訪問看護師への転職!必要スキルや失敗しない転職活動の進め方を解説

看護師転職

訪問看護師は、在宅療養している利用者の自宅に行き、医療を提供します。訪問看護の利用者は高齢の方が多いイメージですが、小児や精神疾患の患者など、病状や年齢層は幅広いです。

訪問看護師は利用者の健康管理・チェック、入浴の介助や在宅で使用している医療機器の点検などを行うのが主な仕事内容です。だいたいは毎日の訪問件数が決まっていて、全て訪問し終わった後に訪問看護ステーションに帰って記録の整理をするといった形になります。訪問件数は事業所の規模や人員数にもよりますが、1日3~5件程度が平均的です。

この記事では、そんな訪問看護師について転職に必要なスキルや失敗しない転職活動のポイントなどをまとめています。病院やクリニックから訪問看護ステーションへ職しようとしている方、また既に訪問看護師で活躍されていて違う訪問看護ステーションに転職を検討している方はぜひご参考下さい。

訪問看護師は豊富なキャリアが必要?求められるスキルとは?

訪問看護師は一定の臨床経験が求められることが多い

訪問看護師が訪問する訪問先の患者さまの状態・病状は様々で多岐にわたります。そのため、訪問看護師には豊富な知識と適切な判断・アセスメント力が求められます。

実際に訪問看護に関する求人を見てみると、訪問看護ステーションの求人はある程度の臨床経験(一般的には3~5年)を求めるものが多く、経験が浅いと採用してもらえないこともあります。訪問看護師の実態を調査した結果を見ても、経験年数5年以下の人はごく少数で、看護師経験10年~29年と経験豊富な人が多く従事しています。年齢に換算すると30代~50代くらいの人が活躍しているイメージでしょう。

 看護師としての経験年数  件数 割合(%)
 2年以下  3  0.1
 3~5年  20  0.9
 6~9年  84  3.7
 10~19年  656  29.0
 20~29年 1,028 45.4
 30年以上  415 18.3
 無回答・不明  56  2.5
 平均通算経験年数   22.3年

 

参照:https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/report/2015/homonjittai.pdf (日本看護協会)

訪問看護師は内科経験者が優遇される傾向

また、訪問看護の場合、ほとんどは内科的な疾患になるので内科勤務経験者のほうが優遇される傾向があります。加えて訪問看護師は基本的に1人で訪問先を回らなければならないことも多く、病棟のように「判断に困った」という時に気軽に聞ける先輩がおらず、全て自分で判断しなければなりません。勿論困っている姿を患者さんや家族の方に見せるわけにはいかないので、そういった場面にも臨機応変に対応していかなければならないのです。

また在宅療養は家族との関わりも大切です。家族の方から話を聞き何か不安に感じていることはないかなど、家族の心身状態も気に掛ける必要があります。家族の方に介護疲れが見られる時は、可能であればデイサービスなどの利用を勧めてみるなど介護福祉サービスの提案も訪問看護師の重要な役割となります。ケアマネジャーとの連携も大切になってきますし、ケアマネジャー保有者には資格手当がつくところもあります。

訪問看護師の転職事情は?採用されやすいか?

訪問看護ステーションの数はここ数年で急増しています。以下は日本訪問看護財団の資料ですが、特に2010年以降その数は増えていて、今後も国内の高齢化の流れの中で、訪問看護ステーションは増えていくと予想されます。

参照:https://www.jvnf.or.jp/global/The_Present_and_Future_of_Visiting_Nursing2021_JP.pdf (日本訪問看護財団)

訪問看護ステーションの増加に伴い、訪問看護師の需要も高まることが推測されます。実際、訪問看護ステーションの求人倍率は3.69倍と、他施設と比較して群を抜いて高いことが、日本看護協会の調査から分かっています。看護師転職サイトを検索しても、訪問看護の求人自体は多くあります。

参照:https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20180223102915_f.pdf (日本看護協会)

人材不足も目立つ訪問看護師ですが、一方で、実際に病院やクリニックから転職して就業に至るにはまだ壁があるようです。その理由として、訪問看護師としてのスキルや経験不足、オンコールや給料などの勤務時間や待遇面の不明確さ、1人で患者さまのお宅に伺う事の不安、などがあるようです。やはりずっと病院やクリニックで勤務してきた看護師が明日から訪問看護となると不安も多いということのようです、

訪問看護師へ転職するのに不安を持つ看護師の声がある一方で、近年の訪問看護の需要増加に伴い、若手の訪問看護師の人材育成や獲得に向けた取り組みも少しずつ広がってきています。例えばセコム訪問看護ステーションでは、2006年から新卒者の訪問看護を募集していて、訪問看護師の教育制度を整えて育てるといった取り組みを行っています。セコム訪問看護ステーションのような若手の訪問看護師の育成はこれから注目を浴びていくでしょう。

訪問看護師の転職時のFAQ

病院から訪問看護師へ転職する時の志望動機の書き方や例文は?

