看護師の病院・クリニック以外の転職先として「献血関連(献血ルームや献血車)」を候補に考える人も多いです。日勤のみの勤務のため家庭と両立しやすく、赤十字が運営しているため安定している職場のようですが、勤務経験がないと内情がわからないため転職を迷う人もいます。
この記事では、看護師が献血関連の職場に転職を希望するのはどんな時か、転職前に抱く疑問・質問はどのようなものがあるかを、ネットの悩み投稿をもとに紹介していきます。多い質問は「詳しい仕事内容は?」「休日や残業はどれくらい?」「献血ルームの給料・時給は?」「献血関連で働くメリットは?」などさまざまです。また、献血看護師から病棟に戻ることを検討する方もいます。今献血の仕事に転職を検討中の看護師の方はぜひ参考にしてみてください。投稿の引用は「転職ステーション」からになります。
献血関連に転職希望の看護師の疑問・質問
献血センターの看護師の仕事内容について教えてください
献血センターに転職を希望している看護師の方から、仕事内容や採血の人数などについて知りたいという投稿です。献血センターの看護師の仕事内容は採血がメインになります。太い針での採血もそうですが、末梢血で血液型や比重を測定したり、献血についての説明をしたりと、同じ作業の繰り返しになりますので、忍耐力は必要かもしれません。しかし、細かい作業をコツコツと続けられる方には適している職場でしょう。
献血センターに訪れる人数には波がありますが、基本的には休日の方が多く、忙しくなります。とはいえ施設の規模や場所によって変わりますので一概には言えません。もし正社員ではなくパートやアルバイトで考えている場合は、平日の方が割に合うかもしれません。基本的には残業はほとんどなく、定時で帰ることができるので、子育て後の復職、家事と育児を両立させたいという人、病棟勤務の夜勤で生活リズムが崩れている方がリフレッシュするのに適している職場だと言えそうです。家族との時間を取りやすいのはメリットでしょう。
ただ、仕事内容は短調なので、すぐに飽きてしまう看護師がいることも事実だそうです。知識・スキルに関しても、得られるものが限られてきます。ずっと献血の仕事を続けるなら問題ありませんが、将来転職を検討しているならば、ブランクに近い状態になってしまう可能性が高い点は頭に入れておいた方がよさそうです。
献血ルームの仕事はブランクありでも大丈夫?日祝祭日はめる?
主人の仕事の都合もあり、日曜日にお休みが欲しいため献血ルームへの転職を考えてます。実は1年程ブランクがあるのですが、採血は得意だったのでその点はクリアできるかなと思っています。非常勤でもいいのですが、常勤だとありがたいなと思ってます。
・献血ルームの看護師はブランク明けでも務まるでしょうか?
・常勤で日曜日に休みを取ることは可能でしょうか?
・業務内容について知りたいです
・残業はどれくらいありますか?
・献血ルームと献血バスでは業務内容に違いはありますか?(今のところ献血ルーム希望です)
以上が知りたいことです。わかる範囲でいいのでどなたか教えていただけませんか?
ブランク明けで献血ルームへの転職・復職を希望している看護師の方からの投稿です。やはり具体的な業務内容や、休み・残業などの実情が分からない様子です。仕事は採血、問診と献血業務で、同じ業務をひたすら続けるイメージです。採血が苦手、嫌いな方にとっては苦痛でしょうが、仕事内容自体は大変ではないので、採血が得意という方であればブランクがあっても1ヵ月も経てば問題なくこなせるでしょう。
採血は直針、翼状針の2種類で覚えていきますが、献血車の勤務だと全血なので直針になります。献血ルームになると全血以外に成分献血もあるので、手順を覚えるまでは少し大変かもしれませんが、慣れれば大丈夫でしょう。献血ルームとバスなら、勤務時間は同じでもルームのほうが身体は楽です。バスで長時間移動すると、何もしなくてもちょっと疲れてしまう…という方が多いようです。日赤が運営しているので、正職員になれば待遇は安定しており、採用されれば手順などしっかりと教育してもらえるようなので、ブランク明けでも安心ですね。
残業は多少あるかもしれません。バスなどの献血だと早めに上がれるようですが、帰社してからインシデントの記録や、翌日の準備などで結構遅くまで残ってるという声もあります。また、献血ルームは日祭日関係なく空いているところが多いので、基本は早番、遅番の交替制での仕事になるはずです。パート勤務なら日曜休みが可能かもしれませんが、正職員だと難しい可能性があります。勤務条件などが気になる場合は、看護師の転職サイトに登録してアドバイザーに詳細を聞いたほうがいいでしょう。
看護師が転職して献血に従事するメリットは?
