近年、目立ちにくく痛みを抑えられることから人気を集めているマウスピース矯正。マスク生活が長引いていることもあり、この機会にこれまで気になっていた歯並びの改善を求め、始められる人も増えてきているようです。
これまで主流だったワイヤー矯正は、通院やブラッシングが面倒、目立つ、高いなどの懸念点がありました。忙しくなかなか矯正に踏み切れなかった社会人や学生でもマウスピースを検討している人は少なくありません。
この記事では、マウスピース矯正で人気のあるキレイライン矯正と、インビザライン、そしてエミニナル矯正などの評判や口コミ、値段を徹底的に比較します。
キレイライン矯正とは?
2017年の誕生以来、これまで価格面や支払い方法でネックだった人にとっても始めやすい価格帯や支払いシステムを打ち出し、誕生した矯正方法です。インスタグラムなどでも広告を出しているなど、一度は目にしたことがある人も少なくないと思います。
キレイライン矯正の特徴として、初回2.2万円(税込)から始められ、2回目以降は5.95万円(税込)などリーズナブルな点が挙げられます。矯正というと数十万から100万円を超えるような高額な価格帯のイメージでした。しかし、価格面で始めやすいことから矯正に対する敷居が低くなり注目されています。
一方で適応可能な範囲が前歯上下12本と限りがあるため、全体的な噛み合わせや奥歯を含む矯正を望んでいる人には不向きといえます。
キレイライン矯正にかかる費用は、約21~38万円と始めやすい価格です。導入しているクリニックごとにデンタルローンが使えたり、クレジットカードでの分割払い定額制などが選べるところもあります。
インビザラインとは?

世界初のマウスピース矯正として誕生したのがインビザラインです。1998年にアメリカで誕生したインビザラインは、これまで歯科矯正にあった、目立つ、痛いなどの懸念されがちだったポイントを軽減してくれる画期的な矯正方法として生まれ、以来マウスピース矯正の中では最も歴史が深いブランドとして知られています。
今でも、世界中の歯科医院で採用されているマウスピース矯正のため、症例数も豊富な点がメリットです。一方で、海外発のブランドということで、マウスピース製作が海外で行われるため、完成までに時間を要する点がデメリットといえます。
インビザラインの特徴は、広範な適応範囲が挙げられます。マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて、カバーできる症例が限定的です。しかし、全体的な矯正を含めても、インビザラインでは適応可能なため、マウスピースでは矯正が難しそうな患者さんでも対応ができるケースがあります。
インビザライン矯正にかかる費用は、約80~110万円とワイヤー矯正と大きく変わらない金額です。
インビザラインとキレイライン矯正、エミニナル矯正を徹底比較【値段・費用・料金プラン】

マウスピース矯正にはさまざまなブランド、メーカーから提供されていることがわかりました。ここからは、インビザラインとキレイライン矯正、そしてエミニナル矯正の3ブランドを、値段や費用、料金プランなど気になる点別に徹底的に比較したいと思います。
値段はクリニックごとに違う?それとも一緒?
まずは、各ブランドの値段から見ていきましょう。マウスピース矯正は、格安や定額などで始められても、トータルでは決して安くはない金額が発生します。また、インビザラインなどは世界中の歯科医院で採用されているために、症例数の多さや歴史では信頼がおける一方で、取り扱うクリニックごとに料金にばらつきがあるというデメリットもあります。
そのほか2つのブランドでもどのような料金体系なのか、プランや、治療の各段階に発生する費用、そして気になるローンの有無などについて、それぞれいくらくらいかかるのか値段をご紹介します。
料金プランの目安は?
ブランド名 | 料金プラン | |
インビザライン | ・コンプリヘンシブパッケージ 奥歯を含む全体的な歯並びの治療 費用:68〜110万円程度 ・ライトパッケージ 片顎14ステージ以内の治療範囲 費用:45〜90万円程 | |
キレイライン矯正 | 初月2万円(税込22,000円)から開始可能 想定治療総額:21〜38万円(治療期間3~10ヶ月 ※軽度〜中度) | |
エミニナル矯正 | 初月2万円(税込22,000円)から 想定治療総額:13〜47万円(治療期間3~10ヶ月 ※軽度〜中度) |
▼インビザライン
まずは、世界中でも利用者数の多いインビザラインです。インビザラインには2つの料金プランがあります。まず1つめにコンプリヘンシブパッケージと呼ばれるプランです。こちらは、奥歯を含む全体的な歯並びの治療が可能です。費用は68〜110万円程度かかります。
そして、2つめがライトパッケージと呼ばれるプランです。こちらは片顎で14ステージ以内で治療可能な範囲を対象とした治療プランで、軽度〜中程度の患者さん向けのプランです。費用は45〜90万円程度かかります。
▼キレイライン
続いて日本発のブランドで、手に取りやすい価格で歯科矯正が始められるキレイライン矯正です。キレイライン矯正の料金プランは、初月2万円(税込22,000円)から治療が可能で、2回目以降は50,000円(税込55,500円)となっています。全体でかかる目安の費用としては、21〜38万円(治療期間3~10ヶ月 ※軽度〜中度)となっています。
キレイライン矯正は、もともと費用がネックで歯科矯正治療を諦める人を少なくということをモットーに提供し始めたブランドなので、費用面に関しては敷居が低いといえます。
▼エミニナル矯正
そして最後に、今回ご紹介するなかで一番新しいエミニナル矯正の費用についてご紹介します。エミニナル矯正の料金プランは、初月2万円(税込22,000円)から治療が可能です。しかし、2回目以降が45,000円(税込49,500円)という価格で、治療にかかる目安の費用としては、13〜47万円(治療期間3~10ヶ月 ※軽度〜中度)とされており、とても始めやすい価格を実現しています。
矯正治療の相談に費用はかかるの?

続いては各ブランドの矯正治療の相談料金です。歯科矯正はすぐに治療が開始できるわけではなく、現状の口腔内の状態を入念にチェックする必要があります。また、治療ゴールをどこに設定するのかや、どのような悩み、生活スタイルなのかに加えて、治療に対するモチベーションなども、担当する歯科医師とすり合わせが欠かせません。
昨今ではマスク生活中ということもあり、初回の診断のみ来院が必要ではあるものの、相談やマウスピースの交換に際する診察などはオンラインで行われるところも増えてきているようです。
それぞれの相談料金を見ていきましょう。
矯正相談の費用 | |
インビザライン | 無料のところから10,000円程度 クリニックにより異なる |
キレイライン矯正 | 矯正相談は無料 |
エミニナル矯正 | 矯正相談は無料 |
▼インビザライン
インビザラインは世界中で導入実績も多く、日本における取り扱い実績も認知度も高い矯正方法です。相談に関しては各クリニックごとに価格が異なります。相談にかかる費用としては無料のところから10,000円程度かかるなどさまざまです。
先にも触れたとおり、インビザラインの料金設定は各クリニックごとに大きな違いがあるのが現実です。通いやすさや歯科医師の実績などから、治療を受けたいと考えているクリニックがあれば、そちらの料金プランや相談、初回診断などにかかる費用は事前に確認しておくことをおすすめします。
▼キレイライン矯正
キレイライン矯正はリーズナブルさをいちはやく打ち出し、提供を開始したサービスですが、相談料はいくらくらいかかるのでしょうか。公式のホームページを見てみると、相談としては無料のようです。ご自身が抱えている歯並びや口腔内に関する悩みや、今後どうしたいかなど気軽に相談できそうですね。
▼エミニナル矯正
そして最後に、今回ご紹介するなかで最も新しいエミニナル矯正です。まだまだ歴史としては浅いものの、担当する歯科医師の経験が豊富なのが特徴的なエミニナル矯正。相談料はかからず無料で行えるようです。
こちらもキレイライン同様、マウスピース矯正を考えている旨や、現在抱えている歯の悩みなどを伝えてみると良いでしょう。相談だけで費用が発生するとどうしてもそこのクリニックで契約しないといけないのかなと感じてしまったり、断りづらいという人も少なくないと思います。しかし、公式LINEにて無料相談が可能なのでであれば歯科医師側も患者さん側もフランクに話ができそうです。
精密検査の金額
続いて、矯正に際して必ず必要となる精密検査の金額についてです。歯科矯正は歯並びの改善という体に変化をもたらす治療行為です。虫歯や歯周病などがないかという現状の口腔内のチェックに加え、エックス線などを使い歯の中の状態や根っこの部分にまで検査が必要です。
検査の段階で問題が発見されれば、矯正治療よりも先に問題箇所の治療が優先されます。それぞれの精密検査にかかる費用を見ていきましょう。
▼インビザライン
インビザラインを利用する際の精密検査代金は、取り扱うクリニックによって異なります。費用の相場としては、検査と診断がセットとなって10,000円〜50,000円ほどのようです。このように見ていくと、金額にだいぶ開きがあるように感じられます。ご自身が検討しているクリニックの価格はいくらなのか確認してから初回の精密検査に臨むことをおすすめします。
▼キレイライン矯正
キレイライン矯正における初回の精密検査・診断にかかる費用はこちらもクリニックごとに多少差があるようですが、3,500円程度です。リーズナブルな価格を打ち出しているだけあって、初回にかかる費用もインビザラインと比べるとだいぶお手頃といえます。
▼エミニナル矯正
エミニナル矯正の初回精密検査・診断にかかる費用は3,850円(税込)です。エミニナル矯正では、初回診断にて一度提携クリニックに来院いただき歯型採取・レントゲン撮影を行います。そこで、歯型分析や歯科矯正ドクターによる診断(オンライン)がなされますが、上記の検査内容がなんと3,850円という価格で実現しているようです。
歯並びは一生ものの財産です。少しでも早く始めたいけれど、まだ金銭的にゆとりがなかったり、まとまった費用や都度かかる治療費がネックで始めづらかった人にとって、とても良心的な価格といえます。
デンタルローンの有無

続いて、各ブランドのローンの有無に関して見ていきましょう。歯科矯正はクリニックごとに費用にばらつきが見られたり、決して安くはない金額が発生します。まとまった金額を用意しなければならないのかという不安や、分割払いによる手数料の発生など、支払いには不安がつきものです。
しかし、デンタルローンを利用すれば、クレジットカードの金利より安く抑えることができるほか、月々の支払いの見通しも立ちやすく安心です。ローンなので、18歳以下や学生はなかなか組むことができないほか、これまでほかのローンでトラブルがあったり、いくつものローン契約がある場合などは審査を通らない可能性も高いです。しかし、メリットは多く存在しますので、それぞれのブランドにおけるローン有無を見ていきましょう。
▼インビザライン
インビザラインはクリニックごとにローンの提携の有無が違います。クリニックでローン会社と提携している場合は、利用可能ですし、もし提携していなければ他の支払い手段を選ぶか、ご自分で外部のローン会社を探してローンを組む必要があります。
▼キレイライン矯正
キレイライン矯正はお支払い方法に、現金、クレジットカード、デンタルローンの記載が公式のホームページに記載があります。
しかし、デンタルローンに関しては18歳以上(高校生を除く)が対象となり、詳しい支払い方法や規約については、各提携クリニックにより異なる旨が注意書きとしてあります。
▼エミニナル矯正
エミニナル矯正の支払い方法には、現金、銀行振込み、クレジットカード払いのほかオリコとスルガ銀行のデンタルローンが利用可能と記載されています。信販会社に申し込み手続きが発生しますが、2回~84回までの分割払いが可能となります。金利は患者さんの状況により異なります。
キレイライン矯正とインビザライン、エミニナル矯正を徹底比較【処置段階別】

