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「いくら大ヒット作でも、四半世紀以上前の連続ドラマを同じ主演俳優で復活させるのは異例です。過去の代表作をリバイバルして不評を買えば、当時の作品のイメージや積み上げてきた自らのキャリアを傷つける恐れがあるからです。1話限りのスペシャルならまだしも、連ドラとなれば長期にわたって評価を受けることになり、リスクも高い。若者のテレビ離れが指摘される今、ヒットする保証はなく、再び鬼塚を演じることは相当な賭けとも言えます」(民放関係者)
公開されている90秒の予告映像を見ると、確かに50代の反町が演じる鬼塚は、かつてとは異なる雰囲気をまとっている。話題性は十分だが、ベテラン俳優が自らの代表作に再び挑み、そのイメージを現代版に再構築しながらヒットに導くのは簡単ではないだろう。だが、これまで数々の紆余曲折を経験してきた反町だからこそ、この無謀とも思える挑戦を成功に変えてしまう可能性は十分にある。
1973年生まれの反町は、アイドル活動やモデルを経て、1994年放送のドラマ『毎度ゴメンなさぁい』(TBS系)で俳優としてのキャリアをスタートさせた。1997年放送のドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)が大ヒットしブレイクを果たすと、続く『GTO』が驚異的な高視聴率を記録。歌手としても「NHK紅白歌合戦」に出場するなど、国民的な人気を獲得した。同世代のスター・木村拓哉と肩を並べるほどの人気となり、出演作は次々とヒットを重ねた。
しかし、長年トップを走り続ける木村とは対照的に、反町は2003年頃から徐々にその勢いを失っていく。映画『13階段』や『男たちの大和/YAMATO』など話題作への出演は続いたものの、かつてのような国民的ヒットには恵まれなかった。
転機が訪れたのは2015年だ。『相棒』(テレビ朝日系)で4代目相棒・冠城亘役に抜擢された反町は、2022年まで7年にわたってシリーズを支え、見事な復活を遂げる。その背景について、テレビ関係者はこう分析する。
「若い頃からクールでカッコいい役のイメージが強かった反町さんが、ベタな刑事ドラマ『相棒』の4代目相棒を演じたのは意外でした。ただ、ここから何かが吹っ切れたように、役柄の幅が一気に広がった印象があります。その後は主演作のオファーも増え、俳優として第二の全盛期を迎えたと言ってもいいでしょう」(前出・民放関係者)
実際、近年の反町は「クール」とは対極ともいえる、うだつの上がらない中年男性を演じる機会が増えている。2024年放送の主演ドラマ『グレイトギフト』(テレビ朝日系)では家族や同僚から軽んじられる病理医を演じ、2026年1月期の『ラムネモンキー』(フジテレビ系)では贈賄容疑で逮捕され左遷されるサラリーマン役を務めた。今回の『GTO』でも、時代に取り残された中年ヤンキー教師という、"イケてない"役どころに挑む。この「カッコ悪い」を受け入れる路線変更が、反町の再評価につながっていると、民放局の編成担当者は語る。
「同年代の木村さんは、いまでもカッコいい役が基本ですが、反町さんはイケていない中年男性役を引き受け、新たな魅力を発揮している。2024年放送の『GTOリバイバル』でも、若者文化についていけない"ダサい鬼塚"を演じて高視聴率を獲得しました。
"カッコ悪い"をむしろ武器に変えるーーその覚悟が反町を再びテレビドラマの中心へと押し上げている。令和版『GTO』がそれを証明する作品となるのか、まずは鬼塚英吉のカムバックをしかと見届けたい。
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