薬剤師なら実務未経験でも定年後の再就職可能!再就職を成功させるコツを徹底解説

薬剤師転職

定年後に再就職先を求める薬剤師は少なくありません。ですが、中には年齢や未経験の仕事などを気にして再就職をためらう人もいるようです。

しかし、薬剤師資格があればそんな心配はいりません。現役時の転職のように簡単ではありませんが、定年後でも再就職先を見つけることはできます。

そこで今回は薬剤師が定年後の再就職を成功させるコツを徹底解説していきます。成功に欠かせないポイントを理解して、確実に再就職できるようになってください。

薬剤師の定年年齢

まずは薬剤師が定年退職となる年齢を見てみましょう。これは下記のどちらに勤務しているかでまったく違ってきます。

  • 公務員薬剤師、企業、大規模な病院・調剤薬局
  • 小規模なドラッグストア・調剤薬局、医院

前者の場合は職場規定によって退職年齢が決まっており、概ね60歳から65歳で定年退職を迎えます。しかし後者は退職年齢が規定されている場合もありますが、大抵の場合は経営者であるオーナーの意向が反映されるため、話し合いしだいです。オーナー意向によっては、70歳を超えても働くことができるでしょう。また当人が経営者ならば、もちろん定年はありません。心ゆくまで現役として働き続けられるでしょう。

薬剤師の市場需要は高い!定年後のシニア層も再就職の可能は十分あり!

薬剤師資格の歴史を振り返ると、1997年から始まった医薬分業の推進で薬剤師の需要は急速に増加し、全国的に薬剤師不足を引き起こしました。薬剤師不足は年々解消されていますが、現在も市場需要は依然高く、未だ慢性的な薬剤師不足は解決されていません。この市場需要の高さが、定年後のシニア層に再就職の可能性を生んでいるのです。もし、あなたが定年後も薬剤師を続けたいなら、今までの経験や知識を武器に活躍することも不可能ではありません。

それでは実際に薬剤師の市場需要がどれほど高いかを、見てみましょう、医師等を含むデータではありますが、下記データをみれば薬剤師の需要が高いことは明白です。

新規求人数 有効求人数 新規求人倍率 有効求人倍率
3,540 9,829 4.30 2.05

*令和2年12月のデータ厚生労働省「職業別一般職業紹介状況(常用:含パート)

当月発生した新たな求人を「新規求人数」、その新規求人数に前月からの繰り越し分を加算したものが「有効求人数」です。これは全国のハローワークで受け付けた求人数だけですから、ハローワーク未登録で転職サービス等にしか登録されていない求人は含まれていません。そして「有効求人数」を「有効求職者数」で割ったものが、有効求人倍率です。全職業計の数値が下記の通りですから、薬剤師の市場需要が高いことを疑う余地はありません。

新規求人倍率 有効求人倍率
2.24 1.03

パート・アルバイトだと市場需要はさらに広がる

薬剤師の再就職の大きな特徴の1つに雇用形態の話があります。正社員としての雇用にこだわらなければ、定年後という年齢問題はかなり解消できます。パート、アルバイトや嘱託といった雇用形態だと、年齢不問の幅が広がり、再就職できる可能性は確実に高くなるのです。試しに先に紹介した新規求人数と有効求人数を参考に、パートを含む場合と除外した場合のデータで比べてみましょう。

新規求人数 有効求人数
パート含 3,540 9,829
除パート 2,349 6,398
人数差 1,191 3,431

参考:厚生労働省「職業別一般職業紹介状況(常用:含パート)」(職業別一般職業紹介状況(常用:除くパート)

相当数のパートの求人があることがわかります。そもそも60歳以上向けの求人はパート、アルバイトや嘱託職員が大多数を占めます。もちろん端から正社員雇用を諦める必要はありませんが、求人先の幅を広げたいのなら、パート、アルバイトや嘱託での雇用も視野に入れた方が確実に幅が広がるのです。

地方ならばさらに市場需要は高くなる!

