【男性薬剤師の転職】年収の男女比較やおすすめ就職先など

薬剤師転職

薬剤師は男女比率で見ると女性が多い職種であり、薬剤師向けの転職情報サイトではどうしても「育児休暇あり」「託児所あり」など女性の視点に立った情報提供が行われがちです。男性に特化した情報量が少ないサイトもあり、転職サイトのお勧め就職先は男性にとってはあまり魅力を感じないこともあるでしょう。

男性薬剤師と女性薬剤師はキャリアに対する考えもやや異なる傾向があります。女性の場合は結婚・出産などによる退職も多く、家事・育児との両立を目指して働く人が多い傾向にありますが、男性の場合は一家の主として生計を立て、キャリアを積み重ねていきたいという人が比較的多い傾向にあります。そのため女性の場合は収入や昇進よりも勤務時間やゆとりのある就業環境を優先する傾向があるのに対し、男性は安定した環境で継続して働くことができるか、キャリアアップとともに昇進・昇給が期待できるかどうかといった点を重視する傾向があるようです。

この記事では「男性薬剤師」に特化した転職のポイントやおすすめの就職先などを紹介していきます。また薬剤師を男女で比較したデータ(人数や年収など)も紹介していますので是非ご参考下さい。

【データで見る】男性薬剤師と女性薬剤師の比較

男性薬剤師も女性薬剤師も、同じように薬学部に通い、同じように薬剤師の国家試験を受けて薬剤師になるわけですが、人数や年収などデータで比較すると男女差があります。特に男女人数比については女性の方が毎年多いという傾向は続いています。以下でいくつかのデータを見てみましょう。

男性薬剤師と女性薬剤師の人数比

薬局やドラッグストアなどで薬剤師を見かけると「なんとなく女性薬剤師の方が多そう」というのはイメージが沸くとは思いますが、実際はどうでしょうか。厚生労働省が発表しているデータを見てみましょう。参照は「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」になります(参照)。

この資料は医師や薬剤師など医療従事者の雇用者数のデータなどがまとめられていますが、24ページの表17「性、年齢階級別にみた薬局・医療施設に従事する薬剤師数」をご覧ください。このデータで2016年と2018年の薬剤師師の総数が約23万人と24万人だったことがわかります。男女の人数比に関しては、2016年が全体で約23万人の薬剤師数に対して男性約7.8万人と女性約15.2万人、2018年が全体で約24万人の薬剤師数に対して男性約8.3万人と約女性15.8万人となっています。

これ以前のデータを10年近く遡っても、男性と女性の薬剤師の人数比はおおよそ女性の方が2倍前後の割合で推移しています。また薬剤師の全体の人数としては増加傾向にあります。

薬剤師の男女比は女性比率の方が高い。薬剤師全体の人数は増加傾向。

男性薬剤師と女性薬剤師の年収の比較

男性と女性の年収でいえば一般的には男性の方が高いイメージもあるでしょう。では国家資格に裏付けされた職種である薬剤師はどうでしょうか。また年齢で言えばある程度キャリアを積んだ方が年収は上がりそうですが薬剤師ではどうでしょうか。

ここでは政府統計のポータルサイトの中にある賃金構造基本統計調査を見てみましょう。(参照)。このサイトでは薬剤師以外の職種のデータもまとめて掲載されていますので、表示項目選択から薬剤師を選択してデータを見てみましょう。男性薬剤師と女性薬剤師に分けてデータを確認できます。

このデータを見ると、男性薬剤師の年収が約601万円(内訳:月給42.66万円とボーナス88.68万円)、女性薬剤師の年収が約534万円(内訳:月給37.99万円とボーナス79.78万円)となっています。

また年齢別で見ると、男性薬剤師の場合は定年間近の55歳~59歳まで年収が増加していて、55歳~59歳で約730万円(内訳:月給51.88万円とボーナス107.38万円)になっています。男性薬剤師の年収が年と共に上がるのは管理職についたりするケースが多いことなどが背景にあるでしょう。また女性の場合は男性より少し早い50歳~54歳でピークを迎えており、50歳~54歳で約671万円(内訳:月給49.2万円とボーナス80.54万円)になっています。どの年代でもおおよそ男性薬剤師の方が高年収の傾向があります。

年収を比較すると男性薬剤師の方が女性薬剤師よりも高い傾向にある。

採用側から見る男性薬剤師採用のメリットとは?

