「出っ歯の矯正費用の平均ってどれくらい?」「お金がないからなるべく安く出っ歯を治したい」といった考えをお持ちでしょうか?
出っ歯は口元やお顔の印象に大きな影響を与えるので、特に多くの方が気にしている歯並びです。
本記事では、出っ歯の矯正方法や費用の平均について具体的にご紹介。さらに、歯列矯正における料金システムの違いや、追加で発生することがある費用などについても、詳しく解説していきます。
出っ歯を矯正する方法は?

出っ歯は、歯科用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。
上顎の前歯が下顎の前歯よりも0.5㎝以上前に出ていると、出っ歯の傾向があるとされます。
また、上だけでなく上下の歯が前に出ている 「上下顎前突」や、横から見た時に口元がモコっと前にでているように見える「口ゴボ」も、出っ歯と呼ばれることがあります。
出っ歯(上顎前突)を矯正する方法は、大きく分けて「全体矯正」と「部分矯正」があります。それぞれの違いについて解説していきます。
全体矯正
「全体矯正」はその名の通り全体の歯を動かす矯正方法で、「全額矯正」ともいいます。
前歯・奥歯ともすべての歯を動かすことができるので、前歯の出っ歯だけでなく、奥歯の噛み合わせの改善も同時に行うことができます。
ワイヤー矯正では奥歯にも矯正装置をつけるため、歯を動かす力をかけるための固定源が得られやすく、歯並びの調整が部分矯正よりもしやすいです。
部分矯正
「部分矯正」は、一部分の歯だけを動かす歯列矯正方法です。「前歯矯正」、「MTM(マイナー・トゥース・ムーブメント)」、「プチ矯正」、「小矯正」ともいいます。
全体矯正よりも治療範囲は限定的で、気になる出っ歯のみなど一部分だけを動かすことができます。歯を動かす距離が短いため治療期間が短く、費用も全体矯正と比べてリーズナブルです。
ただ、奥歯の噛み合わせの治療はできないので、すべての方が部分矯正で治療できるわけではありません。出っ歯だけの部分矯正を希望する場合でも、検査をしてみると全体矯正が必要となることもあります。
出っ歯を矯正する器具の種類と特徴を紹介!

歯列矯正の種類には、器具の種類などによって「表側のワイヤー矯正」、「裏側のワイヤー矯正(舌側矯正・リンガル矯正)」、「マウスピース矯正」、「セラミック矯正」、「インプラント矯正」、「セットバック」などがあります。それぞれの矯正方法の特徴についてご紹介します。
表側のワイヤー矯正

歯の表面(表側)に「ブラケット」という矯正器具をつけて、ワイヤーで歯を動かしていく方法です。
いわゆる昔からある一般的な矯正方法で、適用範囲が広くさまざまな歯並びを治すことができます。
歯の表側に矯正器具をつけるため目立ってしまう方法ですが、白や透明の目立ちにくいブラケットやワイヤーを選択できるクリニックもあります。
矯正器具は自分で取り外しができず、歯と矯正器具の間に食べ物が詰まり歯磨きがしにくい、虫歯になりやすいなどのデメリットがあります。
裏側のワイヤー矯正

ブラケットやワイヤーなどの矯正装置を、歯の裏側(舌側)につける矯正方法で、「舌側矯正」、「リンガル矯正」とも呼ばれます。表側からは装置が見えないので、矯正中の見た目が気になる方に人気のワイヤー矯正方法です。舌側矯正は前歯を内側に引き込む動きを得意としていますので、出っ歯の方は早い段階で効果を感じやすいです。
デメリットは、費用が高額になることが多い点です。また、装置が舌に当たりやすいので痛みや違和感がでやすいです。慣れるまでは発音や滑舌に影響を及ぼすこともあります。
マウスピース矯正

1mm程度の透明な薄いプラスチックでできたマウスピースを、一定時間つけることによって歯を移動させる歯列矯正方法です。 薄くて透明なので、矯正中でも目立たないのがメリットです。
表側ワイヤー矯正・裏側ワイヤー矯正と違い自分で取り外しができますので、歯磨きがしやすく口腔内の衛生を保ちやすいです。
基本的に1日に20時間以上の装着が必要で、マウスピースの装着時間が短いと治療が予定通りに進まない点がデメリットです。
セラミック矯正

元の歯を削って、セラミックの被せ物を被せることで、歯並びを整える治療方法です。セラミック矯正とよばれますが、厳密には歯を動かしているわけではなく歯並びを綺麗に見せる審美治療です。
治療期間が圧倒的に短いのがメリットです。 歯を削った後セラミック歯が入るまでは、白い仮の歯を入れるので治療中の見た目が気になりません。
デメリットは健康な歯を削る必要がある点です。歯並びのがたつきが大きいほど歯を削る量が増えます。症例によっては歯の神経を抜く治療が必要になります。
インプラント矯正
小さな矯正用のインプラントを歯茎の骨に埋め込み、それを固定元として歯を動かしていく矯正方法です。インプラント矯正は、ワイヤー矯正と一緒に行います。
歯を失ったときに入れるインプラントとは別物で、小さいネジのような形なので(矯正用アンカースクリュー)ともいいます。 ワイヤー矯正単体で治療するよりも、治療期間を短縮しやすいといったメリットがあります。
セットバック法
骨格的な問題があり出っ歯になっている場合は、セットバック法という歯を支えている顎の骨を切って後ろに下げる外科手術が必要になることがあります。上顎の骨全体が突出していたり、極度の出っ歯で矯正器具だけでは歯並びを治せなかったりする場合に行う方法です。
全身麻酔をして、顎の骨を切除し後ろに下げることによって、歯列矯正だけでは治せない出っ歯でも治すことができます。
全身麻酔をする必要があり、健康上の問題がある方は行えません。また施術を行う病院は限られています。
出っ歯の矯正治療の費用は?

