男性看護師の転職事情は?将来性や求人の多い診療科を解説

看護師転職

男性看護師の人数や割合は上昇傾向にありますが、それでも病院内では少数派なのが現状です。看護師=女性のイメージもあり、働き手も少ないことから「男性看護師の需要や、将来性はどうなんだろう?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか

そこで、この記事では男性看護師の転職市場での今後や、将来性、キャリアアップ方法などを詳しく解説します

この記事を読めば、男性看護師としてのキャリアプランが描け、どのような戦略を持って転職に臨めば良いかが理解できるでしょう。

男性看護師の転職市場での需要や将来性

まずは、男性看護師の転職市場での需要や将来性を見ていきましょう。

需要や将来性を知ることで、転職市場での展望を考察できるようになり、具体的なキャリアプランを描きやすくなります

男性看護師の人数・需要は増加傾向にある

結論、男性看護師の人数・需要は年々増加傾向にあります

まず男性看護師の人数ですが、*厚生労働省発表の平成30年衛生行政報告例によると、2008年に約4.4万人だった男性看護師は2018年には約9.5万人まで増加しているという結果に。

また、看護師の男女構成割合を見てみましょう。2008年の男性看護師が5.1%だったのに対し、2018年は7.8%と、緩やかではあるものの年々男性看護師の割合が増加していることが分かります

男性看護師が増加している理由には、男性看護師を積極的に採用する職場が増えたことや、看護師資格そのものの人気も増していることが挙げられるでしょう。

また、看護師全体で人手不足が深刻化しているので、今後はより一層男性看護師の求人や需要増加が見込まれます。そのため、男性看護師の需要不足には心配しなくて良いと考えて問題ありません。

*平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

男性看護師が病院にいるメリット

男性看護師が病院にいるメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 力仕事で大きな戦力になる
  • AGA治療や禁煙外来など男性特有の悩みの相談相手になれる
  • 職場の雰囲気が良くなるという声も

それぞれ詳しい理由などを見ていきましょう。

メリット1.力仕事で大きな戦力になる

病院での業務には、寝たきりの患者さんを起こして移動させたり、身体的に不自由な患者さんの介助など、なにかと力仕事を求められることも少なくないですよね。あとは精神科で患者さんを力である程度コントロールしないといけないようなケースもあります。

そんな時、体力的に女性より優位な男性看護師がいてくれると大きな戦力になります

実際、男性看護師の多くが体力的な面でかなり頼りにされているので、女性だけの現場が軽減されるのは間違いありません

メリット2.AGA治療や思春期の男の子など男性特有の悩みの相談相手になれる

続いて、男性患者さんとのコミュニケーション面でも男性看護師は活躍します。特に、AGA治療や禁煙外来といった男性特有の悩みを聞いてあげたり、自身もその治療を受けていた場合、経験談としてアドバイスしてあげることも可能です。

また、思春期の男の子は、女性看護師に心を開いてくれないことも多々あります。1日だけの診察では特に問題ありませんが、長期的な入院ともなるとコミュニケーションに苦労することもしばしば。

そんな時、男性看護師がいてくれると悩みの相談に乗りやすかったり、コミュニケーションが取りやすかったりと、何かと助かることも多いでしょう

このように、男性看護師がいると男性患者とのコミュニケーション面での活躍も期待できます。

メリット3.職場の雰囲気が良くなる

最後のメリットは、もちろんケースバイケースではありますが、職場の雰囲気が良くなるという声もあります。看護師業界は女性の職場というイメージが強く、人間関係がギスギスしている職場も少なくありません。

そんな中に男性看護師が入ることで、人間関係の潤滑油的な存在になり「職場の人間関係が良くなった」「職場の雰囲気が明るくなった」という声も多数聞かれています

そのような直接業務に関わらない部分でも、男性看護師がいることのメリットは大きいようです。

男性看護師の平均年収

続いては、男性看護師の平均年収や給与面を見ていきましょう。

厚生労働省が発表した*令和2年賃金構造基本統計調査によると、男性看護師の平均年収は約506万円です。女性看護師の平均年収は490万円なので、約16万円の差があることが分かりますね。

さらに、30代以降は男性看護師が女性看護師の平均年収を大きく上回っており、働き方次第では大幅な平均年収増加も見込めます。

*令和2年賃金構造基本統計調査

男性看護師の収入は伸びる?年収1,000万円は可能?