各ブランドの相談や初回診断、検査にかかる費用や、デンタルローンの有無についてご紹介してきました。ここからは、インビザライン、キレイライン矯正、そしてエミニナル矯正における治療の処置段階別に内容を徹底的に比較していきます。
一言でマウスピース矯正といっても、対象となる症例や範囲、通院回数やサポートなどは異なります。マウスピース矯正を検討するうえでどのような治療内容がご自分にとって適切なのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
マウスピース矯正_治療前
まずは治療前に関する比較を行っていきます。矯正治療はすぐに開始できるわけでなく、患者さんの症状がマウスピース矯正で改善可能かどうかや、部分矯正か全体的な矯正が必要なのかに加えて、前処置を必要とするかどうかなど多角的にチェックが必要です。
治療前に発生する工程における違いをご紹介します。
対象エリア(クリニックの数)
まずは3ブランドそれぞれの治療が受けられる対象エリア(提携クリニックの数)を見ていきましょう。値段や処置内容、通院回数などにメリットを感じていても、通いにくかったり、そもそもお住いの近隣に提携クリニックがなければ治療は難しいです。矯正治療中には必ず最低でも一度は来院による歯型の採取や検査が必要となるからです。
また、矯正治療中には少なからずトラブルや不安が出てくるものです。そのような事態において、直接クリニックに行って診てもらえるという安心感は大切です。
マウスピース矯正は取り外しが自分で行える点が最大のメリットともいえる一方で、ブラッシングや食事の際に取り外してそのまま紛失してしまったということも起こりえます。
痛みを比較的抑えられるマウスピース矯正ですが、規定の時間を守ってマウスピースを装着する必要があり、取り外しの時間が長引けばその分歯の移動もおもうように起きずに、治療期間が長引いてしまうということにも繋がります。紛失や破損に際しても、すぐに替えのマウスピースの作成や状態チェックが行えることが大切となります。したがって、現実的な通院可能な範囲のクリニック選びは重要です。
▼インビザライン
世界中で利用者の多いインビザラインは、2021年9月時点における「インビザライン・システム」および「インビザライン Goシステム」の合計利用者数が1,100万人を超えたと公式サイトで発表しています。
日本においても全国2,000件以上のインビザライン取り扱いクリニックがあり、その対象エリアの広さがうかがえます。公式サイトにある歯科検索ページを見てみると、北海道から沖縄まで津々浦々インビザライン提供クリニックを探すことが可能です。東北、四国、中国地方など都心部に限らず治療が受けられます。もし治療期間中に引っ越しや転院の必要が出てきても、これだけの提携数を誇るインビザラインであれば安心といえます。
▼キレイライン矯正
続いてまだまだ新しいキレイライン矯正の対象エリアを見ていきましょう。公式サイトの提携クリニック検索ページを見てみると、日本国内でキレイラインが受けられるのは67クリニックのようです(2022年7月現在)。東京、神奈川、千葉、大阪などの首都圏のほか、青森、三重など各地には存在しているものの、まだまだ数としてはあまり多くはない印象を受けます。
手に取りやすい価格であったり、最近しばしば目にする広告などが気になっており、キレイライン矯正が受けたいと考えられている人で、近隣にあれば相談してみるのも良いかもしれませんね。
▼エミニナル矯正
続いて3ブランドの中でも最も新しいエミニナル矯正です。公式サイトの提携クリニック検索ページを見てみると、全国で41のクリニックにおいてエミニナル矯正が受けられるようです。2021年の誕生とまだまだ歴史がそう深くないにも関わらず、1年で41クリニック提携クリニックがあるというのは、今後増えていく可能性が高いですね。
しかし、現状ではお近くにエミニナル矯正が受けられるところがないという人も少なくないかもしれません。
エミニナル矯正では、公式LINEの「相談室」において患者さんのアクセスの良い提携クリニックを紹介してもらえるサービスも行っています。もし近くでエミニナル矯正が受けられるか知りたいという人は、公式LINEから相談してみるのもおすすめです。
マウスピース矯正_治療範囲(部分か全体か)

続いて各ブランドの治療可能な範囲について見ていきたいと思います。マウスピース矯正は治療可能な範囲に限りがあります。従来からあるワイヤー矯正が幅広い症例に適応可能なのに対し、マウスピース矯正は微力を歯にかけ続けることで歯の移動を起こす矯正方法です。
したがって、マウスピース矯正では治せないという症例もあるので、もしマウスピース矯正を希望していても適応できない場合も存在しますので注意が必要です。それぞれのブランドによって適応可能となる範囲も異なりますので、各ケースを見ていきましょう。
▼インビザライン
先ほど料金プランの部分でも少し触れましたが、マウスピース矯正のなかでも適応可能な範囲が比較的広い点がインビザラインの特徴といえます。プランにもあるとおり、全顎的な矯正のほか部分矯正も可能です。
コンプリヘンシブパッケージでは、奥歯を含めた全顎の矯正が可能です。対応可能な症例は奥歯における不正咬合(噛み合わせ)や重程度の出っ歯、八重歯、受け口のほか、抜歯が必要となる症例等にも対応が可能です。
また、ライトパッケージでは、軽度のすきっ歯から叢生、ねじれて生えている歯、軽度の不正咬合、矯正後に後戻りしてしまった症例などを改善することができます。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正を見ていきましょう。キレイライン矯正の公式サイトによると、「適応」と判断された人の割合は参考値で90~93%と記載がありますが、提携しているクリニックの実績値のようです。拡大床併用、IPR、抜歯など提携クリニックによる治療を含めた矯正歯科治療が対象とされている数値と注意書きもあります。
キレイライン矯正が対象としている範囲は、おもに次の通りです。上下の前歯6本(合計12本)とあることから、全顎的な矯正はキレイライン矯正では対応できないようです。
・上下の前歯6本(合計12本)
・ガタガタした歯並びや八重歯(叢生)
・出っ歯(上顎前突)
・受け口
・すきっ歯(空隙歯列弓)
・前歯が閉じない
・中心がずれている
・噛み合わせが深い(過蓋咬合)
▼エミニナル矯正
続いて、エミニナル矯正を見ていきましょう。エミニナル矯正の公式サイトでは、適応可能な範囲が実際の症例写真とともに紹介されています。ますエミニナル矯正で矯正治療が可能かどうかは、患者さんの口腔内や歯列の状態を一度診断し、矯正ドクターの適切な判断を受ける必要があると記載されているほか、対応可能なおもな症例は次のように挙げられています。
対応可能な症例は、奥歯を含む全顎的な矯正も可能ですが、矯正期間が長くなる傾向にあります。
・八重歯(叢生)やガタガタした歯並び
・上の歯が前に出ている(出っ歯・上顎前突)
・下の歯が前に出ている(受け口・下顎前突)
・中心がずれている
・噛んだ時に前歯が閉じない(開咬)
・奥歯が横にずれている(交叉咬合)
・噛んだ時に下の歯が隠れる(過蓋咬合)
・すきっ歯(空隙歯列弓)
マウスピース矯正_相談の有無
続いて、各ブランドの相談の有無を見ていきましょう。歯科矯正を検討していても、自分の症状がどのような状態なのかや、どうしたいのか、またもし矯正治療を始める場合、どれくらいの予算で治療期間や通院回数はどの程度かなどさまざまな希望条件があるはずです。
こうした症状の詳細や条件面のすり合わせは治療開始前に行っておきたいところ。後悔しない矯正とするためにも事前に相談が可能かどうかは知っておいて損はありません。
▼インビザライン
インビザラインの公式サイトを見てみると、治療までの流れの中で、STEP1としてカウンセリングの予約という項目があることがわかります。
これは、矯正治療前に気になっていることが相談できるほか、クリニックによっては独自のシミュレーションツールを使って、ご自身の歯並びの変化を見ることも可能と記載されています。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正です。キレイライン矯正の公式サイトによると、初回検診の予約フォームから予約が可能となっており、相談ができるようです。
こちらの相談では、レントゲンなどの詳しい診察と、カウンセリングが受けられるとの記載があるほか、相談のみで契約の必要はないとも注意書きがなされています。まずは、ご自身の口腔内の状態や矯正を検討していることや不安などを正直に伝える場としても活用できそうです。
▼エミニナル矯正
最後にエミニナル矯正を見ていきましょう。エミニナル矯正の公式サイトを見てみると、公式LINEから初回相談の予約が取れるようになっており、相談が可能です。こちらもキレイライン同様、相談時に契約は必要ではない旨や、話を聞いてみるだけでもOKとの記載がなされています。
相談に加えて、初回診断で行うこととして提携のクリニックに来院し、レントゲン撮影や歯型取り等を行うほか、来院後に、患者さんの歯並びなどをオンラインで診断すると書かれています。オンライン診断があるというのは安心ですね。
マウスピース矯正_精密検査

