ニュース配信社一覧  RSS Feed
Excite Bit コネタカリフラワーも、がんばっている RSS
2009年11月24日
地道ながら、がんばってます。
カリフラワーは、もっと売れていた。

昔は旬の晩秋から冬になれば、同じく旬のブロッコリーほどの量が、スーパーに並んでいた気がする。時代によってはカリフラワーの方が多かったかもしれない。だけど今、スーパーではブロッコリーのスペースの方が広い。

同じキャベツの突然変異で生まれた姉妹的な野菜に、どうして差がついちゃったんだろう。農畜産業振興機構に話を伺った。
「1982年に日本食品標準成分表というものが改訂されまして、緑黄色野菜のブロッコリーの栄養価が、カリフラワーよりも高く評価されたのが大きいですね。当時は国民の栄養意識が高まったころでしたし。またブロッコリーはアメリカなどから輸入され、一年中出回ったこともあって、消費量が一気に伸びました」

この姉妹は、多くの西洋野菜と一緒に、明治の初めごろ来日。ところが和の食卓に西洋野菜は普及せず、広く世間に知られたのは第二次世界大戦後、日本人の食が洋風化したころ。先に注目を浴びた白いカリフラワーは、1970年代までブロッコリーよりも遥かに高い人気を博していた。

ところが1980年代に入って、先ほどの話の通り状況は一変。農林水産省の調査によると、2008年産のカリフラワーの国内作付面積や出荷量などは、ブロッコリーの約10分の1。輸入量は、なんと約1000分の1になっている。

「ブロッコリーに非常に押されとる状態は否めんと思うんですね。栄養面ではブロッコリーの方に分がありますんでね。それにお弁当関係、あの鮮やかな緑の色というのは、白の野菜と違って映えますし。あとは価格ですよね、今のこの景気もありますし……カリフラワーは不利かなと」

そう話すのは、都道府県別で日本一のカリフラワー収穫量を誇る徳島県の、JA徳島市川内支所・カリフラワー部会の方。

「ブロッコリーの方が、栽培が非常にラクですしね。カリフラワーって、美白でないと高値がつきませんから、日光に当たって黄色く日焼けするのを防がないとダメなんです。そのため、ここで作られるカリフラワーはすべて、花蕾(からい=モコモコした食べる部分)の上から、キャベツの葉のような部分を内側に2〜3枚折って、光が当たらないようフタをするんですね。ところが、これをやることで花蕾が外から見えなくなるので、収穫のころには毎日、全部のフタをめくって、まだならまたフタをして……という作業が必要になるんです。この手間が、カリフラワー産地が減退した一番の原因と言われとるんです」

手間はコストにつながり、売る値段に反映され、値段は人気に影響を及ぼす。そうして全国のカリフラワー農家は、次々とブロッコリーに切り替えていった。ちなみに川内町が、それでもカリフラワーを育てている理由って何なんだろう?
「ここでは昭和26年ぐらいから作られ始めて、昭和40年ごろにはもう非常に大きな産地だったんです。品質についても非常に厳しくするので評価していただけて、仲買さんやバイヤーさんからは、川内でないといかんっていう注文があって。で、ずっとやめるにやめれんっていうか(笑)。言うてもそういうとこが一番かなと思うんですよね。誇り、プライドがありますしね」

手間のかからない野菜に切り替えればいいのかもしれない。手間や生産者の思いが味に反映されるという、科学的な根拠もない。
ただ、食べ物の美味しさって味覚だけじゃ決まらない。

「今日収穫するか関係なしに、雨が降ろうがね、雪が降ろうがね、関係なく毎日ひとつずつフタを開け閉めするのがね、農家としては大変ですよね」

カリフラワーも、もっと売れていい。
(イチカワ)

Text by イチカワ

34 票 2 件 9 つぶ
ソーシャルブックマークへ登録 :   このページを Yahoo! bookmarks に登録する   このページを livedoorクリップ に登録する   このエントリーをブックマークに追加   Buzzurlにブックマーク   このページを newsing に登録する         

  • 人気ランキング
  • 投票ランキング
  • 関連ニュース
  • トラックバック(2)
コネタニュース閲覧数ランキング 0時00分更新
  1. バレンタインに、告白用『黒白たこ焼き』 Excite
  2. 意外な人が意外な順位!? 明治時代の「英雄番附」 Excite
  3. 何で無糖ヨーグルトはどれも大きいのですか? Excite
  4. 「モーグル」競技の見方をおさらいする Excite
  5. ハサミでも『菊一文字』とはこれいかに Excite
もっと見る >>
コネタニュース投票数ランキング 0時00分更新
  1. 「龍馬伝」と「竜馬がゆく」の違いを考察してみる Excite Bit コネタ
  2. バレンタインに、告白用『黒白たこ焼き』 Excite
  3. 「モーグル」競技の見方をおさらいする Excite
  4. ハサミでも『菊一文字』とはこれいかに Excite
  5. 何で無糖ヨーグルトはどれも大きいのですか? Excite
もっと見る >>
最近の関連ニュース
“はなっこりー”って、何者だ?  Excite Bit コネタ (1月28日 10時00分)
吉本芸人のギャグを披露しなきゃいけないジェンガ  Excite Bit コネタ (5月28日 10時00分)
なぜ無料のロッカーなのに100円入れるの?  Excite Bit コネタ (2月20日 10時00分)
“チロルチョコ”を積み上げるバランスゲーム  Excite Bit コネタ (2月19日 10時00分)
スプラウトが近年、急に増えてる理由  Excite Bit コネタ (12月25日 00時00分)
この記事へのトラックバック(2)
※以下の内容は個人が運営するブログに書かれたエントリです。こちらをご一読の上、ご覧下さい
[11月26日] 第542回 (09.11.24放送分 1/3) [ yossi.jp ] at 02:29:55
[11月24日] 紫色カリフラワー  /  最近の半額大王  [ 「つかさ組!」 ] at 11:22:55


トラックバックURL:

 エキサイトブログユーザーならブックマークレット機能を利用してこのページにトラックバックできます。
  トラックバックする場合はこちらをご覧ください。
コネタを購読しよう!
RSSフィード メルマガ Twitter iPhoneアプリ
Excite Bit インフォメーション
「Excite Bit コネタ」iPhoneアプリ公開中
おかげさまで大好評!
  ExciteBit コネタメルマガ登録受付中



Copyright © 1997-2010 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム