この記事ではSIMフリーのポケットWiFiについて紹介しています!
「格安SIMのSIMカード」と「SIMフリーのモバイルルーター」を使って、通信費を安く済ませよう!とお考えかと思います。
以前は安くする裏技的な手法としてよかったのですが、現在はMugen WiFiなどルーター付でもっと安いサービスがあり、料金的なメリットはなくなってしまいました…。
現状、SIMフリーのポケットWiFiはあまりおすすめ出来ません。その理由も詳しく解説しているので、ポケットWiFi選びの参考にしてみてくださいね。
はじめに!そもそもSIMフリーのポケットWiFiとは?
- SIMフリーのルーターを用意する
- SIMのみ定期契約してルーターへ挿して利用する
- 現状では料金的なメリットは少ない
- ルーターを用意する初期費用が掛かる点もデメリット
ポケットWiFiの端末には「SIMカード」のスロットがあります。提供事業者によっては特定のSIM(自社のSIM)しか使えないようにSIMロックしている事もあります。
このSIMロックがかかっていない、どのSIMカードでも使えるポケットWiFiを「SIMフリーのポケットWiFi」と言います。
ポケットWiFi端末を通販などで購入したり、契約期間が終わったポケットWiFi端末をそのまま使い、SIMカードは別途SIMのみで利用できるところから契約して使うのが一般的です。
SIM+端末がセットになったサービスよりも、それぞれ中古端末を使ったり格安SIMを使う事で、データ量の割には安く使える!という点がメリットだったのですが…、
2021年現在、SIMフリールーター+SIMのみプランの契約はあまり良い手法ではありません。月間約100GB使えるポケットWiFiサービスも多く、わざわざ端末を別途用意し、SIMのみプランを契約する利点が非常に薄いです。
SIMカードや周波数が対応しているか、などの専門知識も多少必要で、敷居も高めです。
SIMフリーのポケットWiFiを契約するよりは、GMOとくとくBBやMugen WiFiなどのSIM+端末がセットになったポケットWiFiの方がおすすめです!
SIMフリーのポケットWiFiをおすすめしない3つの理由とデメリット
SIMフリーのポケットWiFiをおすすめしない理由について、3つの項目で解説していきます!デメリット1.ルーターの初期費用が必要
サービス名 | 初期費用(税込) |
---|---|
SIMフリーポケットWIFI | 端末代(1万円~2万円程度) |
Mugen WiFi | 3,300円 |
SPACE WiFi | 0円 |
WiMAX | 3,300円 |
WiMAXなどのポケットWiFiを利用する際には、初期費用として事務手数料が3,300円必要になりますが、端末の費用を支払う必要はありません。
それに対して、SIMフリーポケットWIFIを利用するためには自分で端末を用意する必要があるので、1万円~2万円程度の初期費用が必要になります。
格安SIMを契約する場合には初期費用はかかりませんが、データSIMを購入する場合には購入代金が必要になる点にも注意しましょう。
※またBroad WiMAXのように、5G回線での契約でも5G端末がセットになっているプロバイダもあります。
デメリット2.対応周波数帯、SIMカードスロットを確認しないといけない
ルーター名 | 対応SIMカード | 対応LTEバンド |
---|---|---|
Aterm MR05LN | microSIM | 1/3/8/11/18/19/21 |
NETGEAR AC785-100JPS | microSIM | 1/3/5/6/9/19/20/28 |
HUAWEI Mobile WiFi E5577 | 通常SIM | 1/3/5/7/8/19/20 |
富士ソフト +F FS030W | microSIM | 1/3/8/11/18/19 |
Aterm MP02LN | nanoSIM | 1/3/19/26 |
SIMカードにはいくつかの種類があり、端末によって対応しているSIMカードは異なります。
また、端末によって対応している周波数バンドが違うので、SIMカードの種類だけに注意するのではなく、周波数バンドについてもしっかりチェックしておく必要があります。
せっかく端末やSIMカードを用意しても、対応していないものでは当然接続することが出来ないのです…。
