どこの職場にも存在し、周囲の人々の心と寿命を削る毒社員。そんな“毒”の対処法を、数々のバイト先での独自の処世術を、納言・薄幸氏に聞いた。
厄介な相手を敵ではなく味方に変える、その実践的な方法とは?

“毒パート”に度々遭遇

「お局が孫のようにかわいがってくれた」納言・薄幸が伝授する“...の画像はこちら >>
やさぐれキャラが人気のお笑いコンビ・納言の薄幸氏は、芸人として食べられるようになるまでの約10年間、多くのアルバイトを経験。ファミレスでは自身もバイトなのにバイトの採用面接を任されるほどの“シゴデキ”だったとか。

会社には、部下の仕事に何かと理由をつけてはダメ出しする“毒上司”が生息しているが、薄氏も寿司屋のバイトで似たような“毒パート”に度々遭遇したという。

「自分が上から厳しく仕事を教えられたからと、部下にもやみくもに厳しくするという人は多かったです。寿司屋では60代のお局パートさんにバイト全員がよく詰められてました。ただ、よくよく見てみると、実は仕事に厳しいだけで言っていることは正しい。

とはいえ、詰められるのはイヤなので、とにかく愛想よくして、距離を詰めたんです。お局さんはパーラメントという珍しいタバコを吸っていたので、ある日、私も同じタバコを買って、彼女が喫煙所にいるときに吸ったら、懐に入れるようになった。当時も喫煙者には風当たりが強くて、虐げられた者同士、同族意識が芽生えたんでしょう」

リアクションを大げさにするのも大事

実際、この“毒パート”の女性は、薄氏だけに優しくなっていったとか。

「他の大学生のバイトは相変わらずビシビシやられてるのに、賄いも私だけイクラがのって豪華になったり(笑)。リアクションを大げさにするのも大事。『わぁー、おいしそう!』とか食レポみたいに食べて、感謝と『私は敵じゃない』というシグナルを送る。腹を見せることで心が開いていき、孫のようにかわいがってくれました」

毒社員の対処法

「お局が孫のようにかわいがってくれた」納言・薄幸が伝授する“職場の厄介者を手なずける技術”
写真はイメージ
会社では自分の派閥やグループではないという理由だけで目の敵にしてくる毒社員も少なくないが、それにも対処法があるという。

「弁当屋のバイトでは、チーフとパートの女性がバチバチで。チーフが売れ残りの唐揚げを冷凍して翌日に売るやり方に、よくパートの女性が激怒していた。
ただ、チーフにすれば経営を考えてのこと。双方に正義があるから、同調を求められても『ムカつきますよね』などと肯定してはダメ。『気持ち、わかります』と、ノッてあげつつどちらの陣営にも参加しないようにしていたのが正解でした」

新人ばかりイビる一癖も二癖もある“毒持ち”の先輩はどこにでもいるものだ。上下関係に厳しい芸事の世界なら、その攻略の難易度はさらに跳ね上がるだろう。

「でも私は、やさぐれキャラをやってからは、先輩の楽屋に挨拶に行くだけで『礼儀正しい』『いいコじゃん』と言われる(笑)。普通のことなのに、悪そうなヤンキーが電車でお年寄りに席を譲ったら褒められるのと一緒で、評価のハードルが下がると、内側に入りやすくなるんです」

正しい対処法を知れば、毒社員に神経をすり減らすこともなくなるのだ。

毒社員を味方につける3か条

①同族意識を芽生えさせる

②リアクションは大げさに

③評価の基準を下げる

【芸人 納言・薄幸氏】
「三茶の女は返事が小せえな」など、街ディスネタが人気。著書に『納言・幸の今夜もやけに旨いレシピ』(辰巳出版)など

※2026年8月4日号より

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[隣の(毒)社員]撃退マニュアル]―
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