次に矯正治療までに必要となる精密検査についてそれぞれのブランドを比較してみたいと思います。矯正治療には、必ず現状の口腔内がどのような状態であるかの入念なチェックが必要です。すでにトラブルを抱えているお口に矯正治療を施せば問題が悪化してしまう恐れがあるほか、思うように歯の移動が起きずに期待通りの結果にならないためです。
各ブランドで行っている精密検査の内容をご紹介します。
▼インビザライン
まずはインビザラインから見ていきましょう。インビザラインの公式サイトによると、治療までのフローのSTEP2として精密検査についての記載があります。内容としては、口腔内検査のほかにエックス線撮影や顔や口の中の写真撮影を行うとあります。
また、矯正装置を作るための歯の型どりも精密検査時に行われるようです。こちらの精密検査は、契約に進み、インビザラインで矯正治療を始めると決断された方が対象のようです。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正を見ていきます。先ほども費用面で触れたとおり、初回検診には3,500円かかり、検査内容として診察、カウンセリングのほか、エックス線撮影、歯並びや噛み合わせ、顔の写真撮影が行われると記載されています。
また、提携先のクリニックによってはCT撮影が行われるようです。そして、キレイライン矯正が適応するかの診断に加え、適応すると判断された場合には、詳しい治療方法の説明や治療にかかる費用や期間の提示がなされるようです。
▼エミニナル矯正
最後にエミニナル矯正についてです。エミニナル矯正の初回診断は公式LINEから予約が可能です。初回診断で行われる歯型分析には3,850円かかります。初回診断は提携クリニックに来院する必要があり、所要時間は約60分程度です。顔の写真撮影、歯形採取、エックス線撮影、口腔内チェックがあります。その後、オンライン診察があり、こちらの所要時間は約15~30分程度を想定しています。オンラインでの診察では、矯正治療に関する患者さんのご要望に関しての問診や、エミニナル矯正が適応症例かの判断に加え、治療計画の説明などがなされます。
もし治療への疑問や不安があれば、この場で質問することもできます。
マウスピース矯正_矯正治療を担当するドクター

続いて矯正治療をするうえで重要となる矯正治療を担当するドクターについて見ていきましょう。歯科医師を対象としたとあるアンケートによると、経験豊富ではない医師が担当したことでネガティブなケースが発生していると回答した歯科医師が90%いたことがわかりました。
このことからも、矯正を任せるドクター選びは矯正の満足度を左右する重要なポイントといえます。それぞれのブランドがどのような歯科医師によって治療がなされているのか比較していきましょう。
▼インビザライン
インビザラインは世界中で取り扱い数も多いため、日本でも数多くの歯科医院で提供されています。インビザラインは、3D技術を使い作成されるマウスピースを使用して治療を進めるため、どのような歯科医師が担当しても施述可能に見えるかもしれません。
インビザラインは歯科医師であれば誰でも施術が可能なため、ドクター選びは慎重に行うことをおすすめします。とくに、検討しているクリニックにインビザラインの経験症例数が多いインビザドクターがいるかどうかや、約7,000名の会員数で構成される日本矯正歯科学会の認定医や臨床指導医であるかどうかは重要なチェックポイントといえます。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正を見ていきます。キレイライン矯正の公式サイトによると、キレイライン矯正の提携クリニックは、一定の基準を満たした⻭科医院にのみとの記載があります。また、デジタル技術などを活用し、経験豊富な歯科医師が担当との説明もあります。しかし、矯正認定医かどうかや、矯正に関してどれほどの経験症例数かなど提携際の基準などの記載は見当たりませんでした。
公式サイトから提携クリニックを探し、提携先のサイトなどで歯科医師のプロフィールや経歴、また症例の掲載がないかどうかなどで判断するのが良さそうです。
▼エミニナル矯正
そして最後にエミニナル矯正を見ていきましょう。エミニナル矯正が実施可能な提携クリニックは41院(2022年7月現在)とまだまだ上記2ブランドよりは少ないものの、担当する歯科医師の質にはこだわりがあるようです。提携先のクリニックにいる歯科医師は、矯正医として経験症例数も500件以上と記載があります。また、矯正治療を専門とした歯科医師として認定されている歯科医師が担当し、初回診断もその後のオンライン診断も専門的な知識をもって対応してくれます。
また、治療中は患者さん一人ひとりに専属の医療チームがサポートしてくれるため、治療期間中の不安や悩みも解決できそうです。
▼前処置の有無
続いて比較するのが前処置についてです。歯科矯正を始める前に精密検査を行いますが、そこで虫歯や歯周病などの問題が発見された場合は、まずはそちらの治療が優先となります。この段階を前処置とよび、前処置によって矯正可能な口腔内となってから、いよいよ歯科矯正を始められるのです。
健康でないお口に歯科矯正を施しても、期待通りの効果が得られなかったり、元々あるトラブル箇所が悪化し、治療期間が長引いてしまうことにつながります。したがって、前処置は矯正治療前には必須ともいえる処置です。今回比べる3ブランドの前処置内容を見ていきましょう。
▼インビザライン
まずはインビザラインからです。インビザラインはさまざまなクリニックで取り扱いがあり、同じインビザラインのマウスピースを使っていても、料金や処置内容に違いがあることも少なくありません。
インビザラインを使用する場合の前処置は、精密検査によって虫歯や歯周病、歯肉炎などのトラブルが発見されれば矯正前に改善するとされています。また、矯正可能な状態になったら、歯型の採取を行い、マウスピースの製作に入ります。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正です。キレイライン矯正では、初回診断時に、問診票に記入後、歯並びや噛み合わせなど歯と顎の状態を診査・診断されます。そしてこちらで問題があれば治療、問題がなければ診査結果をもとに治療計画を作成していく流れになります。
キレイライン矯正で治療を行うと同意したのちに、歯型の採取を行いマウスピースの製作に入ります。歯型採取にかかる時間としては、初回60分程度で2回目以降は30分程度かかると公式サイトに記載があります。
▼エミニナル矯正
最後にエミニナル矯正の前処置内容を見ていきましょう。まずは公式LINEから初回診断の申し込みを行います。全国に41ある提携クリニックのいずれかに来院いただき、レントゲン撮影や歯型取りをします。その後、患者さんの歯並びや口腔内の状態をオンラインで診断を行います。初回の相談からオンライン相談、診断に至るまで矯正の専門的な知識をもつ矯正ドクターが担当するので、安心です。
また、もし初回診断で問題が発見されれば、矯正は難しいので治療の旨も医師から伝えられます。初回診断で口腔内に問題が見られなければ、最初に採取した歯型を元にマウスピースが製作され、矯正開始となります。
歯科矯正_治療中
次に比較する治療段階は治療中についてです。マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正と異なり、ワイヤーの調整による来院などが不要な点が特徴として挙げられます。ブランドやクリニックによっては、都度来院によるマウスピースの交換や歯の移動状況のチェック、口腔内の診断などが必要とされるところもあります。それぞれの治療中における違いを見ていきましょう。
マウスピース矯正_マウスピースの交換頻度

