「質問を取り下げてほしい」職員は泣いて市議に懇願した…“パワ...の画像はこちら >>



 第三者調査で“パワハラ認定”された山中竹春・横浜市長が、8月13日に開かれた横浜市議会の拡大総務委員会で、約9時間に渡って厳しい質疑を受けた。



 委員会の冒頭、山中市長は「報告書が認定した事実をすべて受け入れ、自らの認識を改めるに至りました」と頭を下げたものの、その後の答弁では「結果的に」「認識不足」という言葉を繰り返すばかりで、言い逃れのような釈明が目立った。



 トップバッターは自民党の横山正人市議。その横山市議がパワハラについて「なぜ文書で回答・謝罪することができないのか」と問うても、市長は「私としては…前人事部長に謝罪する機会をいただきたいと…」と全く噛み合わない回答。横山市議は呆れた顔で「何を言っているのかわからない」と返すしかなかった。



 不誠実な答弁が続く中、横山市議の後に質問に立った自民党の山下正人市議は、職員が萎縮している現状を指摘した。市長のゴキゲンを損ねると、すぐに市長室を出禁にされてしまうのが今の横浜市。これは大げさな話ではない。第三者調査は特定の職員の市長室「出禁」をパワハラと認定しており、市長は今年3月の市議会でこの事実を否定さえしていた。



 その山下市議が市長への質問を市役所に提出すると、職員から驚くべき言葉が返ってきたという。



「市長に説明できないから質問を取り下げてほしい」



 市民の代表である市議の質問権は極めて重いものであり、それが役所側にコントロールされることなどあってはならない。山下市議が当該職員とのやり取りを明かす。



「その職員が、私と一対一になりたいというのでなりました。『長い公務員人生でこんなに嫌な思いして、悔しい思いをしたのは初めてなんです。

本来は山下さんに言うべきことじゃないんですけど、みんなに迷惑かかるから申し訳ないけど質問下げてくれ』と泣きながら言ったんですよ。私は職員さんが兵庫県の時みたいに自死しないか心配になったので、一生懸命慰めましたよ」



 兵庫県では知事のパワハラ疑惑を巡り、告発した元幹部職員が死亡している。職員がそこまで追い詰められているという告発だ。



 質疑では、山中市長の虚偽答弁もめくれてしまった。



 皇族方が出席する写真展を今年2月に欠席したことについて、山中市長はこれまで「市庁舎で重要な会議があるため」と答弁してきた。ところがこの日の質疑で、実際にはパワハラ報道を受けて主催者側から出席の見送りを打診されていたことを認め、「誤った対応だった」と陳謝。市議会に事実と異なる説明をしていたことを事実上認めたのだ。それでも山中市長と松浦淳副市長の「相手方(主催者側)から、当時は公開しないでほしいと言われたから…」という釈明は理解が難しかった。



 過去の答弁との食い違いはほかにも複数あり、「虚偽答弁だ」との指摘が相次いだ議会側は、市長に関連資料の提出を要求している。



 また、太田市議が、第三者調査でも認定された元副市長への「ダチョウ」呼ばわりについて「どういう意味か」と問うと、市長は「前例踏襲の比喩」と答え、市議会を凍りつかせる始末。



「調査結果を全て受け入れ、自身の人権意識を刷新しなければならない」と繰り返した山中市長だが、市長の「意識の刷新」を待つ余裕は、もう横浜市政には残されていないだろう。



文:BEST T!MES編集部



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