献血の仕事に転職希望の看護師の方からの投稿で、献血の仕事に転職した理由やメリット・デメリットが知りたいという内容です。献血の仕事への転職理由は、病棟勤務で夜勤がつらい、残業が多く体力的、精神的に辛いなどの理由が多いようです。また長期のブランクから復職する際に病院は自信がない、仕事と家庭の両立を考えて献血を選ぶ人もいます。
献血看護師のメリットの一つは、やはり夜勤がないことでしょう。体の負担が軽減され、病棟勤務のようなストレスやプレッシャーも比較的少ないため、病棟から献血の仕事に転職して体調が良くなったという看護師も多いようです。採血スキルが向上することもメリットです。ほか、人付き合いが苦手な看護師にも向いている職場かもしれません。献血者は基本的に健康な方が多く、同じ人と何度も会うことも少ないです。職場の雰囲気も明るくて、疲れた身体や心を癒すのに適した職場です。一方で、夜勤がないため給料が半分ほどに減ってしまった、献血の仕事が単調で飽きてしまったなどの理由で、再び転職して病院へ戻る看護師もいます。これはデメリットといえるかもしれません。
献血の看護師の給料・時給相場はどのくらいですか?
献血看護師に転職を考えており、年収や時給の相場が知りたいという投稿です。実際に看護師の転職サイトで求人検索をしてみると、地域にもよりますが、時給1,500円前後、年収300万円台あたりが相場のようです。献血車は献血ルームよりも時給がやや高めに設定されていて、土日は割増になるケースもあるようです。献血ルームの場合、時給2,000円もらえればかなり多いほうです。夜勤のない仕事なので、年収で300万円台という職場はめずらしくありません。ただ、これは献血の仕事の時給や給料が安いというよりも、夜勤・残業がないことが大きいです。看護師の仕事は高給と言われていますが、基本給は意外にも少ないのです。夜勤・残業その他の諸手当がつくため、看護師の給料は高くなるのです。病棟勤務でも夜勤・残業なしだと、献血ルームと大差のない給料になるでしょう。
看護師が献血ルームで働くには特別な資格が必要?
献血ルームで働くにあたり、看護師以外に何か必要な資格はあるのか?という質問です。献血ルームは正看護師の資格があればよく、ほかに特別な資格などは必要ありません。ただし、看護師としてのある程度の経験や実績は求められます。採血には一定以上の技術が求められるので、臨床経験は3年以上あったほうがいいでしょう。新卒看護師や実績が少ない方は、採血に慣れていなかったり、注射器の取り扱いが苦手だったりして献血者の方に苦痛を与えるようではいけないので、ベテランが好まれる傾向があります。献血ルームで働くためには、資格よりも看護師の経験が重視されると考えておけばいいでしょう。
献血ナースをしていますが、転職して現場に戻るか迷っています
今までの投稿とは逆のパターンで、献血ナースから病棟に戻りたいけれど、夜勤など不規則な生活になるので不安、という看護師の方からの投稿です。子育てや家族との時間を考えて日勤のみの献血看護師を選ぶ人は多いですが、こちらの方のように子育てが落ち着いてきて現場に戻りたいと考える人もいます。
献血ナースから病棟などの現場に戻ると、勤務時間が大きく変わるので慣れるまでは大変かもしれませんが、献血看護師としての勤務が長くなればなるほど、現場に戻ったときのギャップは大きくなります。家族の理解が得られているなら、家事育児をうまく分担して、病棟に戻ることも前向きに検討してみましょう。家事は空いた時間を上手に使い、休みの日に食材のまとめ買いと作り置きをしておく。完璧にやろうとせず、うまく手抜きをするなど工夫をしている方が多いです。お子さんは夜にお母さんが仕事で不在になるので最初は戸惑うかもしれませんが、ある程度大きくなっているとのことなので、仕事のことをしっかり話して一緒にいる時間を大切にしてあげるといいですね。
献血看護師の転職におすすめ!人気の転職サイト
マイナビ看護師
看護師に人気の高い大手看護師転職サイトが「マイナビ看護師」です。比較的求人が少ない献血関連の求人も取り扱っています。転職サイトに登録すれば非公開求人で優先的に紹介してもらえる可能性もあるので、登録しておいて損はありません。
ナース人材バンク
ナース人材バンクも看護師から高い支持を得ているおすすめの転職サイトです。全国対応で献血関連の職場も探しやすいです。
献血関連の職場に転職を考えている看護師の方へ
献血関連の看護師の求人はそれほど多いわけではないので、転職を希望する場合は早めの情報収集が必須です。また、病院とは全く違う職場ですので、「日勤で働きたい」「採血が得意だから大丈夫」と安易に転職を決めるのはリスクを伴います。
看護師の転職サイトに登録すると、非公開求人を紹介してくれたり、献血関連の求人が出たら優先して紹介してもらえる可能性があります。また、献血関連の職場の実情(仕事内容・残業・休日・給料など)もアドバイザーが詳しく教えてくれます。特に献血の仕事が未経験の看護師の方は、転職サイトで情報収集をするのが転職成功の近道になるはずです。