まずは、マウスピースの交換頻度です。マウスピースは患者さんごとに形が違うほか、歯の移動状況に応じて作り変えていくことが必要です。人によってはなかなか歯が動きづらかったり、装着時間を守っていないことで計画通りに矯正がうまくいかないなどのケースもあります。おおよそどれくらいの頻度で交換が行われるのでしょうか。
▼インビザライン
インビザラインでは、おおむね1~2週間ごとにマウスピースの交換が発生するようです。マウスピースによる歯の移動は、マウスピース1枚あたり最大で0.25mm程度とされています。
わずかな移動に思えますが、この移動でさえ個人差があります。年齢や治療に対する姿勢、口腔内の状態にもよります。早ければ1週間程度での交換が可能な人もいます。
▼キレイライン矯正
次に、キレイライン矯正のマウスピースの交換頻度を見ていきましょう。キレイライン矯正では、初回の診断時における歯型採取から約3週間後に最初のマウスピースの受け取りとなります。そこで、ソフト・ハードと硬さの違う2つのマウスピースが渡され注意事項などを伝えられます。
以降は、都度払いの場合は、1カ月半(45日)に2度、コース契約の場合は3ヶ月に2度のペースでの来院が必要となり、マウスピースの交換が行われます。患者さんそれぞれの症状の程度にもよりますが、キレイラインでは4回コース、7回コース、10回コースがあり、おおむね上記のコースのいずれかで完結するようです。
▼エミニナル矯正
最後にエミニナル矯正の交換頻度を見ていきましょう。エミニナル矯正では、初回診断時に歯型の採取を行い、以降診断含めてオンラインや郵送によるマウスピースの交換が行われます。通院が面倒な人やクリニックへのアクセスがあまりよくない人にとっても心強いですね。また、昨今のマスク生活により外出を控えたい人にとっても対面以外での受け取りは便利といえます。
エミニナル矯正は、1ヶ月ごとに片顎2枚分のマウスピースを交換して装着します。1枚あたりのマウスピースは、約2週間つけることになります。
マウスピース矯正_通院回数

続いて忙しい学生や社会人がとくに気になる通院回数について比べていきましょう。通院は処置の時間だけでなく移動時間や待合室での時間など、トータルで見ると結構な時間が割かれます。前もって予定を空けておく必要もあるため、通院が苦になる人はご自身の予定や仕事等の状況にも合う矯正方法やクリニックを探してみましょう。
▼インビザライン
インビザラインの通院回数はクリニックごとに方針が異なるほか、適応範囲も広いため患者さんの状態によっても差があります。インビザラインでは、最初は1ヶ月に1回程度の通院が必要とされています。これは、マウスピース装着当初はまだ口腔内が装置に不慣れなことや、痛みや違和感のほかにも口内炎といったトラブルも引き起こしやすいためといわれています。
1ヶ月に1回程度の通院で、マウスピースの装着にも慣れてきて、担当する歯科医師から2ヶ月に1回程度でOKとの判断が出されれば、以降は2ヶ月に1回の通院ペースとなります。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正の通院回数をチェックしてみましょう。キレイライン矯正は、初回のマウスピース受け取りまでに初回診断から約3週間程度かかります。2回目以降は、1カ月半(45日)に2度、コース払いの場合は3ヶ月に2度のペースでの通院となります。
キレイライン矯正に限らず、歯科矯正に共通していえることですが、矯正治療のゴールは歯科医師のみならずご自身の希望も重要です。どの状態で矯正を終えるかは担当医師と相談し、歯の移動状況を見つつ決めていくこともあります。
▼エミニナル矯正
最後にエミニナル矯正の通院頻度を見ていきましょう。キレイライン矯正は、初回の診断と歯型採取の最低1回の通院で完結できる矯正です。初回からマウスピースが自宅に配送されてきますので、以降も配送とオンライン診察となります。
通院頻度が少ないことは楽で良いけれど、治療過程における不安や悩みが出た時に不安と感じられるかもしれません。エミニナル矯正は治療中に専属の医療チームが患者さんの悩みや不安をサポートしてくれ、24時間LINEでの相談も可能です。
もし、治療期間中に口腔内にトラブルが発生した場合も、LINEで相談のうえ治療が必要と判断されれば治療のために通院を行います。したがって、エミニナル矯正の通院頻度は基本的に初回1回ですが、患者さんの状態によっては複数回通院が発生します。
マウスピース矯正_治療範囲

