「スクールを受講すれば、高額な収益を生み出せます」


 詐欺グループは多数のフォロワーがついた「人気インフルエンサー」になりすまして副業を持ち掛け、「いいね」を押すフォロワーたちから大金を巻き上げていた。被害者は女性を中心に昨年1年間だけで全国で約2300人いるとみられ、被害総額は6億5000万円に上る。


 スクールの受講名目で現金をだまし取ったとして、大阪府警特殊詐欺捜査課はきのう(10日)までに、アプリの開発や販売を手掛ける「Unity」(大阪市)でいずれも代表を務める松村真吾(29)と藤木来人(29)両容疑者を含む20~50代の男女41人を詐欺容疑で逮捕した。


 松村容疑者らは主に料理や美容に関する発信をしていた複数の女性インフルエンサーのアカウントを仲介業者を通じて買い取り、本人になりすまして投稿を継続。本人と思い込んでフォローを続けていた被害女性らに対し、「商品紹介の広告宣伝で収入を得ている」とウソをつき、「教える通りにすればさらに高額な収入を得られる」と説明。成果報酬型のネット広告「アフィリエイト」で副業することを勧め、<バズるリール編集術>や<ストーリーズで心掴む共感マーケティング>といったスクールを受講させていた。料金は<税込み5万円から>と明記されていたが、実際、フォロワーが登録後に案内されたのは14万~47万円の高額プランだった。


「ネット上には、インフルエンサーのアカウントを売買する専門サイトが存在します。一定のフォロワー数になった時点で、自身のアカウントを高値で売りさばくインフルエンサーもおり、男2人はそこに目を付け、本人になりすましていた」(捜査事情通)


 メンバーは自営業や飲食店従業員、無職とバラバラ。それぞれ「釣り広告」を出したり、「充実したサポート体制のおかげで続けられました」ともっともらしいコメントを書き込んだり、Q&Aに「1日30分~1時間程度からでもOKです。多くの方がスキマ時間を活用しながら取り組まれています」と回答するなど役割分担をしていた。


「フォローする側にしてみれば、まさか途中から投稿者が代わったなんて思いもしない。お気に入りのインフルエンサーから、フォロワー数を増やして収益を上げていると聞かされ、『私もできそう』とか、『こういうのをやったらええんや』と興味を抱き、申し込んでいた。ただ受講した内容は、ネットで調べれば分かるようなものばかりで、ウソに気づいたフォロワーが被害を訴えた」(捜査事情通)


 同社が「本社」としていた大阪駅前第2ビル内の事務所はバーチャルオフィスで、活動拠点は吹田市内のビルの一室だった。


 同社は成功事例として<子育て中のママ、月10万円達成><元会社員1カ月半で1万フォロワー達成>と成果をアピールしていたが、いかにもうさんくさい。


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