モバイルルーター5種類の対応SIMカードを一覧でまとめましたが、格安SIMと契約する際や自分でSIMカードを購入する際には、くれぐれも間違いのないようにご注意下さい。
デメリット3.手間をかけても別に安くない
サービス名 | 月額料金(税込) | 通信料 | 端末代金 |
---|---|---|---|
FUJI WiFi SIMのみプラン | 2,860円〜 | 月間100GB | 10,000円~ |
Mugen WiFi | 3,718円 | 月間100GB | 0円 |
限界突破WiFi | 3,850円 | 1日5GB | 0円 |
GMOとくとくBB | 3,879円 | 3日で10GB | 0円 |
ここが一番のデメリットです!Mugen WiFiやGMOとくとくBBなど、SIMとルーターをセット提供している普通のポケットWiFiを使った方が料金が安いんですよね…汗
例えば安いSIMカードで有名な「FUJI WiFi」のSoftBankSIM100ギガプランは月額4,290円もします、ルーターは自前で用意する必要があるため、別途費用がかかります。
対してMugen WiFiは月額3,718円で月間100GB使えますし、ルーターもセットなので端末代も必要ありません。さらにMugen WiFiはクラウドWiFiなので、追加料金を支払えば海外でもそのまま使えちゃいます。
そもそもルーターの初期費用が必要なのに、月額まで高いとなると利用する価値がないですよね…汗
SIMフリーのポケットWiFiを使うメリットは?おすすめ出来るケースについて
- 既にルーターを持っているならSIMのみ契約でOK
- SIMのみ契約は契約期間縛りがないサービスも多い
- 好きなSIMを入れ替えて使える
- 海外で現地SIMを購入して安く使える
一応、SIMフリーのポケットWiFiにもメリットはあるのでまとめてみました。
SIM+ルーターがセットになっている普通のポケットWiFiサービスは、端末代金が無料なものの、契約期間による縛りが発生するケースがほとんどです。
もしくは、端末はレンタル提供で要返却となっています。
例えば、GMOとくとくBBのWiMAXの場合、「平均月額3,879円」「3日で10GB」「端末代金無料」で使えますが、解約金が高額で期間によって10,450円~20,900円必要になります。
なので、早期に解約してしまう場合、ルーターを最初に自腹で購入+SIMは別途契約という形で契約していても、総費用はあまり変わらない事になります。
SIMフリーのポケットWiFiを使う場合は、定期契約するのはSIMのみになりますが、SIMのみプランは契約縛りがないサービスも多いです。
契約期間の縛りが緩い(=違約金0円)のは、SIMフリーのポケットWiFiのメリットですね!
【結論】SIMフリーのポケットWiFiを使うより、普通のポケットWiFiを使う方がおすすめ!
月額料金(税込) | 1~2ヶ月目:3,969円 3ヶ月目~:4,688円 |
---|---|
キャンペーン | キャッシュバック31,000円※時期によって異なる |
平均月額 | 3,879円 ※キャッシュバック考慮 |
通信量 | 3日で10GBまで |
端末 | W06,WX06,HOME02,L02 |
端末代金 | 端末代&配送料無料 |
初期費用 | 契約事務手数料3,300円 |
契約期間 | 最低3年 / 更新あり |
違約金 | 1~24ヶ月目:20,900円 25ヶ月目以降:10,450円 契約更新月の解約(37,73…ヶ月目):0円 |
ここまで紹介してきた通り、SIMフリーのポケットWiFiを使うよりも「GMOとくとくBB」などの普通のポケットWiFiサービスを使う方がおすすめです!
「GMOとくとくBB」は、WiMAX電波を使ったサービスで、通信速度の速さに優れています。データ量は3日で10GBまで使えるため、月間で実質100GB以上は使える計算になります。
月額料金も安く、キャッシュバックを考慮した時の平均月額は3,879円!初期費用は契約事務手数料の3,300円だけですし、SIMフリーのポケットWiFiを使うよりも安くつきますね♪
GMOとくとくBBのWiMAX、是非検討してみてくださいね。
GMOとくとくBB WiMAXの公式ページはこちら
SIMフリーで使えるポケットWiFiルーターのおすすめを紹介!