薬剤師不足は都市圏よりも地方の方が深刻です。薬剤師の数は都市圏では飽和しており、地方では不足状態が続いています。地方の薬剤師年収が比較的高いのは、需要と供給のバランスが「需要>供給」となっている証拠です。薬剤師が不足しているから、報酬条件を良くして雇用を募っているというわけです。下記の薬剤師年収の都道府県別ランキングを見てください。

順位 都道府県名 平均年収
1位 静岡県 688.6万円
2位 長野県 689.5万円
3位 高知県 642.6万円
4位 島根県 625.8万円
5位 愛知県 622.1万円
6位 青森県 619.8万円
7位 秋田県 618.7万円
8位 宮城県 610.2万円
9位 三重県 600.6万円
10位 山形県 595.1万円
11位 神奈川県 583.3万円
12位 茨城県 580.7万円
13位 広島県 571.4万円
14位 宮崎県 569.7万円
15位 北海道 566.3万円
16位 福井県 565.7万円
17位 滋賀県 563.8万円
18位 和歌山県 562.9万円
19位 大阪府 558.8万円
20位 東京都 553.5万円
21位 香川県 547.6万円
22位 山口県 538.7万円
23位 大分県 537.5万円
24位 千葉県 537.4万円
25位 熊本県 537.1万円
26位 鹿児島県 536.7万円
27位 富山県 536.1万円
28位 福岡県 530.5万円
29位 沖縄県 530.4万円
30位 岡山県 528.5万円
31位 京都府 527.3万円
32位 兵庫県 526.9万円
33位 鳥取県 524.9万円
34位 佐賀県 522.5万円
35位 埼玉県 521.1万円
36位 栃木県 520.6万円
37位 山梨県 522.5万円
38位 奈良県 506.7万円
39位 岐阜県 503.4万円
40位 石川県 495.0万円
41位 岩手県 494.0万円
42位 福島県 489.1万円
43位 群馬県 483.4万円
44位 愛媛県 463.7万円
45位 新潟県 447.1万円
46位 徳島県 444.0万円
47位 長崎県 428.2万円

参照:令和元年賃金構造基本統計調査

大都市圏に属する愛知県が上位にランクインしているものの、大阪府19位・東京都20位と、全体的には地方の方が上位に多くランクインしています。つまり、地方の方が雇用確率は高く、好条件で働ける可能性も高くなる傾向があり、定年後のシニア層が再就職する場合も同じくです。しかし、定年前の転職ならまだしも、老後を迎えようという定年後に、再就職で他県へ移住しようという人が多くいるとは思えません。現実的には難しい話かもしれませんがもしもの時に備えて、上記のデータも覚えておくようにしてください。

薬剤師の再就職に年齢制限はあるの?

薬剤師は定年後のシニア層でも再就職できる可能性は十分あります。これは今紹介したデータで納得してもらえたでしょう。ですが、先に話したように薬剤師が働いている業界・職種のすべてが、シニア層の再就職を求めているわけではありません。60歳以上という年齢から、再就職をNGとする業界・職種もあるのです。ここでは薬剤師の再就職が可能な年齢を、業界・職種別に確認します。定年後の再就職先として、どの業界・職種を候補にできるのかを確認しながらみていきましょう。

調剤薬局に再就職する場合の年齢制限

調剤薬局は高齢の人でも雇用が期待できる職場の1つです。60歳を超えた定年退職者でも、再就職できる可能性は高いでしょう。しかし、これは中小、もしくは個人経営の調剤薬局に限った話です。大規模な大手調剤薬局は若い人材を雇用する傾向が高く、60歳を超えたシニア世代の雇用は消極的です。

これは大手調剤薬局の給与システムも関係しているのでしょう。大手調剤薬局は年齢や勤続年数で給与を決定するため、シニア世代雇用は高給となることが前提となります。40代後半ともなれば、転職さえ難しいのが実情です。60歳以上の再就職はあり得ないと考えておくべきでしょう

ですが、中小、もしくは個人経営の調剤薬局ならば、60歳以上の求人を出しているところが多く見受けられます。欠員が出た管理薬剤師を求めるなど、豊富な経験や知識のある人材を募集するケースがあるからです。

ドラッグストアへ再就職する場合の年齢制限

調剤薬局と並んで定年後の再就職におすすめなのがドラッグストアです。ドラッグストアは調剤薬局と並んで、年齢の高い人でも雇用してもらえる可能性が高い職場と言われています。

ドラッグストアは急成長を続けており、全国各地に次々と出店しています。ドラッグストアの中には調剤薬局を併設した店舗が増加しているため、多店舗展開しているドラッグストアが求める薬剤師の数を考えれば相当な数になるのです。