次に、マウスピース矯正で対応可能な治療範囲についてそれぞれのブランドを比べてみましょう。マウスピース矯正は、適応可能な範囲がワイヤー矯正と比べると狭いとされていますが、具体的にどのような状態が改善可能なのかチェックしてみましょう。
▼インビザライン
インビザラインは世界初のマウスピース矯正として誕生し、それまで矯正につきものだった痛みや違和感、目立ちやすい、清掃性が悪いといったネガティブなイメージを改善した矯正方法です。
その適応範囲は奥歯を含めた全顎的な矯正も可能な点が特徴として挙げられます。適応する症例は、おもに以下のとおりです。
とくに顎の外科的な処置が必要とするケース以外では、ほとんどの症例に適応可能です。
・奥歯における不正咬合(噛み合わせ)
・重程度の出っ歯
・八重歯
・受け口(上の前歯より下の前歯が前に出ている状態)
・そのほか抜歯が必要となる症例
・すきっ歯(歯と歯の間に隙間がある状態)
・叢生(顎のサイズに対して歯が並ぶための十分なスペースがなく、重なったりデコボコになっている状態)
・過蓋咬合(前歯が深く咬み込んでいる状態)
・ねじれて生えている歯
・矯正後に後戻りしてしまった症例など
・開咬(前歯だけが咬み合わない状態)
・交叉咬合(口を閉じた時上の歯のいくつかが下の歯の内側にある状態)
▼キレイライン矯正
次に、キレイライン矯正の適応可能な範囲をチェックしてみましょう。キレイライン矯正が対応できる症例はおもに以下のとおりです。キレイライン矯正では、奥歯を含む全顎的な矯正や、噛み合わせの改善には不向きなことがわかります。
・上下の前歯6本(合計12本)
・ガタガタした歯並びや八重歯(叢生)
・出っ歯(上顎前突)
・受け口
・すきっ歯(空隙歯列弓)
・前歯が閉じない
・中心がずれている
・噛み合わせが深い(過蓋咬合)
▼エミニナル矯正
続いてエミニナル矯正の適応範囲を見ていきましょう。エミニナル矯正ではおもに以下のような症例の改善が可能です。エミニナル矯正の適応範囲はキレイラインとほとんど相違がないことがわかります。ただこちらは奥歯のずれなどの改善も可能です。
・八重歯(叢生)やガタガタした歯並び
・上の歯が前に出ている(出っ歯・上顎前突)
・下の歯が前に出ている(受け口・下顎前突)
・中心がずれている
・噛んだ時に前歯が閉じない(開咬)
・奥歯が横にずれている(交叉咬合)
・噛んだ時に下の歯が隠れる(過蓋咬合)
・すきっ歯(空隙歯列弓)
マウスピース矯正_治療サポート
次に、治療中のサポート体制を比べていきたいと思います。治療中はこれまで経験のない矯正に不安や悩みが発生することも少なくありません。歯の移動状況は多くても1ヶ月で1mm以下といわれています。日々目にする歯並びにあまり変化を感じないということもあります。
そんな治療中の不安や悩みに対するサポート体制はどうなのでしょうか。
▼インビザライン
インビザラインのサポート体制は、取り扱うクリニックごとに異なります。インビザラインでは1~3ヶ月に1回程度の通院が必要とされるところが多く、通院時に治療に関する不安や悩みなどが相談できるといえます。
クリニックによってはLINEなどを使った相談も受け付けているところもあるようですが、希望するクリニックがそうしたサポート体制を設けているとは限りません。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正のサポート体制を見ていきましょう。キレイライン矯正もインビザラインと比べると少ない通院回数ですが、マウスピースの受け取りには装着確認などが必要のため、来院が必要とされています。したがって1ヶ月〜3ヶ月に1回程度の通院時に相談が可能です。
また、キレイライン矯正では公式LINEから直接悩みや不安の相談も可能です。サポートメンバーには、歯科医師のほか歯科衛生士やカウンセラーも含まれており充実していることがうかがえます。
▼エミニナル矯正
次にエミニナル矯正のサポート体制を見てみます。エミニナル矯正は、最低初回1回のみの通院で歯科矯正治療が可能です。通院が少ないことがメリットと感じられる一方、サポート体制がないか心配になるかもしれませんね。
エミニナル矯正では、矯正治療中の不安や相談は、歯科医師などにチャットで相談することができます。治療中の万が一のトラブルにも、すぐに解決できるよう寄り添う体制ができていますので、通院頻度が少ないことによる不安はなさそうです。
マウスピース矯正_治療終了後

矯正前から矯正中の段階における各ブランドの比較を行ってきました。それぞれ特色が異なり、ご自身に合う矯正探しの参考になったでしょうか。
最後に、治療終了後について見ていきたいと思います。矯正治療はマウスピースが外れたら完全に治療が終わりというわけではありません。矯正後の歯は後戻りが起きやすく、せっかく矯正によって適正な位置に動いた歯がまた元の位置に戻ろうとしてしまうのです。このような事態に陥らないためにも、保定期間が必要です。各ブランドごとの治療終了後の保定についてご紹介します。
▼インビザライン
まずはインビザラインです。インビザラインでは、歯並びが整ったのちに、一定期間保定装置を装着して元の歯並びに後戻りするのを防ぐ処置が行われます。通常2年程度保定のためのリテーナーという装置をつけて後戻りを防止します。保定期間中はクリニックにもよりますが、3ヶ月に1回程度通院し、後戻りや口腔内にトラブルが発生していないか診てもらいます。
▼キレイライン矯正
続いてキレイライン矯正です。キレイライン矯正も矯正期間終了後も保定期間が設けられており、リテーナーの装着を行います。装着期間は約2年で、保定期間終了後もなるべく長期的にリテーナーの装着が推奨されています。
歯茎は軟組織のため、何歳になっても歯科矯正ができる一方いつなんどきでも後戻りや移動が生じます。加齢に伴って歯並びに変化が起きたという人もいますので、保定は重要と位置付けられています。
▼エミニナル矯正
最後にエミニナル矯正の治療終了後について見ていきましょう。エミニナル矯正もほかの2社同様保定期間が必要とされており、リテーナーを装着します。リテーナーはなるべく長く装着することが推奨されており、少なくても、矯正期間と同様の期間の装着が勧められています。
リテーナーの装着時間は、矯正時のマウスピース同様1日20時間程度とされています。
保定に関しては3社ともに保定期間が設けられ、長期的な着用が推奨されていることがわかりました。
インビザライン・キレイライン・エミニナル矯正の口コミまとめ