機種名 | 最大通信速度(受信) | LTE対応バンド | バッテリーの駆動時間 |
---|---|---|---|
Aterm MR05LN | 375Mbps | 1/3/8/11/18/19/21 | 約14時間 |
NETGEAR AC785-100JPS | 400Mbps | 1/3/5/6/9/19/20/28 | 約11時間 |
HUAWEI Mobile WiFi E5577 | 150Mbps | 1/3/5/7/8/19/20 | 約6時間 |
富士ソフト +F FS030W | 150Mbps | 1/3/8/11/18/19 | 約20時間 |
Aterm MP02LN | 150Mbps | 1/3/19/26 | 約10時間 |
参考までに、SIMフリーのおすすめルーターも紹介しています。
2021年現在では5G回線の契約も可能ですが、今のところ対応範囲が都心部など狭いので、4G/LTE対応の手頃なルーターをピックアップしました。
既にSIMのみが手元にある場合など、お役に立てれば幸いです!
Aterm MR05LN
最大通信速度(受信) | 375Mbps |
---|---|
LTE対応バンド | 1/3/8/11/18/19/21 |
バッテリー駆動時間 | 約14時間 |
対応通信方式 | LTE/HSPA+/HSPA/WCDMA/GPRS/Bluetooth |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
対応SIMカード | microSIM |
SIMカードを入れられる枚数 | 2枚 |
本体サイズ | 約63x11x115mm |
本体重量 | 約115g |
最大同時接続台数 | 16台 |
発売日 | 2016年9月1日 |
メーカー | NEC |
アマゾンでの販売価格 | 23,780 |
当サイトのイチオシSIMフリーポケットWIFIは、NECから発売されている『Aterm MR05LN』です!
前機種の『Aterm MR04LN』も非常に高機能のポケットWIFIでしたが、『Aterm MR05LN』は最大通信速度などがさらにパワーアップしています。
対応バンドの種類も豊富ですし、SIMカードを2枚挿入できる機能も非常に便利!バッテリーの駆動時間・最大同時接続台数などあらゆる面で非常に優れています。
『Aterm MR05LN』はもちろん海外でも利用することが出来ます!
少し価格が高いと感じるかも知れませんが、それ以上の価値があるので、どのポケットWIFIを利用しようか迷っている人には『Aterm MR05LN』を強くおすすめします!
NETGEAR AC797-100JP
最大通信速度(受信) | 400Mbps |
---|---|
LTE対応バンド | 1/3/5/6/9/19/20/28 |
バッテリー駆動時間 | 約10時間 |
対応通信方式 | 4G LTE FDD |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n |
対応SIMカード | microSIM |
SIMカードを入れられる枚数 | 1枚 |
本体サイズ | 約68.9×14.6×109.9mm |
本体重量 | 約127g |
最大同時接続台数 | 15台 |
発売日 | 2020年1月10日 |
メーカー | NETGEAR |
アマゾンでの販売価格 | 10,081 |
『NETGEAR AC797-100JP』は非常にコスパが良いSIMフリーポケットWIFIです。
データの使用量が一目でわかる液晶ディスプレイを搭載しており、バッテリー駆動時間などの面でも十分なスペックを持っています。
『Aterm MR05LN』は少し価格が高いので、もう少し費用を抑えてSIMフリーポケットWIFIを試してみたい…そんな人には『NETGEAR AC797-100JP』がぴったりだと思いますよ!
ただし、国内の対応バンドは、基本的にはNTTドコモ系の回線だけとなっているので、格安SIMを選ぶ際には注意しましょう…。
『NETGEAR AC797-100JP』をアマゾンで購入する!
HUAWEI Mobile WiFi E5577
最大通信速度(受信) | 150Mbps |
---|---|
LTE対応バンド | 1/3/5/7/8/19/20 |
バッテリー駆動時間 | 約6時間 |
対応通信方式 | LTE/UMTS/GSM |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n |
対応SIMカード | 通常SIM |
SIMカードを入れられる枚数 | 1枚 |
本体サイズ | 約93.5×57.1×14.4mm |
本体重量 | 約82g |
最大同時接続台数 | 10台 |
発売日 | 2017年4月7日 |
メーカー | HUAWEI |
アマゾンでの販売価格 | 19,760円 |
『HUAWEI Mobile WiFi E5577』は、日本だけでなく海外でも利用できるSIMフリーポケットWIFIです。
バッテリー駆動時間が短いように感じるかも知れませんが、バッテリーは取り外し可能なので、予備のバッテリーを用意しておけば一安心…。
対応しているSIMカードは『通常SIM』という少し大きいものになるので、格安SIMを契約する際にはくれぐれも間違いのないように気をつけましょう。
『HUAWEI Mobile WiFi E5577』をアマゾンで購入する!
