中国メディアの中国新聞社によると、英国の対中ビジネス・経済関係促進を目的とする民間団体、48グループ・クラブで会長を務めるジャック・ペリー氏はこのほど、同メディアの書面取材に応じ、「中国のロボット産業は世界のリーダーになりつつある」とし、「英中間のロボット分野における協力は単純な貿易から産業協力へと移行すべきだ」との考えを示した。

人工知能(AI)を活用した自動化を専門とするロボット企業、LECロボティクスの創業者兼執行会長のペリー氏は、中国のロボット産業の強みについて「整った産業チェーン、量産スピードの速さ、そしてそれら以上にデータの蓄積にある」と指摘。

「欧州は優れたエンジニアリング能力を有しているが、産業チェーンが分散し、技術のイテレーションのペースも遅いのが現状だ。容易にデータを入手できる言語モデルとは異なり、ロボット工学におけるデータは現実世界の現場でのみ蓄積できる。中国はすでに大規模な導入を実現しており、その強みは拡大し続けている」と述べた。

ペリー氏によると、欧州市場では業務用ロボットの需要が高まりつつある。特に切実なのが物流、倉庫、製造分野で、それに続くのがホテル、医療、小売分野だ。今後10年で欧州の多くの商業施設においてロボットによる建設が実現し、5~10年以内に農業の約90%がロボット化されるとみられるという。

一方で「中国企業が欧州市場に参入するのは容易ではない」とも指摘。その主な障壁として、欧州企業における中国製ロボットへの理解不足や地理的な距離のほか、単一のメーカーでは業界が求めるシステム一式を提供することが難しいという点を挙げた。

英中間の協力の次の段階については「中国が製造し、欧州が購入する」という形から、欧州の需要が中国の研究開発・製造をけん引する形へと移行することになるとの考えを示した。(翻訳・編集/柳川)

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