またOTCのみのドラッグストアであれば、調剤経験がなくても働ける点も見逃せません。調剤薬局の場合は調剤経験が必要になるケースが多いです。

病院へ再就職する場合の年齢制限

病院への再就職を考えるならば、病院規模や専門領域が重要なポイントになります。まず大規模な総合病院や大学病院への再就職はできないと思ってください。これら大規模な病院は24時間体制を取っており、夜勤がある上、仕事もハードです。そのため、病院は体力のある若い薬剤師を求めます。そのため、大規模な病院の薬剤師は若手向けの採用ばかりです。欠員が出て中途採用の求人が出ても雇用される年齢は最大で40歳くらいまででしょう。まず、病院が60歳を超えたシニア世代を雇用することはありません。

しかし、高齢者のリハビリテーションを専門に扱うなど、専門病院ならば可能性はあります。大規模な病院と比べ、薬剤師が不足しているからです。即戦力となる薬剤師が求められるので、再就職できる可能性は十分あるでしょう。しかし、病院は求人数自体が少ない上、求人が出れば多くの求職者が応募してきます。あなたよりも若い薬剤師が雇われる可能性は否めません。これは覚悟しておきましょう。

企業へ再就職する場合の年齢制限

企業への再就職はほとんど期待が持てません。先に話したように企業は職務規定が定められており、60歳以上の再就職は不可能です。60歳以上の求人を出している企業はまずありません。後述する一部の職種であれば再就職も可能ですが、薬剤師の一般業務となる下記職種で再就職するのはまず無理でしょう。

・管理薬剤師
・MR(医薬品営業職)
・治験コーディネーター(CRC)
・薬事
・企業内診療所
・学術/DI

定年後の薬剤師に再就職先としておすすめの職場4選

再就職するにしても考えなければならないのは体力面です。求人先の年齢をクリアできれば、どこでもいいというわけにはいきません。60歳を超える年齢を考慮すれば、体力的に無理なく働ける職場であることが必須条件となるでしょう。そこで、それを考慮した上で、定年後の働き方としておすすめしたいのが下記の4つです。

  • 今の職場で継続雇用
  • 調剤薬局
  • ドラッグストア
  • 製薬会社の物流倉庫・物流センター

この4つは年齢が問われず、業務的にも無理なく働ける内容ですから、おすすめの再就職先となるでしょう。それではこれらの職務内容や労働条件をみていくことにします。

今の職場で継続雇用

再就職先を探すのも良いのですが、その前にまず考えて欲しいのは、今の職場での継続雇用の可能性です。正社員としての雇用は無理ですが、嘱託職員やパートタイム労働者としてなら、再雇用してもらえる可能性は十分あります。対応している企業とそうでない企業がありますが、再雇用が可能ならば再就職先を探すよりもおすすめです。

また、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」によって、2025年からはすべての企業に対して定年65歳の導入が義務付けられます。このように現在は国主導で高齢者の雇用促進が進められており、努力義務ではありますが定年を70歳まで引き上げるという提言さえあるほどです。定年年齢の引き上げは無理だとしても、今後は継続雇用制度を導入する企業は増加することでしょう。

調剤薬局

ここからは再就職先としておすすめとなる業界・職種を紹介します。ここから紹介する3つは本当に再就職先としておすすめなところばかりです。特に調剤薬局は、定年後の高齢者にでも十分勤まる職種ですし、60歳以上の募集も数多く出ています。事実、後で紹介するおすすめ転職サービスの1つであるファルマスタッフは、求人検索で「60歳以上」という項目が用意されており、高齢者向けの求人を紹介しています。現役時代、病院などで調剤に携わっていたのなら、まずは調剤薬局への再就職を検討してみましょう。

ですが、調剤経験者であることが条件です。中には未経験者でもOKというところもあるようですが、調剤薬局への再就職は調剤経験が求められるので注意してください。また、60歳以上になるとパート・アルバイトとしての求人が大半を占めますが、後述するドラッグストアよりも時給は期待できます。短時間の労働も可能ですから、プライベートを大事にしたい人にはおすすめでしょう。

あとは勤務先となる調剤薬局が何科の病院の調剤をしているかの確認が必要です。調剤を受け持つ病院の診療科の違いによって、業務内容のハードさがまったく違ってきます。整形外科は処方箋数は多くなりますが、貼り付け財や鎮痛薬の処方が多いので、専門的な知識は必要ありません。その一方、総合病院や内科は薬剤数や処方箋量が大量で、専門的な知識が求められます。新たに覚えなければならないことも多数出てくるでしょう。そのため、60歳以上の高齢者にとっては、厳しい条件が求められる可能性もあります。勤務先によっては厳しい職場環境になってしまうのです。募する際は自分の経験や知識に合い、無理なく働けるところを探すようにしてください。