結論、年収アップ自体は転職やキャリアメイクで実現しやすいですが、年収のレベルとして1,000万レベルはかなり難しいというのが現状です。

男性看護師のまま年収1,000万円超えを目指すには、大病院の看護部長クラスまで出世するくらいしか方法がないからです。

そのため、看護師資格を生かして年収1,000万円超えを目指したい方は、看護系の大学で教授になったり、CRAに転職したりと、現職から離れた方が現実的かもしれません

男性看護師のキャリアアップ・年収アップ方法

男性看護師としてのキャリアップ・年収アップには、以下3つの方法が主に挙げられます。

  • 看護師長などの管理職を目指す
  • 男性看護師が活躍しやすい病院へ転職する
  • 夜勤専従として勤務する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

看護師長などの管理職を目指す

まず、看護師長などの管理職クラスを目指す方法です。

看護業界の管理職は女性の方が多い状況ではあるものの、男性であっても目指せる役職です。

そんな看護管理職は豊富な看護知識や実務経験の他に、リーダーシップやマネジメント力も求められます

看護師になって1年や2年でなれるものではありませんが、日々コツコツと実績を積み重ね、男性看護師ならではの目線でリーダーシップを発揮できれば、管理職としての道も近づくのではないでしょうか。

男性看護師が活躍しやすい病院へ転職する

続いて、男性看護師が活躍しやすい病院へ移る方法です。これは、男性看護師が効率よくキャリアアップできる方法だと言えるでしょう。

なぜなら、女性看護師よりも男性看護師が活躍しやすい現場が多々あるからです。

例えば、ICU・CCU、手術室などでは意識のない患者さんを移動する際など、体力のある男性看護師の需要が高くなる傾向に。

また、そのような現場は特殊業務手当・危険手当という形で別途手当が支給されるので、給与面での期待もできるでしょう。

夜勤専従として勤務する

最後は年収アップに寄った方法ですが、夜勤専従の看護師として勤務することです。

夜勤は常勤よりも給与が高く設定されているため、同じ期間働いたとしても、もらえる額はかなり大きくなります。

しかし、生活リズムの変化で体力的にキツく、看護師からの人気はあまり高くありません。

そこで、体力的に女性よりも優位な男性看護師が夜勤専従として勤務すれば、一気に年収アップも期待できます

また、夜勤専従として働くのであれば、夜勤手当が手厚い病院を探すのも一つの手です。

男性看護師ならではの視点で、自分に合ったキャリアプランを見つけましょう

男性看護師の求人が多い診療科

先ほど、女性看護師よりも男性看護師が活躍しやすい現場が多々あることを解説しました。

そこで、ここからは男性看護師の求人が多い診療科を紹介します。

  • ICU・CCU
  • 手術室
  • 脳神経外科
  • 精神科
  • 介護福祉施設

上記の診療科では男性看護師の採用が積極的に行われているため、転職時の参考にしてください。

ICU・CCU

24時間体制で患者さんの見守りが必要で、緊急時には冷静な対処が求められるICUやCUUは、体力的に優位な男性看護師の需要が高まっています。

また、24時間体制のシフトで夜勤回数も多く、さまざまな手当が支給されることも特徴です。

ICUやCCUでは緊急対応スキルが身に付けられるので、看護師としてのキャリアアップにも最適でしょう。

手術室

手術室も男性看護師が活躍できる現場です。特に、緊急時の対応を求められる「オンコール勤務」は勤務時間も不安定で、体力的・精神的な負担を求められます

そのため、女性看護師よりも体力のある男性看護師の需要が高いと言えるでしょう。

手術室でのオンコール勤務は負担が大きい一方、オンコール手当という形で別途手当が支給されます。ミスが許されない高い看護スキルを要求される現場ですが、自身のスキルアップも期待できる現場です。

