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「真田丸」2話徹底レビュー。堺雅人と大泉洋の担う「赤と黒のこより」の選択

2016年1月24日 09時50分

ライター情報:木俣冬

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NHK 大河ドラマ「真田丸」(作:作三谷幸喜/毎週日曜 総合テレビ午後8時 BS プレミアム 午後6時)
1月17日放送 第2回「決断」 演出:木村隆文

悲劇と喜劇のバランスがいい


初回視聴率の19.9%から第2回では20.1%にあがり、第3回にも期待がかかる「真田丸」。

第2回は、天正10年(1582年)、「昌幸(草刈正雄)は、武田家滅亡の未曾有の危機に何をなすべきか。真田家党首として人生最大の岐路に立たされていた。」(ナレーション/有働由美子)
考え過ぎてくじ引きに頼るところまで追いつめられた昌幸だったが、最終的に織田につくことにする。

歴史好きの心をくすぐろうと史実に囚われてがっちがっちになることなく、物語のうねりもしなやかで、百姓に扮して敵の目を欺く作戦など、三谷ドラマではおなじみのピンチを切り抜けるエピソードや、武田勝頼(平岳大)の悲劇、幽玄なる武田信玄の亡霊(林邦史朗)の登場など、笑いとシリアスの配分もよい。

堺雅人の視線の演技が効いている


とりわけ、くじ引きのシーンに笑った。
北条につくか、上杉につくか、進退をくじ引きで決めようとする昌幸。
第1回で、かなりフリーダムな人間に描かれていた昌幸なので、すべてを神に委ねることもさもありなんと思わせて、北条か? 上杉か? でも実際はどっちにもつかないよね? と歴史を知る者にも知らない者にも、まるでクイズミリミリオネアのような演出で楽しませた。
みのもんたに勝るとも劣らない緊張感ある顔芸を見せる草刈正雄。家族の危機に颯爽と助けに現れるシーンも
決まっていた。

このカリスマ的な人物・昌幸のふたりの息子はじつに対照的。
くじ引きの際、面白がる信繁(堺雅人)と、眉をしかめる信幸(大泉洋)。兄弟の差異が、2話では噛んで含めるようにと描かれる。
岩櫃城に向かう時、信幸は徹底して慎重。対して、信繁は柔軟だ。信繁の機転は次々と功を奏していく。祖母・とり(草笛光子)は、信幸の言葉を明からさまに右から左に流し、信繁のことばかり信用していて、これでは、長男の立つ瀬がない。
が、しかし、信幸の行動には信念がある。
「おれには、一族みなを無事に岩櫃に送り届けるというつとめがある。無理はしたくない」
「(人を斬ることを)ためらうな。おまえのためではない、一族のためだ、そう思え」など、すべては、真田家の長男としての責任を自覚したうえでの行動なのだ。長男はつらいよ、である。
昌幸も「わしにとって最も大事なのは真田の一族じゃ」と言っているのだから、従うしかない。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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