上記のように女性薬剤師よりも人数は少ないものの、年収面ではやや女性より高く評価される傾向のある男性薬剤師ですが、採用側からしたら敢えて男性薬剤師を採用するメリットとは何でしょうか?女性が多い職場の方が多いわけなので、その中に男性を採用するメリットがあるはずです。いくつか挙げてみます。

女性薬剤師ならではの産休や育休などが少ない

昨今は勤務先での育休や産休は申請すればきちんととれることがほとんどです。転職先を選ぶとき、産休育休制度がしっかりと実績のある会社を選ぶような薬剤師も多いですが、昔ほどの心配はないのかもしれません。

産休や育休がもちろん悪いということは全くないですが、採用側からしたら産休や育休が出たらその人が産休育休で休んでいる間だけ他店から応援に来てもらうなり、派遣社員を雇うということも考ええなければいけません。男性薬剤師の場合はその点の心配は女性に比べて少ないです。少ないと表現したのは昨今は男性でも育休をとる薬剤師さんもいるためですが事例としては女性よりは稀でしょう。零細の薬局などではこのような点を採用基準にみてしまうところもあるかもしれません。

パートや派遣ではなく正社員雇希望が多い

上記の産休・育休にも関連しますが、女性薬剤師の中には「もっとゆとりのある環境で働きたい」「家庭の事情で残業や休日出勤が少ない職場で働きたい」「家事や育児を優先しつつ薬剤師を頑張りたい」という人も多く、雇用形態も派遣やパートを選ぶ人は多いです。

一方で男性薬剤師の場合は、全員が全員ではないですが、大きな傾向の1つとして正社員雇用の中で活躍したいという人の割合は多いです。ゆとりや働きやすさよりも収入やキャリアアップを目指す人の割合が多い傾向があるでしょう。

男性薬剤師に人気の就職先とは?

薬剤師は男女問わず、人数としては調剤薬局やドラッグストアの就職先が多くはなりますが、ここでは、よく男性薬剤師が就職先として選ぶ採用先と、男性薬剤師ならではの就職先の特徴などを紹介します。

調剤薬局・ドラッグストア

男女問わず調剤薬局・ドラッグストアは就職先の上位にはきますが、男性薬剤師だとその働き方は女性薬剤師と比べて少し異なる点もあります。

例えば、大手薬局であれば本部機能(本社勤務)での業務など責任ある重要なポストなどで活躍する男性薬剤師も少なくありません。本社勤務の仕事の一例としては、現場の薬剤師などに向けて研修を企画したり、各営業店の数字向上への施策などがあるようです。「薬剤師だけど丸の内へスーツ勤務」などの事例もあるようです。過去に他の職場で管理職や本部職を経験したことがなくても、転職でのキャリアアップなどを通してそういった職種に就く人もいます。内部昇進に比べて実際のところハードルは高く、実現はかなり困難ですが挑戦してみる価値はあるでしょう。もちろん男性薬剤師で店舗で活躍されている方も多くいます。

病院

男性薬剤師に人気の職場の1つに病院薬剤師は挙げられます。とくに大学病院や規模の大きな総合病院での勤務は安定していますし、キャリアを重ねれば薬剤部のトップや教育担当者といったポストに就くこともできます。

医療機関では医師・看護師・薬剤師などのスタッフが共同で治療に当たるチーム医療が推進されており、薬剤師で長く継続的に働ける人材は重宝されます。また病院の場合、変則勤務や休日出勤が必要なケースがありますが、男性は女性に比べて家事育児などの点から見れば対応しやすいですし、そうした環境に対応できることで昇給や昇進の機会を得ることもできます。医療の現場で自分のスキルを活かしたいと考えている方にとってはやりがいのある就職先といえるでしょう。