富士ソフト +F FS030W
最大通信速度(受信) | 150Mbps |
---|---|
LTE対応バンド | 1/3/8/11/18/19 |
バッテリー駆動時間 | 約20時間 |
対応通信方式 | LTE/3G |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
対応SIMカード | microSIM |
SIMカードを入れられる枚数 | 1枚 |
本体サイズ | 74mm×74mm×17.3mm |
本体重量 | 約128g |
最大同時接続台数 | 15台 |
発売日 | 2016年12月22日 |
メーカー | 富士ソフト |
アマゾンでの販売価格 | 11,000円 |
『富士ソフト +F FS030W』は、約20時間の長時間利用が可能なSIMフリーポケットWIFIです。
重量も128gと軽くて持ち運びしやすく、ドコモ・ソフトバンク・auの大手キャリア回線で使用できます。
発売から結構時間が経っていますが、クセが少なく扱いやすいのでおすすめ!
Aterm MP02LN
最大通信速度(受信) | 150Mbps |
---|---|
LTE対応バンド | 1/3/19/26 |
バッテリー駆動時間 | 約10時間 |
対応通信方式 | LTE |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
対応SIMカード | nanoSIM |
SIMカードを入れられる枚数 | 1枚 |
本体サイズ | 約91×50×12mm |
本体重量 | 約71g |
最大同時接続台数 | 10台 |
発売日 | 2019年10月1日 |
メーカー | NEC |
アマゾンでの販売価格 | 7,340 |
『Aterm MP02LN』は、NECから販売されている小型のSIMフリーポケットWIFIです。
持ち運びに便利なコンパクトサイズでありながら、バッテリーの駆動時間・最大通信速度など必要十分な機能を持っています。
お手頃価格で購入できるので、SIMフリーポケットWIFIをこれから使ってみたいという人は、まずはお試しとして『Aterm MP02LN』を使ってみても良いかも知れませんね!
SIMフリーポケットWIFIの端末は中古でもOKだけど…!
販売店名 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|
アマゾン |
| 実際に商品を手に取ることが出来ない | 5.0 |
価格.com |
| 実際に商品を手に取ることが出来ない | 4.0 |
ヤフオク・メルカリ | 価格が安い |
| 3.0 |
家電量販店 |
|
| 3.0 |
格安SIM公式サイト | 特になし |
| 1.0 |
SIMフリーポケットWIFIの購入には初期費用が必要です。
格安SIMそのものは気軽にお試し出来ますが、SIMフリーポケットWIFIの購入にはそれなりに費用がかかるので、出来るだけ初期費用を抑えたいと思うのは当然でしょう。
もちろん、ヤフオクやメルカリなどを利用して中古品を手に入れるのも一つの方法ですが、新品未開封品だからといっても正しく動作する保証は無いのでご注意下さい。
価格.comの場合は購入手続きが少し面倒なので、個人的にはアマゾンを利用するのが一番おすすめです。
もしもオークションサイトを利用してSIMフリーポケットWIFIを購入する場合には、信頼できそうな出品者を選ぶようにしましょう。
なお、格安SIMの公式サイトからSIMフリーポケットWIFIを購入することも出来ますが、アマゾンや価格.comの方が価格が安いので、こちらを使うメリットはほとんど無いと思います。
SIMフリーポケットWIFIについてまとめ
- 自前で用意したSIMフリールーターに格安SIMなどのSIMを挿して使う
- デメリットが多く、料金も割高なのでおすすめしない
- GMOとくとくBBなど普通のポケットWiFiがおすすめ
この記事では、SIMフリーのポケットWiFiについて解説しました。
何年か前であれば、格安SIMのSIMとモバイルルーターを使って、通信費を安く使える裏技!みたいな感じで有用だったのですが…、
現在では高品質なWiMAXが月額3,879円ぐらいで使えますし、クラウドSIMなら月間100GBで月額3,718円とかです。
SIMのみプランは月間100GBで安くても3,500円ぐらいなので、料金的なメリットがなくなってしまったのは痛いですね…。
現状だと、GMOとくとくBBやMugen WiFiのような、SIM+ルーターもセットになっている普通のポケットWiFiの方がおすすめです!