3社それぞれの費用から特徴面での違い、処置内容などの比較から自分に合いそうなブランドが見つかりましたか?いざ検討してみると、やはり気になるのは実際に矯正を行った人の声です。
そこで、ここからはそれぞれの口コミを見ていき、よく挙げられていた意見をもとに、ポジティブなものとネガティブなものをご紹介します。まずは、世界中で利用者数が多いインビザラインからです。
インビザラインの口コミ
まず、インビザラインの口コミから見ていきましょう。
インビザラインの良い口コミ
インビザラインの悪い口コミ
・痛い
・マウスピースの製作が遅く感じる
・期間が長い
・装着時間を守らないと効果がないことも
・取り外しが面倒
インビザラインの良い口コミからは、マウスピース矯正に共通していえることが多く挙げられていました。やはりマウスピース矯正のメリットはなんといっても目立ちにくいことや、自分で取り外しができる点です。とくに歴史も深いインビザラインなら、自分にフィットしたクオリティーの高いマウスピースが装着できると実感した人は多いようです。
また、提携先のクリニックによっては3Dや最新技術を使ったシミュレーションも行ってくれるところもあります。実際に自分の歯並びがどう改善されていくのかを事前に確認することができるほか、治療中も現在位置や今後の動きが把握できる点は安心につながります。また、わずか数ミリの移動を起こす矯正治療において、日々目にしているとあまり効果が実感しづらいこともありますが、シミュレーションによってモチベーションキープができるなどはインビザラインの特徴です。
さらに、インビザラインではほかのマウスピース矯正よりも適応可能な範囲が広いことも、ポジティブな意見に反映されていました。ほかのマウスピース矯正では断られてしまった症例であっても、インビザラインならできたという人もいるようです。
一方の悪い口コミとしては、治療期間が長いという意見や、取り外しの煩雑さ、装着時間が不十分なことによる効果が得られなかったという意見も見られます。
このようなことは、患者さんの症状によって矯正期間は変わってくるほか、取り外しや装着時間に関しては、治療への患者さん自身の姿勢が重要となってきます。
キレイライン矯正の口コミ
続いて、日本初で比較的新しい矯正であるキレイライン矯正の口コミを見ていきましょう。キレイライン矯正は全顎的な矯正には不向きとされていますが、適応範囲内の症例であれば、短い期間でリーズナブルな価格で矯正が実現できるなどメリットもあります。良い口コミ、悪い口コミそれぞれ挙げていきます。
キレイラインの良い口コミ
・手に取りやすい価格
・ネットで予約が取りやすい
・ホワイトニング剤が付いている
・気になっていた部位(八重歯や出っ歯など)が改善された
・目立たない
・提携クリニックの対応が良かった
・初回でお試しができる
・安く済ませたい人、軽度の人にはおすすめできる
キレイラインの悪い口コミ
・残り回数がわかりにくい
・提携のクリニック数が少ない
・週末などは予約が取りづらい
・以前より出っ歯になった
キレイライン矯正の良い口コミと悪い口コミを見てみました。良い口コミからは、キレイライン矯正の最大のメリットともいえる、手に取りやすい価格や、ネットでの予約が取りやすいなどの点が挙げられていました。
また、コースの中にホワイトニング剤が付いているという点もメリットと感じている人も少なくないようです。インビザラインにもホワイトニングが併用できますが、キレイライン矯正の場合、セットでついてくるとの口コミも見られ、お手ごろ価格でホワイトニングまでできるというのは嬉しいポイントといえます。
また、初回のマウスピースの製作を行いお試しができるというのもポジティブな意見に含まれていました。マウスピース矯正は実際に始めてみないと自分が続けられそうかなど判断しづらいこともあります。実際に試してみてから契約するかどうかを決められるというのは安心です。
一方、悪い口コミからは、あと何回で矯正が終了するのかがわかりづらいという点が挙げられていました。いくら値段が安くてもいつまで続くのかの見通しが立たないと不安を感じてしまいます。
そのほかにも、まだ新しいサービスということもあり、提携クリニックが少ないという点や、週末などは予約が集中しがちなためなかなか予約が取れないという声もありました。
また、キレイライン矯正を行って、以前より歯並びが気になるようになってしまったという声や、悪化したように感じられたという意見も見られました。これは、口コミ数が一定数あるというのも理由としてあります。まだ矯正期間中ということもあるため、最終的にどうなったかはわかりません。治療の途中ではなかなか理想の歯並びにならないと焦りや不安を感じることも少なくありません。
都度、担当の歯科医師と悩みや不安を共有し、今後どうなっていくのか確認を行うと良いでしょう。
エミニナル矯正の口コミ
続いて3社の中では最も新しいエミニナル矯正の口コミをチェックしていきましょう。エミニナル矯正は最低1回の通院で、マウスピースも配送で届くなど現代のライフスタイルに合った矯正を提供しています。まだまだ新しい矯正なので、口コミ自体はあまり多くありませんでしたが、良い口コミ、悪い口コミそれぞれ見ていきましょう。
エミニナル矯正の良い口コミ
・目立たない
・取り外しできて便利
・通院回数が少なくて忙しくても矯正治療ができる
・価格が魅力的
エミニナル矯正の悪い口コミ
・オンラインのみの診療が不安
・提携クリニックの数が少ない
最後に、エミニナル矯正の口コミを見てみました。まだ新しい矯正とあり、あまりネットやSNS上で口コミが見つけづらかったものの、いい口コミでは、マウスピース矯正ならではの目立ちにくいという特徴や取り外しが可能という点が挙げられていました。
また、エミニナル矯正ならではともいえる、通院回数が少なくて済むという点や、今回ご紹介している3社の中でも最も手に取りやすい価格についても魅力として挙げられていました。エミニナル矯正以外の2社が、基本的に通院を必要とするのに対し、エミニナル矯正は最低1回の通院で矯正治療ができます。忙しい社会人や子育て中の人、学生などは通院にかかる時間や費用を抑えられることは大きなメリットでしょう。
そして、オンラインのみの診療を不安に感じるという意見も見られました。たしかに歯医者というと、直接口腔内に歯科医師が手を触れての診察というイメージが強いと思います。しかし、エミニナル矯正では、口腔内チェックを行うことやオンライン診断を通して、歯の動きをきちんとチェックしているため、オンラインであっても矯正治療を専門に行う歯科医師による矯正治療が可能です。
私はマウスピース矯正がぴったり?それとも他の歯科矯正がいい?

マウスピース矯正を取り扱う3社の口コミを見てきました。それぞれの良し悪しが理解いただけたことと思います。ここからは、矯正を検討するうえで本当にマウスピース矯正が適切なのかどうかを考えていただければと思います。
マウスピース矯正について詳しく説明してきましたが、矯正方法にはマウスピース以外にも従来型のワイヤーを使った矯正もあります。こちらは歯の表面につけるタイプと裏側につけるタイプの2パターンがあります。まずは、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを見ていきましょう。
ワイヤーを使うと歯の表面に施す場合はとくに、会話時に目立ってしまいますが、マウスピース矯正は透明で目立ちにくい装置を使うので、気軽に始められます。
また、ワイヤー矯正では症状やクリニックごとの治療方針によっても異なりますが、数週間から月に1度は通院し、歯の移動状況を見ながらワイヤーを調整していく必要があります。歯を移動するためにワイヤーを付け替える治療には痛みを伴うこともあります。マウスピース矯正は少しずつ形の異なるマウスピースを付け替えるため比較的痛みを抑えた治療法です。
症例によってはワイヤー矯正より通院期間も治療時間も少なくて済む場合もあります。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正同様に歯の移動が可能です。しかし、適応範囲に関してはワイヤー矯正よりも狭いと考えていただければと思います。
マウスピース矯正では、適応できない症例もあり注意が必要です。以下のような症例は、マウスピース矯正ができない場合もありますので、歯科医師に相談してみましょう。
・叢生が激しい
・外科的な手術を必要とするような顎の変形
ただ、上記のような症状であっても外科的な処置を施したり、途中までワイヤーなどのほかの矯正方法によって改善を行ったのちに、マウスピース矯正に切り替えるという方法も可能です。また、インビザラインのように全顎的な矯正も可能なタイプもありますので、1つのマウスピース矯正メーカーで無理であっても、ほかのマウスピース矯正ブランドも確認するとよいでしょう。
ご自身でマウスピース矯正はダメかもしれないと判断せず、まずは矯正ドクターに相談してみることをおすすめします。
自分に合う歯科矯正の選び方は?