製薬会社

男性薬剤師に人気の就職先の1つが製薬会社です。製薬会社といっても職種はMRや研究など1つではありませんが、就職先としての製薬会社は総じて高年収の傾向があり男性薬剤師には人気です。以下でいくつか職種を紹介します。

1つめはMRです。MRとは医薬情報担当者とも呼ばれ、簡単に言えば医薬品に関する営業を行う仕事です。所属する会社が取り扱っている医薬品を小売業や医療機関、卸売業者など営業し、販売を伸ばすのが最大の目的となります。医薬情報担当者という名称からもわかるように、営業だけでなく専門知識を生かした情報提供も大きな役割です。

2つめは、製薬企業で働きたいと希望している薬剤師の方の多くが思い浮かべる研究職です。新薬開発に携わる仕事で、これまでなかった新しい医薬品を生み出し医療に貢献できるのが醍醐味です。薬局やドラッグストアでは続々と新しい医薬品が登場していますが、ひとつひとつの製品を生み出すまでには、実はとても長い時間がかかっています。華やかな印象がある研究職ですが、毎日の仕事は研究と実験の繰り返し、その結果を積み重ねながら日々新薬の完成へと近づけていく生活を送ることになります。調剤薬局や病院のように患者やお客さんと接する機会もなく、提供した薬の効果や感想をダイレクトに受け取る機会もない職種ですが、やりがいはひとしおです。

製薬会社はその他にも薬剤師資格を活かして活躍できる職種があります。製薬会社は男性薬剤師には人気ですが、製薬企業への転職は非常に難しくハードルが高いです。それは求人の少なさを見てもわかります。新卒で採用し時間をかけて教育していく企業が多い点も、中途採用のハードルを高くしている要因です。

男性薬剤師に人気!大手薬剤師転職サイト2選

男性薬剤師の場合、休暇条件や働きやすい環境かなどの項目よりも、キャリアアップや年収アップの項目を優先して転職先を選ぶ人も多いでしょう。ただ多くの転職サイトでは、人数的に多い女性を主軸に項目設定を行っているところも多く、男性が使いやすい薬剤師転職サイトをいうと非常に少ないのが現状です。ここでは男性薬剤師が就職先を探しやすいサイトということで、2つ厳選してご紹介します。

薬キャリエージェント

男性薬剤師に推奨できる1サイト目は薬キャリエージェントです。薬キャリエージェントはサイト内検索の中に「高年収(年収600万以上)」があったり、職種の中に「研究開発」「臨床開発」など製薬関連の項目があったり、その他も管理薬剤師限定で検索ができたりと、男性がキャリアアップ、年収アップを目指す際に使いやすいサイト設計になっています。

薬キャリエージェントはこちら

ヤクマッチ

過去に他の薬剤師転職サイトに登録したが思うような転職結果に至らなかった、そんな経験のある男性薬剤師の方に使って頂きたいのがヤクマッチです。ヤクマッチはマッチングの精度の高さに定評があります。それもそのはず、社内に薬剤師経験のあるキャリアコンサルタントがいるので、本当の薬剤師の悩みに寄り添うことができます。利用者のニーズに合った薬局やドラッグストアを紹介する事に全力を尽くしてくれるのがヤクマッチです。

ヤクマッチはこちら

男性薬剤師の転職のポイントまとめ

男性薬剤師の場合、年収アップやキャリアアップなどが転職の条件となりやすいでしょう。その場合は、自力で情報収集をしても求人が見つかりにくいかもしれません。やはり人気の求人はすぐに埋まってしまいますし、昨今は転職サイトに有益な情報が集約される傾向があることを考えると、中途採用の求人探しは転職サイト経由が王道と言えそうです。

一方で、時間の融通がつきやすい薬局・ドラッグストアなど、自分のワーククライフバランスに合わせた就職先選びも男性薬剤師は可能でしょう。薬剤師は需要ある国家資格ですから、男性薬剤師の方は様々な働き方ができるでしょう。

転職活動に自信のない人は1人で転職活動を行うのではなく、転職サイトに登録してコンサルタントのアドバイスを受けながら求人探しと転職対策の両方を進めていくことをお勧めします。

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