夏休みといえば、家族や友人同士で楽しむキャンプが定番。子どもたちを思いきり遊ばせようと、何家族かで集まって予定を立てる人も多いでしょう。


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 大人数ならではのにぎやかさや楽しさがある一方で、子ども同士の相性や、親同士の距離感に戸惑う場面も少なくありません。とくに、相手家族が会社の上司といった“職場つながり”の場合、友人同士の気軽さとは違う気づかいが生まれるものです。今回話を聞いた紗智さん(仮名・40歳)も、夫の会社の上司家族を含めた“会社絡みの家族キャンプ”で、思わぬ場面に直面したといいます。

和やかに始まったキャンプが……

「おい!そこのオヤジ!」上司の娘の“暴言”に絶句。親は笑って流すだけ…家族キャンプで見えた“気づかい地獄”
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「わが家は、38歳の会社員の夫と、小学5年生・6年生の男児がいる4人家族です。ある日、夫から『上司が、夏休みに何家族かでキャンプをしないかって誘ってくれていて……』と相談されました。

同年代の子どもがいる家族同士で楽しむ集まりだと聞きましたし、私自身も人見知りしないタイプ。気負わずに参加できそうだと思い、素直に『行ってみようか!』と返事をしました。今回はキャンプ経験があり、小学生の子どもがいる5家族が参加することになりました。子どもたちもとても楽しみに当日を迎えたんです」

 参加家族の中には面識のある方もいましたが、上司家族とは初対面だったそうです。

「キャンプ場に着くと、今回参加するご家族にあいさつをすませ、大人はテント設営へ。子どもたちは自然と集まり、すぐに仲よく遊び始めました。テントサイトの向かいには川が流れていて、子どもたちは総勢11人ほどで楽しそうに水遊びをしていました。その様子を見て、私も『来てよかった!』と思ったんです」

 初対面でも自然と打ち解ける姿を見て、ほっこりした気持ちになったという紗智さん。
しかし、その気持ちは長く続きませんでした……。

まるで大人を“使う”ような振る舞いに戸惑った

「なんとなく子どもたちの様子を見ているうちに、上司の娘さんのあゆちゃん(仮名・小4)に違和感をもちました。驚いたのは大人への接し方。要望があるたびに手招きし、『おい!そこのオヤジ!』と言いながら大人を呼びつけるんです。

『浮き輪の空気がない』と怒り始めたので大人が空気を入れてあげたら、『早くしろよ!遅い!!』と舌打ち。私はいてもたってもいられず、『今やっている最中だから、ちょっと待ってなよ~』と優しく伝えました。しかし、『まだ?マジ遅い!』と態度は変わらず……。子ども相手ですが、正直かなりイライラしました」

 さらに、目に余る行動はこれだけではなかったそう。

「この出来事以外にも、気に食わないことがあるたびに暴言をはく、大人や子ども関係なく、命令するような場面が多く見受けられました。息子たちも『何あの子……』と小声で伝えてきましたが、初対面で、かつ上司の子どもということもあり、私自身、対応に困ってしまいました」

「おい、デブ!」の発言にも、親は注意せず

「おい!そこのオヤジ!」上司の娘の“暴言”に絶句。親は笑って流すだけ…家族キャンプで見えた“気づかい地獄”
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 あゆちゃんの振る舞いに、周囲の大人も子どもも気をつかう場面が増えていったといいます。

「遊んでいるうちに、あゆちゃんは子どもの見た目をからかうような呼び方をするようになったんです。同僚の子どもに向かって『おい、デブ!』と呼んでいて、その瞬間は本当に不快でした。

私は、よその子でもあまりにもひどい場合は注意をするタイプです。でも、あゆちゃんの両親は『うちの子、ほんとにわがままだし、変にませてるから』と笑いながら話していて、まったく止める気配がなくて……。
その態度にもイライラしてしまいました。

楽しいキャンプのはずが、『なぜ親は注意しないの?』『上司の子どもだし、私が注意したら角が立つかな』と頭の中でぐるぐる考えてしまい、気持ちがどんどん沈んでいったんです」

「上司の娘」という存在が生んだ空気

「普段ならしっかり注意していた場面も、あゆちゃんが“上司の娘”であること、そしてその親自身が子どものわがままを受け入れている雰囲気で、だれも本人に声をかけられない空気が出来上がっていました。その状況が本当にストレスでしたね。

キャンプ自体は楽しかったものの、帰ってきた今でも『上司の娘とはいえ、きちんと注意したほうがよかったかもしれない』と後悔がよみがえることがあります」

大人が子どもにどう向き合うか

「おい!そこのオヤジ!」上司の娘の“暴言”に絶句。親は笑って流すだけ…家族キャンプで見えた“気づかい地獄”
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 キャンプは、普段見えにくい家族の距離感や子育てのスタイルがよく表れるイベント。もちろん子ども同士の相性や、その日のテンションが影響することもあるでしょう。それでも今回強く感じたのは「子どもの問題」以上に「親が注意しづらい関係性」のほうがずっと厄介だということでした。

「帰りの車内で、夫が『次はないかな。付き合ってくれてありがとね』とポツリと言ってくれて……。子どもは失敗しながら成長していくものだからこそ、その都度『それはやめようね』と伝えられる大人でありたい――そんなことを考えながら帰路につきました。大人が子どもにどう向き合うか、その大切さを改めて考えさせられたキャンプでした」

<取材・文/鈴木風香>

【鈴木風香】
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。
Instagram:@yuyz.mama
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