出っ歯の矯正治療にかかる費用の種類と、値段の目安について解説します。
歯列矯正は自費診療のため、費用や治療方法はクリニック・歯並びの状況などによって大きく異なります。あくまでも目安としてご覧ください。
また、「総額費用」の中に装置料・処置料・保定装置料などがすべて含まれているクリニックもあります。詳しくは、各クリニックのホームページや相談時にご確認ください。
①相談料(カウンセリング料)
無料~1万円ほど
歯並びに関する悩みを、歯科医に相談するための費用です。
具体的にお口のどの部分が気になるのか、どんな歯並びになりたいのか、治療方法にはどんなものがあるのか、治療の流れはどうなのかなどを歯科医師に相談する際に発生する費用で、「カウンセリング料」ともよばれます。
一般的に、相談料には「レントゲン撮影」などの検査料は含まれていません。具体的な治療方法や費用などは、検査後に提示されることが多いですが、まずは歯科医師による問診を受け気になる点について相談することは可能です。
歯科医院によっては、「初回検診料金」として相談料と検査料が一緒になっているところもあります。
②検査料
無料~7万円ほど
さまざまな検査・精密検査を行い、現状の歯並び・お口の中やお顔全体の状況を詳しく確認していきます。
・レントゲン撮影 ・お口の中の写真撮影 ・お顔全体の写真撮影 ・歯型取り ・口腔内スキャン ・歯科用CT撮影 ・セファロ撮影(側方頭部エックス線規格写真撮影) ・虫歯・歯周病検査 ・唾液検査
検査内容は各歯科医院により異なります。検査する項目が多い場合、検査料も高額になる傾向にあります。
③診断料
無料~4万円ほど
検査結果をもとに診断を行い、治療計画を立案するための料金です。
歯科医院によっては、「検査料」と「診断料」を一緒にして「検査・診断料」としているところもあります。
診断後、最適な治療プランや全体的にかかる費用の概算、治療終了までにかかる期間の目安などの説明を受けることができます。
診断結果の説明を受け、治療内容や料金などに同意すると実際の治療が始まります。
④矯正治療料
10万円~150万円ほど
実際に歯を動かす際にかかる費用で、矯正治療でもっとも高額になる部分です。「治療費」「動的治療費」ともよばれます。
もともとの歯並びや、ワイヤー矯正・裏側矯正・マウスピース矯正など装置の違いや、全体矯正・部分矯正の違いなどによって費用はさまざまです。
またワイヤー矯正の場合、目立ちにくい白いセラミックまたはプラスチック製ブラケット(審美ブラケット)や、白いワイヤー(審美ワイヤー)を選択すると、その分高額になります。
一般的に、もともとの歯並びのガタツキが大きく歯を大きく動かす場合は、費用が高くなり治療期間は長くなる傾向にあります。
また総額の治療費の中に、毎回の調整料(矯正管理料)や保定装置(リテーナー)、抜歯などの費用が含まれているクリニックと、含まれていないクリニックがあります。
⑤矯正装置料
矯正する際に実際に使用する装置の費用です。
上記の「矯正治療料」に「矯正装置料」が含まれた料金設定のクリニックと、別々の料金設定のクリニックがあります。
⑥調整料(矯正管理料)
無料~1万円ほど
定期的に歯科医院に通い、矯正装置を調整したりお口の中をチェックし管理したりする費用です。「調整料」「管理料」「処置料」などとよばれます。
矯正治療の方法によって変わりますがワイヤー矯正の場合、1ヵ月~1ヵ月半 に1回ほどの頻度で歯科医院に通い、調整してもらうことが多いです。
例えば、調整料が5,000円のクリニックに2年半 (30回)通って歯列矯正を行うケースでは、5,000円×30回=15万円ほどの調整料がかかることになります。
「総額治療料(トータルフィー)」の中に、都度の「調整料(矯正管理料)」が含まれているクリニックもあります。
⑦保定装置料
無料~6万円ほど
矯正治療が終わった後の後戻りを防ぐ装置(保定装置・リテーナー)の費用です。
歯を動かす「動的治療」が終わった後は、歯並びを安定させるための「保定期間」に入ります。矯正終了直後の歯は、周囲の骨がまだ不安定なので動きやすく、元の位置に戻ってしまうことが(後戻り)多いです。このため、歯を正しい位置に保定するための保定装置(リテーナー)が必要となります。
保定装置(リテーナー)のタイプは、自分で取り外しができるマウスピースやプレートタイプのものや、固定式のワイヤータイプのものなどがあります。歯科医院や治療方法によって、リテーナーのタイプや料金は異なります。また、マウスピース矯正の場合は最後に使ったマウスピースをそのままリテーナーとして使用することもあります。
一般的に、治療後1~2年(治療にかかった期間と同程度)は保定装置(リテーナー)を装着して歯周組織を安定させる必要があります。保定期間が終わっても多少の後戻りがあるケースもありますので、長くリテーナーを装着した方がより後戻りのリスクは小さくなります。
保定装置(リテーナー)の費用は、矯正装置料に含まれているケースと、含まれていないケースがあります。
⑧保定観察料
無料~5,000円ほど
矯正治療後に、定期的に歯並びをチェックしてもらう際の診察料です。
クリニックによって異なりますが、治療の1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後など数か月ごとに定期的に通院し、歯並びが後戻りしていないか、リテーナーに問題はないかなど歯科医にチェックしてもらうことが多いです。
矯正治療法別で費用と期間を比較!

