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おいしそうに食べる女の子が大好き『幸腹グラフィティ』

2013年2月7日 11時00分

ライター情報:たまごまご

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4コマの小さいコマの中で、こんなにも美味しそうに食べ物を描けるなんて! 見ているだけでよだれが止まらない『幸腹グラフィティ』(川井マコト/芳文社)は、少女たちがご飯を食べるマンガ。ただそれだけなのにとんでもなく読んでいて幸せになれる。なぜこのマンガはそんなに美味しそうなのか。

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食べ物を、おいしそうに食べる女の子が好きか?
ぼくは大好きだ!

『幸腹グラフィティ』は、ひたすら女の子たちが料理を食べる4コマ漫画です。
作るシーンはあんまりないです。
と、これだけ書くと「へー」で終わりますが、ちがう。ちがうんだよ。
4コママンガでおいしい食べ物を描くのは難しいんだよ。
まず4コママンガは起承転結のコマ4つで構成されています。なので、じっくりとおいしさを語ることができない。
次に4コママンガはコマのサイズを変えることができません。そのため、どんなおいしそうな料理があっても、大ゴマに出来ない。
これだけで、料理マンガとしては格段にハードルがあがってしまいます。
ところが、このマンガに出てくる食べ物すべてとんでもなくおいしそうなんです。

この作品、「おいしさ」を描くテクニックをとことんまでわきまえて描いています。
まず料理は「顔」で食べるということ。
美術予備校に火曜中学生の女の子町子リョウと、はとこの大食らい森野きりん、そして同じ予備校にかよう椎名がメインヒロイン。
というか、ぶっちゃけこの3人しかほぼ出ません。
描きたいのは「料理のおいしさ」と「幸せ」だから、キャラ数は極限までしぼる。
リョウが料理を作って、きりんがそれを食べる、という流れでマンガが進んでいくのですが、この子達の顔のアップが絶妙。
リョウはおいしいものを味わうと、顔がものすごくほころぶんです。
何がどうおいしいかを言葉で表現もしているのですが、顔。顔で表現している。箸を口に運んだ時に頬がふわっと染まる様子。
加えて口を離した時に、味わいながら吐息をもらす。色っぽい。
見ているだけで、つられ唾液が出てくる。

きりんはさらにすごい。彼女はおいしいものがあったらもう我慢ができない。もりもり食います。
きりんを見ているとこの作品の食べ物がどのくらいおいしそうなのかわかると思います。料理が激しく引力を放っており、吸い寄せられるんです顔が。
例えばリョウの作る色んなオムライスを食べるシーンがあります。見開きで4種類つくって、それを4コマ目できりんが食べるのですが、オムレツうまし顔百面相ですよ。
ドリア風オムライスはチーズの伸びを楽しみながら、熱さに体を火照らせつつがっつきます。
中華風オムライスは大量にオムライスを食べているにもかかわらず、「!?」を飛び出させながら、体が惹かれるかのように口の中にかきこみます。

そうめん一つでも、リョウはずるるとすすりながら麺のコシを味わい、眉の間に力を入れながら目をトロンとさせます。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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