マウスピース矯正をメインに3社の比較を行ってきました。マウスピース矯正だけでも上記以外にも数多くのメーカーからマウスピース型矯正が提供されています。また、マウスピース以外にもワイヤー矯正や部分矯正などさまざまなスタイルが選択できます。
たくさんありすぎてどれが自分に合っているのか選ぶのが難しく感じてしまうかもしれませんね。そこで、自分に合う矯正の選び方をポイントごとにまとめてみました。
・矯正治療を専門とした歯科医師がいる
矯正を検討していても、歯科医師なら誰でも良いというのは危険です。先ほども挙げたように経験数の少ない歯科医師による矯正治療によって、ネガティブな結果になったという人は少なくありません。クリニック選びの際に、矯正治療を専門に行うドクターが所属している学会の医師かどうか、またその学会の中でのレベルを確認すること、経験症例数が豊富な医師を選ぶとよいでしょう。
・メリットだけでなくデメリットも伝えてくれる
矯正をやたら勧められて、メリットはよく伝わってきた一方、デメリットは何も聞かされなかったというケースがあります。信頼できる歯科医師であれば、矯正にかかわるメリット以外にもどのようなデメリットも起きうるのかといったことも含めて正直に伝えてくれます。
・自分に似た症例を提示してくれる
経験数が豊富でも自分と似たような症例や改善例の取り扱いがないと不安になってしまいます。相談時などに同様のケースでの改善例などが見られるところであれば、ご自身の治療後のイメージもつきやすく選ぶ矯正方法に安心感が得られます。
・治療ゴールが共有できる
矯正治療は患者さんごとに設定するゴールが異なります。歯科医師と相談し、どのような状態になりたいのか事前にすり合わせが重要です。設定するゴールによって矯正方法も変わってくることがありますので、最初に歯科医師と入念に話し合えるところを選ぶようにしましょう。
・費用と期間を相談できる
矯正治療は選ぶ矯正方法によって、かかる費用も期間も異なります。ご自分の治療ゴールとともに、治療にかけられる予算や期間を事前に伝えておくようにしましょう。また、治療へのモチベーションやご自分の性格(まじめでコツコツタイプか、だらしのない点や忘れっぽいなどがないかなど)も矯正方法選びには関わってきますので、こちらも伝えておけると良いでしょう。
私に合うマウスピース矯正のゴール設定は

矯正治療選びのポイントを挙げていきました。歯科矯正治療は、機能面の改善はもちろんのこと、審美的な改善をも目的に含まれることが少なくありません。だからこそ保険適用ではなく自費治療というくくりでもあるのですが、どこに治療のゴールを持っていくのかという点は重要なポイントとなります。
機能的に問題がなくても、自分が理想とする歯並びに到達するまで続けたいのか、それとも気になっている箇所が改善された時点で矯正は終了で構わないのかなど、患者さん個人個人でそのゴールは異なります。
また、自分ではここがゴールだと考えていても、歯科医師から見たらより矯正治療を継続したほうが機能面の改善が達成できるなど専門的な見解もゴール設定には関わってきます。
まずは、初回の相談を受ける前に、今歯並びのどのようなことが気がかりで、今後どうしたいのか自分なりに歯科医師に伝えられるようにしておくと良いでしょう。最初のコンセンサスがなされていないことで、双方の目的地が異なってしまい、ネガティブな結果につながることさえあります。また、矯正方法もほかの手段でできたはずなのに自分の希望に合わないものを勧められてしまったということも。
決して安くはない金額を支払う矯正治療で、一生ものの歯並びを手に入れるために、治療ゴールの設定はぜひ行ってみてくださいね。
キレイライン・インビザライン・エミニナル矯正で自分に合う矯正はみつかった?
マウスピース矯正で人気の高いキレイライン、インビザライン、エミニナル矯正の3社の比較を行いました。それぞれの違いや特色があり、ご自分の希望に合う矯正方法は見つかりましたでしょうか。
気になる矯正があれば、ぜひ初回診断にて相談してみてください。
マウスピース矯正どれにしようか迷ったら、「エミニナル矯正」を受けてみて!
月2,750円から始められるエミニナル矯正は、「安心」で選ばれるマウスピース矯正です。

近年、不適切なマウスピース矯正治療により、残念な想いをされている方がいます。
治療期間が短く、極端に安価であることを謳うマウスピース矯正がでてきている中で、「歯並びの仕上がり結果が、理想から程遠い。噛み合わせが逆に悪くなった。」「当初伝えられた治療費より、結果大幅に総額が高くなり、途中で治療を断念した」などのお声を聞きます。
これらの問題を解決すべく、エミニナルでは矯正のプロ"矯正ドクター"が100%担当する仕組みを作りました。在籍ドクターの治療経験は2000症例以上なので、安心です。
エミニナル矯正の初回診断では、"矯正ドクター"があなた1人1人を精度高く診断を行い、そもそもマウスピース矯正が合っているのか?、納得の歯並びになるまでの治療計画・期間を丁寧にお伝えしています。
提携クリニックは全国拡大中です。お近くの提携クリニックはこちらからお探しください。
サービス名 | エミニナル矯正(EMININAL) |
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目安総額(軽度〜中度) | 13〜47万円 ※自由診療 |
初回診断 | 無料 |
※一部在籍ドクターの症例数 1,700症例:症例数2007年から2021年の13年間の矯正治療症例数の合計 ※月約3,600円:デンタルローンを利用して治療期間が5ヶ月(22万円:税込)を60分割した場合の手数料抜きの月額費用です。目安治療総額13万円〜47万円(税込)治療期間には個人差があります。また歯の保定費用は含まれません。 ※自由診療 ※矯正ドクターの治療経験は一例です。ドクターにより経験数は異なりますので予めご了承ください。
※掲載されている情報は、ローリエビューティ編集部が独自調査を行いまとめた、2022年04月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず公式サイト等にて事前にお調べください。記事内容に問題がある場合は、お問い合わせよりご連絡ください。
・目立たない
・自分で取り外しができるため気軽
・シミュレーションがあり、どのように動いていくかや結果が想像できる
・かなり歯並びがキレイになった
・ホワイトニングが同時にできる
・適応範囲が広い