ドラッグストア

調剤未経験者におすすめなのは、このドラッグストアです。先に話したように近年は調剤薬局を併設したドラッグストアが増えていますが、まだまだ調剤の必要がないOTCメインのドラッグストアが大半を占めます。しかもドラッグストアは薬剤師不足の傾向が強いため、定年後でも再就職できる可能性が高い職場です。

下記のように薬剤師の本業とはかけ離れた業務もこなさなければなりませんが、60歳以上の高齢者にも無理なく取り組めるものばかりです。

・レジ打ち
・商品の品出しと陳列
・POPの作成
・清掃

調剤薬局と同様にほとんどの募集はパート・アルバイトとしてですが、時給も比較的高めです。併せて比較的シフトに融通がきき、自分の希望に合わせた働き方が選べるのも見逃せません。定年後の薬剤師にはOTCメインのドラッグストアが一番働きやすい職場と言う人も多いです。

製薬会社の物流倉庫・物流センター

企業に再就職する数少ない選択肢が製薬会社の物流倉庫や物流センターの勤務です。医薬品を管理する物流倉庫や物流センターには、管理薬剤師の在中が義務付けられています。そのため、求人自体は少ないのですが、定年後でも再就職できる可能性があります。募集が出ているならば、ぜひ挑戦してもらいたい職場です。

しかし、物流倉庫と物流センターでは業務内容がまったく異なります。この違いは理解しておかなければなりません。物流倉庫での主な業務は下記の通りです。

・薬剤の入出庫管理
・薬剤管理状況のチェック
・管理帳簿の作成と管理
・許可書等の申請業務
・添付文書改定時のMSへの指示・研修
・PMS(市販後調査)

これに対して物流センターの業務は、薬剤師でなくてもこなせる倉庫管理業務だけです。もし物流センターに勤務できれば、無理せず楽に働けるでしょう。70歳までの求人も見られるので、定年後の再就職先としてはおすすめです。定年後も責任ある仕事に携わりたいなら物流倉庫、楽に仕事をこなしたいなら物流センターといった選び方ができるのも魅力ですね。

再就職先の選定基準は調剤経験の有無
今回紹介した3つの再就職先は、調剤経験者であるかどうかで応募の可否が分かれます。調剤経験者であればすべてに応募できますが、未経験者だとOTCメインのドラッグストアと製薬会社の物流倉庫や物流センターなどに限定されます。絶対とは言い切れませんが、調剤経験のないシニア薬剤師を調剤薬局が雇用する可能性は期待薄です。そのため、調剤経験がない場合は、転職エージェントの担当者に綿密に相談するなど、効率的な再就職活動を行いましょう。

定年後の再就職活動で覚悟すべきこと

先にも触れましたが、定年後の再就職では正社員として雇用されるケースは決して多くありません。正社員募集に申し込んでも「パート・アルバイトから始めてみませんか?」とやんわりかわされるかもしれません。

ここでは、定年後の再就職活動で覚悟しておいて欲しいポイントを紹介します。これらポイントを理解しないまま面接に臨めば、決していい結果は望めません。再就職を成功させるためにも、しっかりと目を通すようにしてください。

雇用形態にこだわらない

定年後も再就職は可能ですが、再就職活動でまず理解しておいて欲しいのが、正社員雇用は難しいという点です。正社員としての雇用が無いわけではありませんが、パート・アルバイトもしくは嘱託職員としての求人が大半を占めます。正社員員雇用にこだわると、再就職は難しくなります。まずは再就職先を見つけるためにも、正社員雇用にこだわらず、あらゆる雇用形態を候補にするようにしてください。

条件をつけすぎない

まず注意して欲しいのが給与希望額です。「退職時に年収700万円だったから、時給は3,500円以上なければ割に合わない。」このように前職の年収を基準に再就職後の給与を計る人もいるようですが、前職と同等クラスの年収を求めても無理です。

薬剤師不足が深刻な職場であれば、時給4,000円という好条件のところもありますが、時給は2,000円前後が相場になります。希望にあった再就職先を探しても徒労に終わるだけです。候補先が見つかることはないでしょう。経験や知識に見合った報酬を求めたい気持ちは分かりますが、定年によってキャリアはリセットされたと思ってください。報酬は新卒程度になると割り切る必要があります。再就職後の報酬は確実に下がると理解しておきましょう。

