韓国の女優、ぺ・ドゥナさんが25日、ソウルCGV往十里劇場で開かれた自身の主演している日本映画「空気人形」のメディア試写会及び記者懇談会に出席した。同席上で、日本アカデミー賞と高崎映画祭、東京スポーツ映画大賞で主演女優賞に選定されたことについて「予想すらできなかったこと」とコメントしている。
複数の韓国メディアがこれを報じた。

 ぺ・ドゥナさんは1979年生まれ、ソウル特別市出身。CMモデルやテレビタレントを経て、1999年、日本映画の韓国リメイク版「リング」で貞子役を演じ、映画女優としてデビュー。韓国ではシリアスな作品からコメディーまで、幅広い演技力を持つ実力派として定評がある。

 また、日本では映画「リンダ リンダ リンダ」やサントリーのCMにも出演。プライベートでも日本を訪れるなど、韓国では大の日本好きとしても知られている。
「空気人形」では、日本映画でヌードシーンを披露したとして、韓国でも公開前から話題となっていた。

 韓国メディアは、この話題とともに主演映画「空気人形」を解説。日本映画「誰も知らない」「歩いても歩いても」などを手掛けた、日本人監督の是枝裕和氏の作品だと伝え、人の感情を持つようになった空気人形ノゾミ(べ・ドゥナ)が、少しずつ人間になっていく話を描いたファンタジーメロドラマで、4月8日に韓国でも封切られると伝えている。

 また、ペ・ドゥナさんの映画撮影時のエピソードを紹介。ペ・ドゥナさんは「韓国で女優ヌードシーンがあれば、監督か撮影監督など数人しか立ち会わないが、日本は違った」として、「周りには多くのスタッフがいて、しばらくとまどった」と語り、記者たちの笑いを誘ったという。(編集担当:李信恵・山口幸治)

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