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ソウルの市場で「食パンの天ぷら」に遭遇

2009年11月13日 10時00分

これが食パンの天ぷら。1つ400ウォン(約30円)。

日本では老舗店などでも提供され、高級な食べ物としての顔ももつ天ぷら。しかしこちら韓国の天ぷら(ティギム)は、屋台で食べる軽食として、庶民の間にすっかり定着している。
イカ、サツマイモ、ゆで卵、かき揚げ用の各種野菜など、様々な具に衣をつけ油で揚げるのは日本と同じだが、韓国の屋台では、すでに揚げてある冷えた天ぷらを並べておき、注文があれば二度揚げして温める。味も価格もチープなゆえんはここにある。
また多くのお店が、揚げた天ぷらを、コチュジャンや砂糖が入った甘辛いソースにからめて提供する。これも韓国天ぷらの特徴のひとつとなっている。

そんな韓国において、これは! というちょっと変わった天ぷら屋を見つけてしまった。
ソウルの中でも昔ながらの雰囲気が残る、孔徳(コンドク)市場の一角。そのお店の前には、直角三角形の、いかにも食パンという形の天ぷらが並んでおり、まさかなあと思って値札を見たら本当に食パンであった。韓国には長くいるが、ここまで味の想像できない天ぷらは、今だかつて見たことがない。
お店の名は「元祖麻浦ハルモニピンデトク」。創業30年を越えるチヂミの人気店だ。チヂミの方はわりとスタンダードなラインナップなのだが、天ぷらの方は食パン以外にも斬新なアイテムが多く、栗、ブロッコリー、もち米の海苔巻き、といった天ぷらが並ぶ。
ちなみに隣の店ではパイナップルの天ぷらも売られており、一帯には密度の濃い空気が漂う。

食パンの天ぷらの存在が気になって仕方がない私は、早速トライしてみることに。私が注文した天ぷらは、食パン、栗、さつま芋スティック、もち米の海苔巻き、エビ春巻という、どれも韓国では珍しい5品だ。
このお店ではテイクアウトだけではなく、店先で注文したもの店内に持ち込み、マッコリなどを楽しむこともできる。中で座って食べる旨を伝えると、付け合わせとなる白菜キムチ、水キムチ、モヤシのスープ、そして天ぷらにつけるしょう油が運ばれてきた(このお店の味付けはコチュジャンソースではない)。

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私が注文した5品。これ全部にキムチなども付いて3000ウォン(約227円)は韓国でも安い!

「元祖(ウォンジョ)麻浦(マポ)ハルモニピンデトク」は、孔徳市場のチヂミや天ぷらのお店が並ぶ、雰囲気の良い一角にある。地下鉄5号線孔徳駅近く、24時間営業。

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ライター情報: 清水2000

守備範囲は韓国旅行、韓国のサブカル・B級スポットなど。
日本及び韓国の雑誌やウェブに書いています。在ソウル。
好物=食パン、レッサーパンダ

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