「ワイヤー表側矯正」「ワイヤー裏側矯正」「マウスピース矯正」など、矯正治療方法別に費用と治療期間の目安を比較しました。
歯列矯正は自費診療なので、クリニックごとに費用は大きく異なります。また、歯を大きく動かす必要のある症例は、治療期間が長くなる傾向にあります。
こちらの金額はあくまでも目安ですで、詳しい費用や期間は歯科医院でお尋ねください。
表側のワイヤー矯正
目立たない白や透明のブラケット(審美ブラケット)などを選択すると、その分費用が高額になります。
全体矯正 | 部分矯正 | |
費用 | 60~100万円程度 | 8~50万円程度 |
治療期間 | 1~3年程度 | 3ヵ月~1年程度 |
裏側のワイヤー矯正
裏側矯正は通常の表側より比較的高額です。
全体矯正 | 部分矯正 | |
費用 | 90~150万円 程度 | 15~65万円程度 |
治療期間 | 2~3年程度 | 3ヵ月~2年程度 |
マウスピース矯正
全体矯正 | 部分矯正 | |
費用 | 80~100万円程度 | 10~70万円程度 |
治療期間 | 1月~3年程度 | 3ヵ月~1年半程度 |
セラミック矯正
費用:1歯につき7~20万円程度
治療期間:1~2ヵ月程度
神経を抜いてセラミッククラウンをかぶせる場合は、根管治療をして土台を立てる必要があるので治療期間が長くなり、費用も高くなる傾向にあります。
単純に歯を削ってセラミッククラウンをかぶせるだけの治療の場合は、最短で2回の治療で終わることがあります。
インプラント矯正
費用:ワイヤー矯正の費用+2~20万円程度
治療期間:ワイヤー矯正だけよりも、治療期間が短くなることが多い
治療期間は、ワイヤー矯正を単体で行うよりも最大で数か月ほど短縮することがあります。
セットバック法
費用:60万円程度~(保険適用の場合)
治療期間:手術(1日)+ダウンタイム期間+ワイヤー矯正期間
一般的にセットバック法の費用は、外科手術を行うため高額です(150万円ほど~)。しかし、「顎変形症」や「唇顎口蓋裂」など厚生労働大臣が定めた疾患に起因する咬合異常で外科手術が必要と診断された場合は、保険が適用されることがあります。
保険適用の場合の費用は、セットバック手術・ワイヤー矯正を合わせて60万円ほど~のことが多いです。
ただし、セットバック法を行っている病院や、保険適用される矯正治療を行っている病院は限られています。どこで施術を受けるかによっても治療費が大きく変わってくるでしょう。
自費治療でセットバックを行う場合、治療費用・治療期間・治療方法は病院によって大きく異なります。
歯科矯正の料金システムは2タイプ!

歯列矯正の料金システムには、大きくわけると「トータルフィー」と「都度払い制」の2種類があります。
どちらの料金システムを採用しているのかは、歯科医院によって異なります。
タイプ1:トータルフィー
2つの違いを事前に理解し、カウンセリング時に歯科医院でよく確認しましょう。
トータルフィー(総額性・定額制)とは、矯正にかかるすべての金額を最初に提示するシステムです。矯正装置料、通院ごとにかかる調整料(管理料・処置料)などを含んだ費用となります。
治療終了までにかかる金額が明確なので、安心できるシステムです。また仮に治療が予定よりも長引いてしまったとしても、追加費用はかかりません。逆に、治療が予定よりも早く終わるケースでは割高に感じることもあります。
「トータルフィー」と一口にいっても、事前に一括払いをしなければならないのか、分割やデンタルローンの使用は可能なのか、緊急時の通院費用も含まれているのか、治療中の虫歯治療の費用は含まれているのかなど、クリニックによって異なります。
追加費用はどんなときにかかるのかなど、事前に確かめておくと安心でしょう。
タイプ2:都度払い制
都度払い制とは、最初に矯正装置代のみを提示され、通院ごとにかかる調整料・保定装置料・保定観察料などはその都度払っていくシステムです。
総額でどの程度の金額になるのかがわかりにくかったり、治療が長引けば長引くほど費用がかさんでしまったりといったデメリットがあります。
都度払う調整料(管理料・処置料)の金額はクリニックによって異なりますが、平均5,000円(2,000円~1万円) 程度であることが多いです。治療を始める前に、調整料や通院の頻度、治療期間の目安を歯科医に確認し、料金の総額の概算を把握しておくとよいでしょう。
予定の治療期間よりも治療が長引くと費用が割高になりますが、予定よりも治療が早く終われば「トータルフィー」システムよりも割安になるというメリットがあります。
出っ歯の矯正費用の支払い方法は何があるの?

