『鳥のうんちシール』4月1日に発売! エイプリルフールの冗談ではなく本当の話だ。リアルな質感を再現したシールは、サドルなどに貼ればどう見ても鳥のウンチだ。
そもそも、ある犯罪を防止できればとの思いもあって作ったという。開発者の本木レオガさん(千葉工業大学大学院)にお話を聞いてみた。
「鳥のうんちシール」 が発売! 盗難防止に最適、と開発者の本木氏は真面目
▲『鳥のうんちシール』4月1日発売。冗談ではなく、本当に発売。

【『鳥のうんちシール』 作ろうと思ったきっかけ】


「親しい人を驚かすアイテムとしても使えるんですが、実は自転車やバイクなどの盗難防止になればと思って作りました」(本木さん)
そもそも、鳥のウンチシールは本木さんが大学の卒業制作として作ったものだった。「◯◯そうで××」をテーマに何を作るか考え抜いた末、イメージと機能との間にギャップを感じる製品を提案することを決意した。それも、単にギャップがあるというだけではないものにしようとした。

「日本はグローバル化によって、分かりやすさを求められるようになりました。
ユニバーサルデザインの考え方も強まりましたが、果たしてそれが全てなんだろうかと思ったんです。イメージと機能が結びつきにくいからこそ解決できる問題もあるんじゃないか……と思って企画、開発しました」
つまり、一見冗談で作ったシールのようで、実は犯罪防止を目論んで開発したというわけだ。
「鳥のうんちシール」 が発売! 盗難防止に最適、と開発者の本木氏は真面目
▲使用例その1 あぁ……。どう見てもアレだ。

「あまり広く知れわたってしまっても『どうせシールでしょ?』ってバレてしまう可能性があるので痛し痒し……というところはあります」とのこと。※そもそも、自転車やバイクを盗むこと自体が犯罪なのでやめましょう。
「鳥のうんちシール」 が発売! 盗難防止に最適、と開発者の本木氏は真面目
▲使用例2 自分の所有物に貼れば盗難防止にピッタリ。


●「鳥のウンチ」オーディション
――このシールは「いかにも鳥のウンチ」っていう形をしていますが、どのようにして作ったんですか?
「簡単に言うと、絵の具を溶いた白い液体を、黒い用紙の上に何度かベチャッと落としてできた形の中から『鳥のウンチ』っぽいものを選んで、形や見た目の雰囲気をモチーフにして作りました」
ある意味、ウンチの「オーディション」である。ちなみに、サンプルを作成する時は、鳥のウンチにある黒い部分は消しゴムのカスを使ったという。
では、あの黒い部分は何なのか? 調べたところ、どうやら鳥は排尿とフンを一緒に行っており、白い部分は尿酸の結晶ということだ。

本木さんは就職活動中。デザイナーとして文具メーカーへの就職を希望している。社会人になった本木さんが、世の中をビックリさせるような商品を開発する日も近いだろう。
(取材・文/やきそばかおる)

・『鳥のウンチシール』2015年4月1日発売
「鳥のうんちシール」 が発売! 盗難防止に最適、と開発者の本木氏は真面目

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