協調性を磨き、柔軟に新たな職場環境へ順応する

新しい職場で上手くやるために、一番気を付けて欲しいのは協調性を持つことです。定年後となれば年齢は確実に60歳を超えています。そのため薬剤師としてのキャリアは、職場の中でも群を抜くことになります。しかも、中にはそれなりの役職に就いていたという人もいるでしょう。それを笠に着て知らない内に上から目線となったり、傲慢な地度をとるのはいいことではありません。

こういった態度は面接では大きなマイナスとなりますし、雇用されたとしても職場に馴染むことはでいません。自分で自分の首を絞めるだけで、なに1ついいことはないでしょう。そうならないように、まずは協調性を磨いて職場環境に順応することが重要です。

役職がなくなり、年下が上司になるのを受け入れる

定年後の再就職ではパート・アルバイトや嘱託職員としての雇用が大半です。そのため、再就職先では無役となり、間違いなく年下の上司のもとで働くことになります。しかも、60歳以上の雇用に対し、雇用主は下記のような期待はあまり抱いていません。

・現場を引っ張って欲しい
・マネージメントをして欲しい
・リーダーシップを発揮して欲しい

また、今までの経験や知識が邪魔をして、上司を軽く見る人もいるようですが、これは大きな間違いです。年下で自分よりも経験や知識が拙くても、上司の指示のもとで働く部下にすぎません。この点は勘違いしないよう、よく理解しておきましょう。

定年後に再就職先を探す時の注意点

市場需要の高い薬剤師ならば、定年後であっても比較的再就職先は見つけやすいでしょう。しかし、定年前の転職と比べれば、雇用先を見つけるのは難しいのが実情です。そこで効率的に再就職先を見つけるために、気を付けて欲しいポイントを紹介しておきます。

調剤薬局で探すなら大手調剤薬局より中小薬局

再就職先に調剤薬局を候補にする際は大手よりも、中小や個人経営を狙った方が確実です。大手は職務規定がきちんとしているので、定年年齢を超えた薬剤師を雇用することはまずありません。

その点、中小や個人経営の調剤薬局は、定年年齢の規定は曖昧です。経営者の考えしだいというところが大半を占めるため、大手よりも雇用される確率は確実に高くなります。また中小や個人経営の調剤薬局は高齢な経営者であることが多いため、同じ年齢層への配慮にも期待できます。

高齢であるから雇用を控えることはまずありません。よって、高齢な経営者の調剤薬局を狙うのも有効な手立てとなるでしょう。

必ず「60歳以上可」の条件で求人を探す

再就職先の候補を探す際には、必ず「60歳以上可」としているところを選ぶようにしてください。この年齢条件をクリアできていないところに応募しても、雇用してもらえる可能性はまったくありません。「自分の経歴と知識があれば大丈夫かも。」なんて淡い願望は一切捨ててください。これは定年後の再就職先を探す際の必須条件です。再就職活動が徒労に終わらないためにも確認を怠らないようにしてください。

複数の転職サービスを利用する

60歳以上の求人は決して多いとは言えません。そのため個人の力だけで再就職先を見つけるのは容易ではないでしょう。そこで利用してもらいたいのが転職サービスです。転職サービスは転職サイトと転職エージェントの2つに分類されますが、できるだけ多くの求人を抱える大手サービスの利用をおすすめします。大手ならば求人数の少ない60歳以上の求人も見つかりやすいでしょう。また、大手求人サービスを複数利用すれば、候補先が見つかる確率はさらに高くなります。定年後の再就職先を見つけるなら、転職サービスの利用は欠かせません。必ず利用するようにしてください。

薬剤師が定年後の再就職でおすすめな転職サービス4選

それでは定年後の60代の人におすすめできる転職サービスを4つ紹介します。それぞれ特徴があるので、自分に合ったものがあれば、早速利用してみましょう。

薬キャリエージェント

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エムスリーキャリア株式会社が運営する薬キャリエージェントは、薬剤師の転職を専門にした転職エージェントです。病院や製薬会社の求人が多いため、定年後の再就職先としては困難な職場を見つけられる可能性もあります。

運営会社 エムスリーキャリア株式会社
対応エリア 全国
公開求人数 常時4万件以上
おすすめポイント ・迅速な転職対応
・薬剤師登録数NO.1(*ポータルサイト内)
・利用者満足度NO.1(2014年自社調べ)
・病院・製薬会社の求人数が多い
・ママ向けの求人検索が可能

お仕事ラボ


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お仕事ラボは株式会社AXISが運営する転職エージェントです。転職先を逆指名できるので、意中の職場に売り込んでもらうこともできます。

運営会社 株式会社AXIS
対応エリア 全国
公開求人数 約29,000件
おすすめポイント ・質の高いコンサルタントが多く在籍
・転職面接に行くと交通費.5万円支給
・入社3ヵ月で3万円支給などの還元策がある
・転職後の定職率が高い

ファルマスタッフ

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ファルマスタッフは業界最大クラスの求人数を誇る転職エージェントです。アルバイトやパート、契約社員など様々な雇用形態の求人に対応しているため、定年後の再就職先も見つかりやすいでしょう。また、再就職歳の第一候補となる調剤薬局やドラッグストアの求人が多く、「60歳以上可」の条件で求人検索できる点も見逃せません。

運営会社 株式会社メディカルリソーズ
対応エリア 全国
公開求人数 ・調剤:45,663件
・ドラッグストア:7,021件
・病院:2,271件
・企業:130件
※2021年3月現在
おすすめポイント ・実際の職場雰囲気を教えてくれる
・調剤薬局やドラッグストアの求人が多い
・条件交渉に強い
・「60歳以上可」の条件検索ができる

マイナビ薬剤師

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人材事業を行うマイナビが運営している薬剤師転職サイトです。業界トップクラスの求人数を誇るので、是非利用してもらいたい転職サービスです。非公開求人が多くを占めるため、その中から再就職先の候補が見つかる可能性は大です。企業や卸関係の求人を専門に扱っている点も見逃せません。

運営会社 株式会社マイナビ
対応エリア 全国
公開求人数 約6万件
おすすめポイント ・業界トップ級を誇る求人数の多さ
・非公開求人が豊富
・企業や卸関係の求人を扱っている

定年後、薬剤師が再就職する時によくある質問

それでは最後に再就職活動でよくある質問をご紹介しましょう。

Q1.パソコン操作はの可否は再就職に影響する?

現在はパソコンによる薬歴管理が常識になりつつあります。ですが高齢の薬剤師はこの電子薬歴の扱いに長けていません。このパソコン操作ができないなら雇用しないとはなりませんが、操作できれば面接を有利に進めることができるでしょう。

Q2.調剤未経験でも再就職先はできる?

もちろん再就職は可能です。調剤薬局では調剤経験は必須ですが、OTCメインのドラッグストアや製薬会社の物流倉庫や物流センターならば調剤経験は問われません。

Q3.再就職先の情報収集はどうやればいいの?

一番良いのは希望する再就職先に務めていた友人・知人の声です。つてがあるなら話を聞いてみるといいでしょう。また、上記紹介の転職サイトに聞いてみるのも1つの手です。下記のような企業の口コミサイトを利用するのもおすすめです。

  • en Lighthouse
  • キャリコネ
  • OpenWork(旧Vorkers)

Q4.定年後ブランク有の薬剤師の再就職は可能?

定年時は悠々自適に生活しようと再就職を考えなかったが、しばらくして諸処の事情で就職活動を始めたという人は少なくありません。結論を言えば、ブランクはさほど大きな影響はありません。しかし、薬剤師に限らずどの業界でも、同業種への転職ではブランクはない方が有利だと言われます。相手の印象を上げるためにも、ブランクがある場合はマイナスとならない対象方法を心がけるべきでしょう。

例えばOTCメインのドラッグストアであれば、ブランクはまったく気にする必要はありません。しかし、調剤を扱う調剤薬局への再就職を望むのであれば、薬剤師としてのブランクは確実に影響します。薬の開発は日進月歩ですから、ブランクがあれば新薬情報に取り残されるでしょうし、薬機法が改正されている可能性もあるでしょう。

このブランクを埋めるためにも、情報収集と勉強を欠かさない必要があります。まずは情報収集と勉強を継続し、面接時にはブランクが影響しないことをアピールしてください。そうすればブランクが雇用にマイナスとなる事態は防げるでしょう。

まとめ

今回は薬剤師が定年後に再就職するためのコツを徹底解説しました。市場需要の高い薬剤師ならば、60歳を超えても再就職は可能です。しかし、再就職には条件が伴うので、まずは再就職可能な業界・職種を見極める必要があります。今回紹介したポイントを参考にして、自分に合った再就職先を見つけるようにしてください。

 

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