夏休みやお盆休みは、子どもを連れて車で遠出する機会が増えるシーズン。一方で、チャイルドシートに座る子どもの様子が気になり、つい後部座席を振り返ってしまった経験がある人も多いのではないだろうか。
そんなドライブ中の見守りをサポートするアイテムが、慶洋エンジニアリングの車載ベビーモニター「ミマモ2」だ。そこで、2024年12月に発売された初代「ミマモ」の使いやすさを受け継ぎながら、安全機能や設置性をさらにブラッシュアップした最新モデルを、実際に車に取り付けて使い勝手を検証した。なお、筆者にはチャイルドシートを使用する年齢の子どもがいないため、このレビューでは車内で後部座席に乗車した成人女性、自宅でぬいぐるみをモデルとして検証を行った。(OFFICE BIKKURA・小倉 笑助)

●新モデルは何が変わった? 変更・追加された要素をチェック
 ミマモは電源をオンにすればすぐに使用できる使い勝手の良さや、子どもの見守りに特化した仕様が受け、多くのパパやママが愛用している。ミマモ2はそんなユーザーの声を反映し、さらなる進化を遂げている。
 まずは、初代モデルと新モデルに共通するミマモの特徴をみていこう。
 ミマモは車載対応の見守りカメラとして業界初(慶洋エンジニアリング調べ)の「ワイヤレス機能」を搭載した製品で、もちろん新モデルでもその仕様は引き継いでいる。バッテリーレスで充電が不要なこと、取り付けやセットアップが簡単なことなども同様だ。
 本体の変更点で大きいのは、モニターとカメラともにサイズのコンパクト化。自動車の中はスペースが限られていることから、設置の自由度を高めている。また、付属品として別売りだった専用三脚を標準装備。幅広い利用シーンで活用できるようになっている。

 最も大きな変更点は、「窓際危険お知らせ機能」の追加だ。これはAIが車内の危険を検知して、音と画面で通知する機能で、子どもの見守りに対する安心をさらに向上させてくれる。
●セットアップは驚くほど簡単。メカが苦手でも扱いやすい
 筆者はミマモの初代モデルは使用していないが、ミマモ2の取り付けやセットアップは評判通り、とても簡単だった。
 最近のガジェットはスマホ連携を前提としているものが多いが、ミマモはあえてモニターとカメラだけで完結する仕様になっており、メカが苦手という人でも扱いやすくなっている。
 具体的に説明すると、モニターとカメラは出荷時点でペアリング済みで、スマホとの接続や専用アプリのインストールは不要だ。シガーソケットからケーブルで接続し、電源をオンにすれば、すぐに映像を表示して使い始めることができる。
 設置は、カメラを後部座席のヘッドレストに、モニターをダッシュボード付近に固定する。電源はシガーソケットから供給するため、カメラ・モニターの両方へUSBケーブルを接続する必要がある。
 「ワイヤレス」であることが特徴の一つで、その対象は「カメラとモニター間の映像伝送」だ。USB給電式であるため、電源をケーブル接続で供給する必要がある点は誤解のないようにしよう。
●昼も夜も十分見やすい 4.3インチモニターでも実用性は十分
 ミマモ2はモニターサイズが初代の5インチから4.3インチにサイズダウンしている。
4.3インチというと一昔前のスマホくらいのサイズで、「ちょっと小さいかな?」と思ったが、実際に使ってみると必要十分な大きさだと感じた。
 運転中にちらっと見るものなので、大きな画面でじっくり見る必要がなく、お知らせ機能もあるので、機能的な物足りなさはなかった。ダッシュボードに置くことを考えると、圧迫感が少ないのもポイントだ。
 最大表示解像度は800×480で、そこまで高画質というわけではない。輝度は10段階で設定でき、周囲の環境や好みに合わせて調整することができる。たまに動いているものが画面の中でブレることはあったが、映像の遅延はほとんどなかった。
 そのほか、映像の見え方としては画角に余裕があるので座席を広く確認できるようになっている。チャイルドシートは幅をとるため、その端から端まで映し出せるのは安心材料といえる。カメラは上下左右の角度調整も簡単だ。
 夜間や暗い場所ではナイトビジョン機能に自動で切り替わるのもミマモの特徴の一つ。映像は白黒になるが、表情や姿勢を確認するには十分な視認性を確保していた。特に設定は必要なく、初期状態で利用できるのも好印象だ。

 運転中にモニターを見続けることは避けるべきだが、信号待ちや停車中にサッと視線を向けるだけで後部座席を確認できるのは安心感がある。直接振り返る回数を減らせるという意味でも、保護者の不安をしっかり捉えた製品だと感じた。
●新搭載「窓際危険お知らせ機能」でさらに安心! ただし設定には少し手間も
 ミマモ2で最も大きな進化ポイントといえるのが、新たに搭載された「窓際危険お知らせ機能」だ。
 この機能は、あらかじめモニター上で設定したエリアに人の顔が入ると、画面表示とアラート音で知らせてくれる。パワーウインドウ付近へ子どもが近づいた際などに注意を促し、安全確認をサポートする。
 実際に試してみると、設定画面では黄色い枠で検知エリアを指定し、人の顔がその範囲へ入ると青い枠へ変化するとともにアラート音が鳴った。視覚と音の両方で知らせてくれるため、「危険な位置へ近づいた」ことをすぐに把握できる。
 基本的に操作がシンプルで簡単なミマモ2だが、唯一手間に感じたのが検知するエリアの設定だ。タッチパネルではないのでモニター側面のボタンで使用するのだが、あまり直感的なUIではなく、ポチポチと何度もボタンを押す必要があった。
 ほかの操作をシンプルにするため、仕方ないことではあるが、アプリ経由もしくはタッチで範囲指定できれば楽なのに、と感じてしまった。最初に設定しておけば、都度いじる必要はないので、大きなストレスにはならないが、今後のアップデートで改善を期待したいポイントとして、あえて不満点に挙げておく。
 また、今回試した範囲では、人の顔以外に反応することはなかった。
窓の外を通る車や建物などで頻繁に誤検知するような印象がなく、実用性は十分に感じられる。
 このほか、お知らせ機能には、エンジンを停止すると子どもの確認を促す「エンジンOFF時お知らせ機能」もある。シンプルな機能ではあるが、夏場は車内への置き去り事故が毎年のように報じられているだけに、「最後にもう一度確認する」という習慣づくりを後押ししてくれる機能として評価できる。
●車内だけではもったいない 自宅ではベビーモニターとしても活躍
 ミマモ2は車載ベビーモニターとして販売されているが、今回試してみて意外に便利だと感じたのが、自宅での活用だ。冒頭に初代モデルとの違いとして挙げたように、専用三脚が標準で付属しているので、ベビーベッドや室内の見守りにも活躍する。
 今回はぬいぐるみをベッドに置き、室内用モニターとして試してみた。
 三脚に取り付ける際は、専用のアタッチメントに付け替える必要があるが、手間はほとんどない。電源を接続すると、すぐに映像が表示される使い勝手の良さも車内での利用と同じだ。
 専用モニターを採用しているため、スマホの充電残量や通知を気にする必要がない点も使いやすいポイントだ。家事をしながら別室で様子を確認するといった用途でも便利に使えるだろう。
 ぬいぐるみでは反応しなかったが、窓際危険お知らせ機能は車の中以外でも機能し、例えばベビーベッドから子どもが乗りだしたら通知するといった応用ができる。
 車載モニターとしてはお手頃とはいえ、2万1780円という価格は決して安価ではない。
せっかくなら、ドライブ以外のシーンでも積極的に利用したいところだ。
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