矯正の支払方法は、一括払い・分割払い・デンタルローン・クレジットカードの分割払い・銀行などのローンなどさまざまです。支払いのタイミングや分割方法、金利などは、歯科医院や金融会社によって異なります。
一括払い
現金支払い、クレジットカード支払い、銀行振り込み支払いなどで、一括で支払う方法です。
院内分割払い(窓口分割払い)
歯科医院独自のサービスで、歯科医院の窓口で分割での支払いに対応してくれる方法です。 治療に通うたびに、費用を数回に分けて支払うことが多いです。
歯科医院によりますが、分割手数料や利息はかからないです。支払い期限や分割回数は歯科医院によって異なりますが、基本的に治療期間内にすべての費用を払いきる必要あります。
※院内分割払いに対応している歯科医院は限られています。
※ある程度の頭金が必要になることがあります。
デンタルローン
デンタルローンとは、歯科治療費用に限定された医療ローンのことです。
信託会社などが治療費を患者さまの代わりに歯科医院に建て替えるシステムで、患者さまは信託会社に支払いをします。
医療ローンなので、一般的なローンに比べて金利が低い点がメリットです。借入する金額や返済期間によって金利は異なりますが、年3.5~8パーセントです。
またローン申請の窓口は歯科医院なので、治療の前後に申し込みができてとても便利です。
※ローンには審査がありますので、100パーセント利用できるとは限りません。
※デンタルローンを取り扱っていない歯科医院もあります。
クレジット分割払い
ご自身が所持しているクレジットカードの分割払いを利用して、費用を支払う方法です。
※歯科医院によって取り扱うクレジットカード会社は異なります。
※分割回数や、手数料はクレジットカード会社により異なりますが、最大15パーセントほどのクレジットカード手数料がかかることがあります。
銀行・信用金庫の多目的ローン
一般の銀行や信用金庫などが行っている、多目的ローン(フリーローン)を利用する方法です。さまざまな目的で利用できるローンで、ご自身で銀行やインターネットなどから申し込む必要があります。
金利手数料は、審査内容・借入する金額・返済期間などにより異なりますが、年2~15パーセント程度でカードローンやキャッシングに比べ安い傾向にあります。
※ローンには審査があるため100パーセント利用できるとは限りません。
矯正治療中の主な追加料金

矯正治療中にかかる主な追加料金を、例を挙げてご紹介します。
「トータルフィー」制度のクリニックだとしても、その中に含まれる料金はさまざまです。 緊急時の通院費用や抜歯にかかる費用、保定装置の費用などがすべて含まれているクリニックもあれば、一部は含まれていないクリニックもあります。
具体的にどのような料金が発生する可能性があるのか、事前に確認しておきましょう。
抜歯が必要な場合
歯列矯正において、歯を動かすためのスペースを作るために抜歯やIPR(歯間研磨)などの処置が必要になることがありますが、この際に追加料金が発生することがあります。
矯正治療のための抜歯は保険が適応されないため、費用はクリニックによって大きく異なります。単純な抜歯の料金は1本あたり5,000円~1万円程度であることが多いですが、抜歯の難易度によっても料金は異なります。
歯と歯の間と研磨して歯を動かすスペースを作る処置「IPR (ストリッピング・ディスキング)」 の費用は一ヶ所あたり3,000円~1万円程度であることが多いですが、歯科医院によってさまざまです。
ホワイトニングを併用する場合
ホワイトニングの費用は、矯正費用とは別料金となることが多いです。
「マウスピース矯正」の場合、矯正用のマウスピースを使って同時にホワイトニングをすることができます。
装置が裏側につく「裏側矯正」の場合は、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」であれば矯正治療中でもホワイトニングが可能です。
※ホワイトニング剤が数本ついているマウスピース矯正システムもあります。
※矯正治療中にホワイトニングができないケースもあります。詳しくはクリニックへお尋ねください。
矯正装置を破損・紛失した場合
マウスピース矯正の場合、マウスピースを取り外しすることが多く、紛失してしまったり、落として破損してしまったりすることがあります。その場合の再作成費用は、別途費用が発生することがほとんどです。
ワイヤー矯正の場合、歯につけている装置(ブラケット)が外れてしまい、紛失したり壊れてしまったりすると追加料金が発生することが多いです。
「装置が外れたけれど、破損はしていないのでまたつけられる」といった状況の場合は、クリニックによっては追加料金が発生しないこともあります。
万が一装置がとれてしまった場合は、捨てずにすぐにかかりつけのクリニックに連絡するとよいでしょう。
後戻りした場合
せっかく歯並びがきれいになったのに、時間がたつと元に戻ってしまうことがあります。このように後戻りした場合は、再治療費用が発生します。
後戻りした場合の再治療費用は、お口の状況や歯科医院によって異なります。保定装置を調整するだけで再治療できるようなケースは比較的リーズナブルですが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を改めてするケースではそれなりの費用が発生することが多いです。
後戻りの原因
・保定装置(リテーナー)の使用をサボった ・舌を歯に押し出すなどの舌癖(ぜつへき)があり、歯が動いた ・頬杖をつく・指しゃぶりや爪を噛む・いつも片側で咀嚼しているなどの悪習慣がある ・親知らずが横向きに生えていて、歯を前の方に押した ・歯ぎしり・食いしばり・かむ力が強いなどの要因がある
後戻りしないために、保定装置は決められた時間しっかりとつけるようにしましょう。特に、矯正治療後1年は後戻りしやすいため必ず保定装置を装着する必要があります。
また、舌癖などがある方は、舌のトレーニング(MFT)などを行う必要があるケースもあります。
矯正治療の返金・解約はできるの?

矯正治療途中で解約できるのか、返金はあるのかはクリニックや矯正システムによって異なります。治療開始前に、しっかりと確認しておきましょう。
一般的に、矯正治療を開始する前には契約書を記入します。中途解約や治療内容についての記載があると思いますので必ず確認しましょう。
また、自己都合による解約返金が不可と契約書にあったとしても、歯科医院側に不手際があったなどの契約違反があれば、返金される可能性があります。
出っ歯矯正は医療費控除を受けられる場合も!
「医療費控除」とは、1年間で支払った医療費の合計が一定金額(通常10万円)を超えた際に、控除を受けられる制度のことです。控除を受けると税金の一部が還付されるので、治療費の負担を軽くできます。
治療目的の矯正治療であれば医療費控除の対象になりますが、美容目的の矯正治療は医療費控除の対象にならないため注意が必要です。矯正治療が控除の対象になるのかの判断は、歯科医や税務署が行います。ご自身が美容目的だと思っていても、精密検査をしたら嚙み合わせに問題がみつかって治療目的だと判断されることもあります。まずは医療費控除について、歯科医院で相談してみることをおすすめします。
矯正治療費はもちろん、毎回の調整料、交通費(付添が必要なケースは、付添人の交通費も対象)、治療に必要な医薬品費用なども、医療費控除の対象になります。医療費控除の申告はさかのぼって5年間は可能ですので、治療にかかった費用の領収書やローンの契約書、交通費の記録などはしっかりと残しておきましょう。
出っ歯のマウスピース矯正症例を紹介!

症例1 上の歯が前に出ている出っ歯


治療期間:1年
治療費用:53.6万円
追加費用:抜歯 7,000円(1本)、IPR 1万円(1回)
上の前歯が前に傾いている歯性の出っ歯を矯正し、お口周りの印象がガラッと変わりました。
症例2 前歯がガタガタした歯並び(叢生)


治療期間:5ヵ月
治療費用:22万円
追加費用:IPR 1万円(1回)
上下ともに前歯のガタツキがありましたが、マウスピース矯正で歯並びを整えて口元がすっきりとしました。
マウスピース矯正の「エミニナル矯正」とは?

エミニナル矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができるので普段通りの生活ができるマウスピース矯正です。一般歯科医師ではなく、矯正治療の経験が豊富な「矯正歯科医」が100パーセント担当医になることで、精度の高いマウスピース矯正治療を提供するブランドです。
最低1回の通院でマウスピース矯正ができる
歯科医院への通院は、最低初回1度のみで完結します。
初回診断時は提携クリニックに行く必要がありますが、その後は自宅にマウスピースが届きますので便利です。忙しくて歯科医院に通う時間がないという方におすすめのマウスピース矯正です。
定期的な通院は不要ですが、担当医が口腔内写真を確認し、経過観察を行ってくれるので安心です。また、治療期間中は、専属医療チームとオンラインでチャット相談が可能です。
※お口の状況によっては、歯科医院に数回通い必要な処置(抜歯やIPRなど)をする必要があります。
提携クリニックが多く通いやすい!
エミニナル矯正の提携クリニックは全国各地に40カ所以上あります。さらに複数医療法人との提携が進んでいて、提携クリニックが増加傾向にあります。
気軽に初回相談を受けに行けますし、通院が数回必要になったとしても通いやすく、とても便利です。
矯正のプロ矯正ドクターが担当で安心!
エミニナル矯正は、歯列矯正に詳しいプロの矯正ドクターが必ず担当医になってくれます。
そもそも歯列矯正は歯科免許を持っていればあれば誰でも行うことができます。しかし、様々な要因で起こる歯並びの悪さの診断は、歯科医師の中でも矯正治療の専門的な教育やトレーニングを受けた矯正ドクターに依頼するのがおすすめです。
エミニナル矯正は、矯正治療実績が500症例以上など独自の基準で選ばれたプロの矯正歯科ドクターが担当医になってくれます。経験豊富な矯正ドクターが、あなたに合った無理のない治療計画を立ててくれたり、治療経過をチェックしてくれたりする、安心のシステムです。
無理ない料金プランで、自分にぴったりの矯正方法を見つけよう!

出っ歯の矯正治療にかかる費用について解説いたしました。少しでも安く出っ歯を治したいという方の参考になれば幸いです。
矯正治療は自費診療なので、治療方法や料金はさまざまです。ご自身に合った矯正方法をみつけて、無理のない料金プランで歯並びをきれいにしましょう。
マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!
月2,750円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。
治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。
これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ"矯正ドクター"が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は2000症例以上なので、安心です。
エミニナル矯正の初回診断では、"矯正ドクター"があなた1人1人を精度高く診断を行い、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、納得の歯並びになるまでの治療計画・期間を丁寧にお伝えしています。
提携クリニックは全国拡大中です。お近くの提携クリニックはこちらからお探しください。
サービス名 | エミニナル矯正(EMININAL) |
---|---|
目安総額(軽度〜中度) | 13〜47万円 ※自由診療 |
初回診断 | 無料 |
※一部在籍ドクターの症例数 1,700症例:症例数2007年から2021年の13年間の矯正治療症例数の合計 ※月約3,600円:デンタルローンを利用して治療期間が5ヶ月(22万円:税込)を60分割した場合の手数料抜きの月額費用です。目安治療総額13万円〜47万円(税込)治療期間には個人差があります。また歯の保定費用は含まれません。 ※自由診療 ※矯正ドクターの治療経験は一例です。ドクターにより経験数は異なりますので予めご了承ください。
※掲載されている情報は、ローリエビューティ編集部が独自調査を行いまとめた、2022年04月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず公式サイト等にて事前にお調べください。記事内容に問題がある場合は、お問い合わせよりご連絡ください。