投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中東情勢の不透明感が重しだ。米陸軍の攻撃ヘリコプターをイランが撃墜したことの報復措置として、米中央軍は日本時間10日朝方に報復攻撃を開始。トランプ米大統領は9日、「イランとの戦闘終結に向けた覚書の締結は合意の最終段階にある」との認識を示していたが、交渉が長引くとの懸念が強まった。
一方、寄り付き直後に公表された5月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.2%で着地。上昇率は市場予想(1.3%)を下回ったが、前月実績(1.2%)に一致している。生産者物価指数(PPI)はプラス3.9%という結果。上昇率は市場予想(3.9%)に一致し、前月実績(2.8%)を上回っている。市場の一部からは、内需の弱さが指摘された。
ただ、下値は限定的。指数はこのところの下落基調で値ごろ感が高まっているほか、中国の政策に対する期待感も根強く、引けにかけて下げ幅を縮小した。
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が9.4%安、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が5.4%安、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄・産金が安い。佳キン国際資源投資(3858/HK)が5.2%、中国アルミ(2600/HK)が4.2%、霊宝黄金(3330/HK)が5.1%、招金鉱業(1818/HK)が3.4%ずつ下落した。
半導体やプリント基板(PCB)の銘柄群も急落。英諾賽科蘇州科技(2577/HK)が13.4%安、蘇州貝克微電子(2149/HK)が9.4%安、広州広合科技(1989/HK)が9.6%安、勝宏科技(恵州)(2476/HK)が5.7%安で引けた。
工作機械や建設機械など機械セクターもさえない。上海拓璞数控科技(7688/HK)が6.1%安、津上精密機床中国(1651/HK)が5.9%安、三一重工(6031/HK)が4.1%安、中国龍工HD(3339/HK)が2.8%安と値を下げた。
半面、中国保険セクターはしっかり。中国人民保険集団(1339/HK)が4.0%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.8%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.7%高と値を上げた。
本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3993.23ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