脳神経外科

脳神経外科は看護業務が多忙で、業務時間も長時間になりやすいという性質上、体力のある男性看護師が求められています

また、緊急度の高い患者さんも多いので、柔軟性を持った看護スキルが要求される現場です。

激務になりやすい診療科ですが、看護スキルの向上やスキルアップを求める男性看護師にとっては、やりがいのある現場だと言えるでしょう。

精神科

最後に紹介するのは、精神科です。精神科の中でも、急性期看護や精神科の救急看護を行なっている病院では、男性看護師の需要が高まっています

急性期看護や救急看護を行なっている精神科での業務は体力面・精神面でもキツいと言われていますが、その分給与も高く設定されており、やりがいを感じる現場です。

体力のある男性看護師が活躍しやすい診療科なため、転職やキャリアアップを考えている方は、ぜひ検討してみてください。

男性看護師に関するよくある質問

最後に、男性看護師に関するよくある質問に答えていきます。

Q.男性看護師は病院で「気持ち悪い」「いらない」と差別される?

男性看護師というだけで差別されることは基本的にありません。しかし、患者さんの羞恥心を伴う看護ケアの場面で、男性看護師だから拒否されることはあるようです。

Q.男性看護師が少ない理由は?

看護師は2001年の法改正まで看護婦と呼ばれていたように、古くから女性の仕事という風潮があり、男性が看護に関わることなどあってはならないこととされていたからです。

現在では、そのようなことは全くありませんが「看護師=女性の仕事」というイメージを持っている人も多くいます

Q.男性看護師は病院以外や他職種での転職も視野に入れた方が良い?

結論、あなたの希望やキャリアプラン次第です。今後は男性看護師としての需要は高まることが予想されるので、他職種に挑戦することも可能でしょうし、今の職場でキャリアアップしていくことも選んでいけるのではないでしょうか。

Q.男性看護師は結婚できない?

もちろん、職業が男性看護師だから結婚できないということはありません。国税庁が発表している日本人の*平均年収が461万円なので、給与的にはそれを超えていて十分ともいえそうです。特殊な事情を除き「金銭的に厳しいから結婚できない」というのは、あまり考えられません

*国税庁:1年を通じて勤務した給与所得者

Q.男性看護師はやめとけ、やめた方がいいというネットの意見は本当?

結論、人や職場によるのではないでしょうか。女性が多い職場なので、人間関係で悩む人も少なくありません。しかし、男性が活躍できる現場があることも事実ですし、男性看護師としてのキャリアに不満を持っていない人も多くいます

どんな職業でも合う・合わないはあるので、男性看護師に限った話ではないでしょう。

男性看護師におすすめの転職サイト2選

マイナビ看護師

マイナビ看護師は、「マイナビ」グループの看護師転職サイトで、男性看護師にも人気です。精神科など男性看護師が活躍しやすい求人も多数です。看護師の転職サイトの中でも男性看護師利用者も多いのでまずは1サイトということであれば利用してみましょう。

今すぐ無料登録!

ナース人材バンク

ナース人材バンクは上場企業運営の看護師転職サイトで男性看護師にも人気です。マイナビと併用して検討してみましょう。

今すぐ無料登録!

まとめ

男性看護師の人数・需要は、年々増加傾向にあります。特に、力仕事を求められる診療所や、体力的な負担を求められる現場では、その傾向が顕著です。

そのため、現職で男性看護師をしている方も、男性看護師を目指している方も、男性看護師としてのキャリアプランを不安に感じる必要はありません

ぜひこの記事を参考に、男性看護師ならではのメリットを生かし、自分自身のキャリアプランを描いてみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました