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東京オリンピックが生んだポリバケツ

2005年5月28日 00時00分
万博が35年ぶりに日本で開催されているということもあり、ちょっと懐古趣味に浸ってしまうのは年のせい?

ところで日本で大々的に行なわれた世界的イベント言えばやはり1964(昭和39)年開催の東京オリンピック。この東京オリンピックをきっかけに誕生した日用品があるのをご存知だろうか。それは今では当たり前のようにどこでも見かけるゴミ専用の青いポリバケツ。

東京でオリンピックが開催されることが決定された昭和30年代前半、関係者の頭にあったのが「きれいな東京」。外国からの選手や観客に開催地にふさわしいと思わせるような環境づくりをしなければ、ということだった。当時は各家の前の路上にごみ箱が置かれている状態。ゴミが剥き出しで見た目も悪いし交通のじゃまにもなる、ということで、東京オリンピックに先駆けて1961年に登場したのが蓋つきで各家庭ごとに持ち運びができるポリバケツ容器だったのだ。

この容器を日本で初めて作ったのが積水化学。「オリンピックをきれいな東京で」というキャッチコピーで大々的に売り出し見事ヒット商品に。蓋がついているというのがポイントで、それまでのゴミ丸見えという見苦しさもなくなって美観という点で効果が高かったのだそうだ。

ところで、オリンピック期間中、選手村のゴミ収集をした作業員の話でおもしろいエピソードがある。食堂からでる生ゴミは欧米の食習慣を反映してか肉やハムがごろごろしていてその量の多さにおどろかされたというもの。当時の日本人は今よりもずっと食べ物を大切にしてたし、肉はまだまだ高価なものだった。時代を感じさせる話であります。(こや)
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