
夏といえば、ひと夏の恋!
この時期は、イベントも増え薄着の機会も増え、結果として一夏のアバンチュールを体験する男女も多いようです。
しかし先日、Twitterである童貞男子の悲しい勘違いが話題となりました。
このツイートを読んだ人からは「性教育の敗北を感じる」と嘆きのコメントが寄せられていました。
確かに童貞であれば、女性の体に直に触れることがないわけですが、さすがに体の構造くらいは、保健体育で習いそうなものです。ヘンテコな思い違いは、フシダラなどと理由をつけて、適切な性教育をおこなわなかった結果かもしれません。
また時を同じくして、こんどはネットの女性向け掲示板で、ある初体験の話題が盛り上がりました。「初体験は何歳? どうだった?」と題された掲示板には、当時の体験について赤裸々に印象を語りあう女性が見受けられました。
筆者はこの2つの書き込みを見ながら、ふと思ったのです。男は処女喪失の瞬間を神格化しすぎているのではないか、と。
現にアダルト作品(男性向け)を目にすると、処女の扱いが現実とは違いすぎる。これでは確かに多くの男性がスタート時から(もしくは、スタートをまだ切れていない男性も)勘違いしてしまう。
そこで今回は「夏のリアルな性教育講座」と題して、多くの男性が勘違いしている、実は処女喪失時に女が感じていることについてご紹介します。
初めては、全然気持ちよくない
そもそも、処女喪失時は体の構造上痛みを伴うといわれています。痛みには個人差があり、激しく痛い人もいれば、違和感程度にやりすごせる人もおり、また出血のありなしも人によります。
しかし痛みには個人差があるものの、ほぼ100%近い女子(筆者調べです)が、「初めての挿入時は気持ちよくない」と答えています。
初めては緊張と痛み、そしてとまどいに押され、気持ちよくなる前に行為は終了します。しかし、アダルト作品では、不思議と処女とそういう行為をしていると、“だんだんと気持ちよくなってくる”という描写が頻繁に入っています。
リアルな女性の場合は、2回目から確実に快感を感じるのではなく、ある程度体が性行為に慣れてくると(個人差や男性のリード力による)そこで初めて快感を感じるようです。多くの童貞男子が、処女には長時間挿入し続けると気持ちよくなると勘違いしていそうですが、現実の女の体はもっと難しくて複雑です。
初めては、あまり記憶に残っていない
ちなみに少女漫画などでは、多くの女性が理想とする男性と恋に発展し、初めてのキスや、ロマンチックなベッドシーンが描かれています。感動したヒロインは涙ぐみ、顔を真っ赤にして「一生忘れない」とかなんとか、甘い言葉をささやくわけですが、これもまた、現実の女子はこうではありません。
そもそも、処女喪失は痛みや格好、肌の触れ合いなど衝撃が大きすぎて、細かいことを覚えていません。
「痛かった!」「恥ずかしかった」「思い出したくない」などなど、処女喪失時のエピソードを集めれば、当時の彼の偉大さを語る人は一人もおりませんでした。
よくアダルト作品では(実際の男性にもいます)「俺のことを忘れられない体にしてやる」なんてうそぶく男性がいますが、はっきり言って、女は男のセックスを忘れます。忘れないにしても「すごくエロかった人」くらいにしか、覚えません。
体が忘れられず、うずく……なんてロマンチックな構造にはなっていませんので、残念ですがご理解を。
初めてのディープキスは、恥ずかしくてまずい
セックスとワンセットで大切なのが、接吻でございます。
漫画などの2次元創作では唾液が糸を引くエロティックな描写として描かれますが、現実問題、唾液が糸を引くと、体が汚れ、そして臭くなるので歓迎されません。
以前インタビューした女性は、彼氏がキスの際顔中を舐め回すタイプだったらしく、行為中に自分の顔の臭さで萎えると話してくれました。初めてのキスについても話を集めてみると、他人の唾液の匂いと味と暖かさに、正直気持ち悪さを感じた人もいました。
“ファーストキスはレモンの味”なんて例えたりしますが、当たり前ですが、それはレモンガムでも噛まないと手に入らないですし、Dキスくらい激しいなら、ガムを噛んでも唾液のパンチに負けてしまうでしょう。
今回は男の処女に対する夢を、1つ1つぶち壊してみました。
女にとってセックスは男と違って、入れて動かせば気持ちよくなるという単純構造ではありません。女性経験を積むにも人により限界がありますが、1つ言えることは、経験豊富な男性の中にも“下手くそ”はいるということです。
つまり、セックスは経験とともに覚えていくものではあるものの、うまさは数の問題ではないということ。つまりこれから経験を積み始める童貞の方にも、テクニシャンになれる可能性は十分あるわけです。
お盆が終わりかけて、夏も後半戦に突入しました。童貞の皆さん、この夏はいろんな意味で一皮向けて、大人になろうではないですか!
(おおしまりえ)