スマートフォンを使っていると、いつの間にか画面が指紋や皮脂で曇ってしまう……というのは、きっと誰もが経験することですよね。明るい場所でふと画面を見て、「うわ、こんなに汚れてたのか」とギョッとした人も多いのではないでしょうか。
服の裾やティッシュでとりあえず拭いてはみるものの、かえって皮脂が伸びて拭きムラになるだけ、ということも少なくありません。かといって、専用の洗浄液とクロスをわざわざ2つ持ち歩くのはちょっと面倒。使いたいときに限って、どちらかが見当たらなかったりするんですよね。
そんなモヤモヤを1本で解決してくれそうなのが、今回ダイソーで見つけた「スクリーンクリーナー」(220円)です。店頭にはグレーとピンクの2色が並んでいて、今回は気分の上がるピンクを選んでみました。
○スプレーとクロスが1本に! 使い方はいたってシンプル
本体は、透明カバー、マイクロファイバークロスを巻いたケース、そして洗浄液入りのスプレーボトルの3つで構成されています。使うときは透明カバーを外し、ケースからスプレーボトルを取り出して、クロス面に洗浄液をシュッとひと吹き。あとは画面をやさしく拭くだけ、という手軽さです。
洗浄液とクロスがひとつにまとまっているため、別々に探したり持ち歩いたりする必要がないのが便利です。
サイズは約W30×D30×H90mmと、太めのリップクリームくらいのコンパクトさ。洗浄液の容量は10mlで、成分は精製水、抗菌剤、界面活性剤です。パッケージには「アルコール不使用で安心・やさしい使い心地」と書かれています。
ただし、コーティングや保護フィルムへの影響が小さいとまで明記されているわけではなく、後述のとおり別の注意書きでは、特殊加工された画面や光沢タイプの液晶画面への使用は避けるよう案内されています。帯電防止と除菌の効果もうたわれていますが、「すべての菌に対して効果があるわけではない」との注意書きも添えられています。
商品名:スクリーンクリーナー(ピンク)
ブランド:HIDISC
輸入事業者:磁気研究所
販売先:ダイソー
価格:220円
カラー:ピンク、グレー(今回はピンクを購入)
本体サイズ:約W30×D30×H90mm
洗浄液容量:10ml
成分:精製水、抗菌剤、界面活性剤(アルコール不使用)
材質:PET、PS、PP、マイクロファイバー
対応機種:スマートフォン、タブレット、パソコン
効果:帯電防止、除菌
○指紋も皮脂も、スッと拭き取れる仕上がりはなかなか
さっそく、指紋でベタついたiPhoneの画面で試してみました。洗浄液を含ませたクロスで数回拭くと、白っぽい曇りがスッと引いて、画面がクリアに。乾いた布でゴシゴシこするより、洗浄液で汚れを浮かせてから拭くほうが、やっぱり断然ラクです。マイクロファイバーなので、拭いたあとに繊維くずが残ることもありませんでした。
パッケージは「速乾&拭き跡なし」をうたっていて、確かに洗浄液を付けすぎなければ、目立つ拭き跡はほとんど残りません。逆に、たっぷり吹きかけると水分や筋が残りやすいので、クロスが軽く湿る程度でちょうどいい感じ。跡が気になった場合は、クロスの乾いた面で仕上げ拭きすると目立たなくなりました。
同梱の説明書では、ボトルを取り外してピンクのクロス面に洗浄液を吹き付けるよう案内されています。構造上は、ボトルを本体に収めたまま画面へ直接スプレーすることもできましたが、基本的には説明書どおりクロス面に吹き付けて使うのがよいでしょう。
本体はコンパクトなので、デスクの引き出しはもちろん、バッグのポケットやガジェットポーチにもすんなり収まってくれます。
○使える画面・使えない画面がある点は要チェック!
便利な一方で、ここは必ず押さえておきたいのですが……この製品、どんな画面にも使えるわけではありません。
パッケージの注意書きには、まずテレビやパソコンなどの特殊加工された画面には使用しないよう明記されています。さらに、高温になる車内や光沢タイプの液晶画面についても、コーティングが剥がれる恐れがあるとして使用を避けるよう案内されています。
対応機種としてはスマートフォン・タブレット・パソコンが挙げられているものの、ポイントは「機種」ではなく「画面表面の加工」。同じパソコンでも、光沢仕上げの画面はNGというわけですね。
保護フィルムを貼っていれば使える、とも書かれていません。フィルムにも光沢や防指紋、反射防止といった加工があり、一概に問題ないとは言い切れないためです。テレビや高価なモニターはもちろん、手持ちのスマホやタブレットに使う場合も、機器やフィルムメーカーが案内する掃除方法を確認してからにしたほうが安心。説明書に従って軽い力でやさしく拭いたほうがよいでしょう。
○四隅や段差は、ちょっと苦手…
クロスが硬いケースにしっかり巻き付けられているため、平らな画面には均等に力をかけやすく、スムーズに拭けます。これは硬質タイプならではの強みですね。
ただ、その硬さゆえに、薄い布のように指先で形を変えることはできません。画面の四隅やケースとの境目、カメラまわりの段差といった細かい部分は、どうしても拭き残しがちでした。画面全体の指紋・皮脂をまとめて拭くのは得意でも、隙間のホコリ取りは苦手分野。細部は薄手のクロスや綿棒と併用するのが現実的でしょう。
○洗浄液は10mlと控えめ。詰め替えは?
気になるのは、洗浄液の容量が10mlと控えめなこと。携帯性を考えれば妥当なサイズ感ですが、スマホだけでなくタブレットやPCにも頻繁に使うとなると、思ったより早く底をついてしまうかもしれません。
しかも、公式の商品説明やパッケージには、詰め替え方法や専用の補充液についての案内が見当たりません。別の液体を補充した場合の安全性も確認できないため、メーカーが案内していない液体を自己判断で入れるのは避けたほうがよさそうです。
○取り出しは簡単だが、使用までにひと手間
もうひとつ、地味に気になったのが使い始めの手順です。透明カバーを外し、さらにケースからスプレーボトルを取り出す……という2ステップが必要で、一般的なクロスのように「取り出してすぐ拭く」とはいきません。慣れれば数秒ですが、汚れを見つけた瞬間にパッと拭きたい人には、少しまどろっこしく感じるかもしれません。
なお、透明カバーの底面には穴があり、指を入れて本体を押し出せるため、取り出し自体は簡単です。また、透明カバーを外した状態には固定用のロック機構はありませんが、今回試した範囲では、すぐに中身が抜け落ちてしまうようなことはありませんでした。
○携帯用のスマホクリーナーとしては、かなり優秀
あれこれ気になる点も挙げましたが、裏を返せば、得意分野がはっきりした製品ということ。洗浄液とクロスを1本にまとめて持ち歩けて、指紋で曇ったスマホをその場でサッときれいにできる——この手軽さは、普通のクリーニングクロスにはない魅力です。使ったあとは透明カバーでクロス面を覆って収納できるのも便利です。
一方で、使用できない画面があるほか、四隅や段差は拭きにくく、洗浄液も10mlと少なめです。大型モニターの本格的な掃除より、スマホやタブレットを外出先で拭く携帯用と考えるのがよいでしょう。これで220円なら、バッグに入れておく価値は十分にあると思います。
早川厚志 はやかわあつし 最新デジタルガジェットには目がないライター&フォトグラファー。Mac用アプリの情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を1996年に開設し、25年間ほぼ毎日更新中。iPhone歴はもうすぐ12年。ピアノorギター弾き語りのシンガーソングライターとしても活動し、車中泊をしながらライブハウスを全国行脚。











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