【那覇】那覇中学校卒業生でつくる「那覇庭会」は、母校周辺の巡回や清掃活動、部活動用品の寄贈を続けている。メンバーの中には当時「やんちゃ」だった人もいる。
発起人の新井太朗さん(43)は「中学生の頃はたくさん迷惑をかけてしまったけれど、これからは子どもたちを見守り、頼られる存在になりたい」と語った。(社会部・末吉未空)
 会を結成したのは2017年。当時は模合仲間だった。コロナ禍に校区内で強盗事件が発生したことを受け、那覇中学校区青少年健全育成市民会議のメンバーと共に夜間巡回を始めた。運動会や卒業式の際の巡回に加え、第1・3金曜の夜と毎週水曜の午前中に見回りしている。
 会員は10代後半から43歳の約50人。毎月千円の会費を募り、計約30万円分の部活動用品を母校に寄贈してきた。
 新井さんは中学生の頃、石を投げて学校のガラスを割ったり、他校の生徒とけんかをしたりしていた。教員とは何度も対立し、中学2年からはほとんど登校しなくなった。あの頃を振り返り「目立ちたかった。もっと自分のことを見て構ってほしかった」と反省する。
 だからこそ、パトロール中に出会う子どもたちに共感できる部分がある。
規則違反の靴を履いたり、夜遅くに出歩いたりする子どもたちを見つけると「何でか?」と優しく、時には友達のように話しかけることを意識している。
 新井さんは「まずは顔見知りになって信頼関係を築くことが大事。子どもたちに何かあった時、相談に来てもらえるような温かい場所をつくりたい」と笑顔を見せた。
 会長の座間味晋作さん(38)は約17年前から那覇市立若狭小学校でサッカーのコーチを務め、那覇庭会以外でも地域との関わりが深い。「やんちゃ」ではなかったが、「母校のために」と18年に加入した。「子どもたちが『那覇中を卒業して良かった』と思えるように活動を継続していく」と力を込めた。
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