物価高が続く中、以前のように気軽に旅行ができなくなったと悩む人も多いのではないでしょうか。しかしそんな中でも、工夫を凝らして旅を楽しみ続けている人たちがいます。


All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「物価高でも旅を楽しむ人の『家計やりくり』調査」を実施しました。今回はその中から、京都府に住む31歳男性のエピソードを紹介します。

■屋久島での感動体験
【回答者プロフィール】
・家族構成:独身(子なし)
・雇用形態:正社員
・職業:物流・運送業
・年収:490万円
・貯蓄:100万円

最近男性が行って感動した旅先は「屋久島」だそう。どんな思い出ができたのでしょうか。

「縄文杉を見て、その存在感に圧倒されました。自分の悩みが小さいものだと思えて、普段の生活からかけ離れた空間を満喫できた。時間の流れがゆっくり感じられて、本当によかったです」

■「旅行のためにというか、逆説になるのですが……」
旅行を満喫した様子の男性ですが、実は旅行代を確保するために行った工夫は、少し意外なものでした。真っ先に削った支出について聞くと、「旅行のためにというか、逆説になるのですが……」と前置きしたうえで、こう語ります。

「禁煙を始めて何かほかに楽しみを見つけようと思ったときに、真っ先に思い浮かんだのが旅行でした。だからタバコ代月1万5000円が旅行費になったんです」

最初から旅行のためを思って始めたわけではなく、結果的にタバコ代が浮いて旅費に回った男性ですが、なぜ禁煙しようと決めたのでしょうか。

「健康にもよくないし、お金を費やして自分の時間も削っていることに気が付いたからです。何事も楽しめるのは、体が元気でいられるからだとしみじみ思いました」

自身の健康やお金の使い方を見直したことが、結果として旅という新たな楽しみにつながったようです。


■グルメが旅行の最大の目的
貯まった旅行資金は、旅先での“食事”に重点的に使うようにしているといいます。

「旅行するのは、普段味わえない料理に出会うためと言っても過言ではありません。タバコをやめて食に対する欲求が、以前にも増して強くなりました。だからこそ、旅先での食事にはお金をかけたいと思っています」

一方、日常生活では物価高の影響をしっかり感じていると語る男性。

「コンビニのおにぎりを買う時に値段を気にするようになりました。以前ならワンコインで1食分になったのに、現在は足りないですね。飲み物は持参するようにしたり、おにぎりは前日に作り置きしたりしてやりくりしています」

こうして日常では節約しながら、旅先での食事にはお金をかけるというメリハリをつけています。

■「自分のしがない人生に彩りを与えてくれる」
男性にとって旅行はどのような存在なのか、物価高でも旅行を諦めない理由を聞くと、「現在の唯一の楽しみ。諦めないというか、なくてはならないもの。楽しみがなければ毎日の仕事も頑張れないです」と語ります。

そして、旅行をするようになったことで、男性の心境に変化があったことも、旅行を諦めない理由の1つだそう。

「以前はとてもインドアで外に出ない人間でしたが、外から受ける刺激の大切さに気が付いたので、旅行することは自分にとって大事なことです」

最後に、今後の「旅とお金の付き合い方」について考えていることを聞きました。


「旅行はお金をかけてもしたい、自分にとって必要不可欠なもの。食事や睡眠と同じで、なくてはならないもの。旅先での出会いや、その土地にしかないものとの出会いが自分のしがない人生に彩りを与えてくれる。これからも続けていきたい」

男性のように、自分にとって本当に大切なものを見極めることが、家計をやりくりしていくうえで必要なのかもしれません。

<調査概要>
物価高でも旅を楽しむ人の「家計やりくり」調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年4月9~10日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:53人、女性:147人)

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