訪問看護師に求められるスキルは、下記のようなものです。

  • 1人で対応できる程度の臨床経験(※ただし応募先の教育体制などで多少カバーできるケースもあり)
  • 患者さま1人1人と向き合い、寄り添う姿勢
  • 患者さまやそのご家族、訪問看護ステーションの他のスタッフ、医師、PT・OT・ST、ケアマネジャーとの円滑なコミュニケーション

これらをふまえて、訪問看護ステーションの看護師に転職する場合の志望動機の例を挙げます。

【訪問看護師の志望動機の例文】
病棟勤務7年、訪問看護未経験、ブランク明けの復職のケース

総合病院での病棟で7年勤務しておりましたが、妊娠を機に退職しました。子どもが成長して時間に多少余裕ができたことから復職を考え始め、昨今注目を集める在宅医療に関わり、地域医療に貢献したい、患者さまやご家族の気持ちにまで寄り添う看護がしたいという思いから、貴社の訪問看護ステーションの募集を見て応募させて頂きました。病棟勤務時代は神経内科におりましたので、その時に得た知識や経験を活かして頑張って参ります。

訪問看護師の勤務体系は?残業は多い?

訪問看護師の勤務体系はほとんどが日勤のみで、日曜+1日の週休2日制や土日祝休みを提示している所も多くありますので、比較的働きやすい職場であると言えます。

残業も少な目で基本的に定時で帰れるのも訪問看護の魅力の一つで、残業になりそうな時は予め訪問件数などで分かることが多いので、予定も立てやすいです。もし残業が入ってもきちんと残業手当がつく所が多いです。夜勤はないところが多いですがオンコール(夜間の急な呼び出しへの対応)がある職場もあるので事前に確認しておく必要があります。

訪問看護師の正社員やパートの年収は?

正社員の給与に関しては、夜勤なしの一般病院勤務よりは高く貰える場合が多いですが、職場によって様々ですので一概には言えません。ただ夜勤ありの病棟看護師よりはどうしても年収面では劣ってしまいます。看護師全体の全国平均年収は480万円で近年推移していますが、中には訪問看護師で500万円台の求人も転職サイトにはありますので確認してみましょう。

パート勤務に関しては、病院のパートと同程度の時給か、高い所がほとんどで、都内であれば時給2,000円程度が相場のようです。パートだと時間や曜日の融通も利かせてくれる所が多く、中には「週1日から相談可」という職場もあるので、家事や育児との両立もしやすく、働きやすいと感じる人も多いようです。

新卒でも訪問看護師になれますか?

訪問看護ステーションの求人は転職サイトでもかなり多いですが新卒となると話は別です。ある程度のキャリアが求められる訪問看護師は中途採用がメインです。

ただ上記で解説した通り、訪問看護師は臨床経験豊富な人がメイン対象である一方で、最近は若手の人材育成に注力する所も増えているので、「訪問看護師 新卒」などで検索すると、新人育成に力を入れている企業の採用ページが出てきます。

病院・クリニックから訪問看護に転職する際のおすすめ転職サイトは?

訪問看護師に興味があるならば、転職サイトを使って不安や疑問を解消しながら転職活動を進めることが非常に有効な手段といえます。たとえば「マイナビ看護師」は、訪問看護に着目した特集コンテンツや、復職者向けの訪問看護の求人などをピックアップしていますのでおすすめできます。

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訪問看護師の転職まとめ

訪問看護師の需要は増加傾向にあり、求人も豊富にあります。日勤メインで勤務日時も選びやすく、突発的な残業も少ないので、家事や育児との両立も比較的しやすいですし、ブランク明けの看護師にも人気の働き方となっています。

一方で、相応の看護経験が必要な場合も多いので、自身の看護経験に不安があったり、訪問看護未経験の場合は、研修や教育はどの程度行ってくれるのか、職場環境をよく確認してから転職先を選ばなければなりません。看護師の経験が浅い人や、訪問看護が初めてという人は、研修制度やサポート体制が充実している職場を選ぶとよいでしょう。

訪問看護は病院やクリニックからの転職も多いですし、求人自体も多いので、マイナビ看護師などを活用しつつ効率的に転職活動を進めましょう。マイナビ看護師などの大手看護師転職サイトは実際に登録すればコンサルタントからさらに詳しい話が聞けますし、不明点も気軽に相談できます。「訪問看護師に興味はあるが実情がよく分からない」という場合は、まずは登録してみるのがお勧めです。

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