これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。
誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

今回は、デートが始まる前から失敗確率を爆上げしてしまう「場所選び」についてです。

待ち合わせが「渋谷ハチ公前」、しかも雨!

婚活で相手から断られたとき、多くの方は「何を話したか」「デートプランが悪かったのか」と振り返ります。しかし実際には、それ以前の段階で相手の熱量を下げてしまっているケースも少なくありません。

「待ち合わせ場所を聞いただけで…」デート前から、女性のテンシ...の画像はこちら >>
相談にいらした美帆さん(仮名・30歳/人材系)は、マッチングアプリで婚活中です。

「20代の頃と比べると、年齢が上がってからは会える男性の質が下がった気がして、何か改善しないといけないと思うことが増えました」

美帆さんはお酒が好きで、マッチングした同い年の男性から飲みに誘われました。相手も東京都内在住だったため、美帆さんは「都内ならどこでも大丈夫ですよ」と伝えました。

すると男性から返ってきたのは、
「じゃあ渋谷にしましょうか。〇時にハチ公前集合でどうですか?」というメッセージでした。

少しモヤモヤしたものの、「どこでもいい」と言ってしまった手前、断るのも気が引けて承諾しました。

しかし、ハチ公前には外国人観光客や若者があふれ、初デートだからオシャレしてきた30歳の自分には少し場違いな気がしたそうです。

しかも梅雨時で、当日は雨。マッチングアプリでは、写真しか見ていない相手を、人混みの中で探さなければなりません。
周りは傘を差しているため顔も見づらく、相手を探すだけで疲れてしまったとか。

ようやく合流できたものの、お店までは駅から徒歩10分ほど。お店は予約してくれていましたが、最初に感じた疲れや居心地の悪さを引きずったまま、会話も盛り上がらず終了。それきり連絡は続きませんでした。

「せめてお店集合にしてほしかったです」と言う美帆さんですが、彼女からそう提案すればよかったかもしれません。

渋谷・新宿など巨大ターミナルは鬼門

「それに、渋谷より、恵比寿や三軒茶屋のほうが落ち着いていますよね。私が高望みしすぎなんでしょうか?」(美帆さん)

男女どちらが場所決めをするにせよ、私は「渋谷より恵比寿や三軒茶屋のほうがデート向き」という意見に賛成です。

ただ、相手に悪気があるとは限りません。「ターミナル駅だから、お互いアクセスしやすいだろう」という程度の感覚で選んでいる人が大半でしょう。

「待ち合わせ場所を聞いただけで…」デート前から、女性のテンションがダダ下がりした理由
駅から出るだけで疲れ果てそうな新宿駅
デートで疲れる街としては、新宿も同じです。ターミナル駅なので交通の便はよいのですが、人が多く、駅構内も複雑です。「駅から徒歩5分」と書かれた店でも、ホームから実際に到着するまで15分以上かかることも珍しくありません。

数駅ずらして、目黒とか四谷とか落ち着いた街を選ぶだけで、デートの満足度も大きく変わります。


そして、ハチ公前のような大混雑する駅前で待ち合わせるよりも、食事デートなら基本はお店集合がおすすめです。店の前で待つのか、店内で待つのかまで事前に確認しておけば、お互い余計なストレスを感じずに済みます。

気がきく男女の“場所決め”トークとは

とはいえ、エスコートの上手さと結婚生活の幸福度は、必ずしも比例しません。

たとえエスコートが完璧ではなくても、一緒に考えてくれる相手のほうが結婚相手としては魅力的です。

「待ち合わせ場所を聞いただけで…」デート前から、女性のテンションがダダ下がりした理由
できれば“お店集合”が安心…
待ち合わせ場所を決めるやり取りでも、相手への配慮ができる男女は、例えばこんな言い方をします。

「山手線沿線ならどこでも大丈夫ですが、しいて言えば新宿・代々木・恵比寿あたりは出やすいので助かります」
あるいは、
「私もお店探しますね。〇〇さんは苦手な食べ物ありますか?私は恵比寿によく行くのですが、〇〇さんはどのあたりが出やすいですか?」

このように、自分の希望を伝えながらも、相手の都合に合わせる姿勢を見せているのです。

「どこでもいい」という丸投げも問題

一方で、美帆さんの「都内ならどこでもいい」という返答も、相手に丸投げしてしまっています。

もちろん、ハチ公前を指定した男性を擁護するつもりはありませんが、「何でもいい」「どこでもいい」と判断を委ねるコミュニケーションばかりでは、「受け身な人」「面倒くさい」という印象を与えやすくなります。

人気のある相手ほど、コミュニケーションコストが低い人を選ぶ傾向があります。「一緒に決めよう」という姿勢を見せるだけでも、印象は大きく変わるのです。

自分だけ出やすい街を指定して失敗続き

麻衣さん(仮名・33歳/金融機関)は神奈川県在住の実家暮らしです。

マッチングアプリで婚活を続けてきましたが、30代半ばを前に「もっと結婚への真剣度が高い男性と効率よく会いたい」と考え、結婚相談所も併用し始めました。

ところが、相談所に入会しても、なかなか本気度の高い男性と出会えません。婚活状況を見せてもらうと、その理由はすぐに分かりました。


東京や埼玉県在住の男性とのお見合いでも、待ち合わせ場所を毎回、横浜駅や藤沢駅周辺に指定していたのです。このように、自宅の近くを指定してしまう人は、実はけっこういるのです。

「横浜じゃダメなんですか?」でも相手は練馬在住…

マッチングアプリでは、マッチング後に男女が直接メッセージをやり取りし、デート場所を相談します。

一方、結婚相談所では、お見合い成立後の日程や場所は相談所を通して調整されます。多くの場合、申込みを受けた側が場所の決定権を持つ仕組みになっています。

麻衣さんは言いました。

「出やすいし、慣れているので横浜を指定していました。ダメなんですか?」

私はこう伝えました。
「ルール違反ではありません。でも、以前お見合いしたこの男性は練馬区在住ですよね。横浜まで来るなら1時間半近くかかっていたかもしれませんよ」

もし横浜だけでなく、品川や渋谷など、お互いの中間地点も提案していれば印象は違ったでしょう。

しかし、ピンポイントで自分が便利な場所だけを指定すると、「相手への配慮がない人」と受け取られてしまいます。

結婚相談所では、相手も複数のお見合い相手と並行して活動しています。


まだ会ってもいない段階で小さな気遣いの差が、そのまま相手の熱量の差になりやすいのです。

プロフに都道府県しか書かないのは損

さらに麻衣さんのプロフィールには、居住地が「神奈川県」としか書かれていませんでした。横浜市なのか相模原市なのかもわかりません。市区町村まで記入して、東京の人も申込みしやすいようにとお伝えしました。

市区町村まで公開しておけば、相手も近いかどうかイメージしやすく、申し込みのハードルも下がります。

婚活では、せっかく「会う約束」まで進んだのに、待ち合わせ場所という些細なことで印象を落としてしまう人が少なくありません。

集合場所や待ち合わせ方法にも少しだけ気を配る。それだけで、次につながる確率は大きく変わるのです。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。
著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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