その都度メモを取るなどして努力を重ねてきましたが、信頼を得ることができず保育にも支障があると感じて退職を決めました」
「この職場で経験したことや教えて頂いたことを活かしながら、新たな環境にも挑戦しで経験を摘んでいきたいと思い退職を決意しました」

人間関係に悩んで現在の職場が嫌になったという退職理由にするのではなく、例文のように言い回しを変えると誰かを責めているような印象になりません。自分なりに努力したにもかかわらず、改善できなかったことを伝えることが大切です。

保育士1年目で退職する場合は円満退職を目指そう

保育士入職後の1年目は未経験で保育の現場に立つため、不安を抱えながらも頑張ることになります。そのため、1年目で辞めたいと感じる保育士は意外に多く、特に仕事に慣れていない年度の前半に集中しがちです。自分なりに努力しても悩みが解決せず退職を決めた後は、手続きや業務の引継ぎを進めることになるでしょう。

人間関係や労働条件の悩みで退職する場合でも、退職理由をポジティブに言い換えるのがポイントです。今の職場を責めるよりも、自分のキャリアアップについて良く考えてから転職することをおすすめします。本記事を参考に、辞めるタイミングなどにも配慮しながら円満退職を目指しましょう。

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