初の著書『津田日記』を上梓! 刊行記者発表会を終えた感想は?

お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏が上梓した初の著書『津田日記』(1,760円 新潮社)を読んだ感想は「びっくりした」だ。楽しい、うれしい、しんどい、嫌い、悲しい、眠たい、おいしい、おいしくない……津田の心が良くも悪くも動いた出来事が、時に津田本人や事務所NGの箇所が黒塗りされながらもそのまま記され、出版物としての日記というよりも、本当に人様の日記を覗き見ているようなドキドキ感があった。

そして、『津田日記』を読んでいて改めて感じたのが、この1年の津田の活躍ぶりだ。
同書の発売日である5月27日に開催された刊行記者発表会にも、ほかではあまり見ないくらい多くの報道陣が集まっていた。その刊行記者発表会後に個別取材の時間をもらい、東京で仕事が増えたきっかけや、現在の活躍に対する家族の反応、そして、就職や転職をするときに大切にしたほうがいいと思うことも教えてもらった。

○『津田日記』刊行記者発表会の振り返り

――『津田日記』とても面白かったです。

ホンマですか。ゴースト(ライター)が書いてないって分かっていただけたと思います。

――最初どんな構成か全く知らずに読み始めて。

びっくりしたでしょ?

――これは津田さん以外には書けないと思いました。

ゴーストをつけるような内容でもないんで(笑)。

――日記にはドラマや出演CMの記者会見に登壇した感想もつづられていました。今日の会見はいかがでしたか?

30社以上来ていただいて。そんなこと新潮社では初というか……今まで新潮社で本を出した方の会見には2社くらいしか来てなかったそうで。

――2社ですか。


僕が聞いた情報なので分からないですけど。多かったと聞きまして、すごくうれしいなと思いました。

――ご自身では会見終わりにスベッたとおっしゃっていました。

はい……全部ウケるはずやったんですけど、1個すごいスベッたなっていうのがあって。悔しかったです。

――どの部分でしょうか。

受け答えですごいミスったなと思ったところがあって。まあ、もうすべて忘れましたけど。へへへ(笑)。

――忘れたんですね。

すべて忘れることにしてるんです。スベッたことはすぐに忘れるようにしてるんで。


​​――私的には会見中ずっと面白い津田さんでした。今隣で動画撮影しているスタッフも、会見映像を編集しながら思わず吹き出してました。

もう編集してくれてるんですか? ええっ!? そっか、マイナビさんはいつも速いですもんね。

――認識していただいてる?

記者会見が終わって、夕方に観たらもう出てたりするんで。

――いい印象で良かったです。

(動画撮影スタッフに向けて)すごいですね! うまいこと編集しといてください。笑いも足してくれましたか?

動画撮影スタッフ:表情豊かでサムネイルを考えるのも楽しかったです。

ありがとうございます。光栄です。

○現状に感謝「本当に皆さんのおかげ」

――日記を読んでいると、津田さんの活躍ぶりを改めて感じました。ご自身では現状をどのように捉えていますか?

本当に皆さんのおかげで楽しく仕事させてもらってるなと。変に意識することなく、自然体でできるのもイジってくれる皆さんのおかげだったりするので、こういう状況はありがたいですね。


――イジられたときの返しももちろんなのですが、津田さん自らが発信していくところもすごいなと思っていて。

(自分発信で笑いを)とったことないですよ。まだ一回もとれたことないです。

――津田さんは自分に厳しい?

そうですね。調子に乗ってそんなん言ったら、またネットのコメント欄がめちゃくちゃになりますから。何もできてないんです。皆さんのおかげなんです。本当に、本当に……。

――すごい謙虚。

(悲しそうな顔で)そんな横柄やみたいなことせんとってくださいよぉ。僕ずっと謙虚ですよぉ。なんでそんなこと言うたんですかぁ?

――確かに、これで謙虚なら普段どうなんだと思う人もいるかもしれない。


(悲しそうな顔で)印象操作じゃないですかぁ?

――でも本当に他意はなくて、純粋にすごいなと思いますし、津田さんはいつも真摯にお仕事に取り組まれていると思っています。

ホンマですか? うれしいです。

○清潔感を大切に「短髪はやっぱり清潔」

――ダイアンさんがずっと面白いことに変わりはないのですが、東京での仕事が増えたきっかけはどの辺りにあると自己分析していますか?

何回か言ったことあるんですけど、東京に来て、東京芸人さんにキャラが分かってもらえたのが良かったと思うんですよ。『ゴッドタン』(テレ東系)であったり、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)であったり。そして、なんと言ってもくりぃむしちゅーさん、さまぁ~ずさん。東京の芸人さんに面白がっていただいたというのが、本当に大きいです。(番組で)大阪芸人は大阪芸人と一緒になりがちなんですけど、そういう人たちにイジってもらえて、空気がガラッと変わった気がしますね。

――イジられる津田さんも面白いのですが、『八方・今田のよしもと楽屋ニュース』(ABCテレビ)の津田さんと市川さん(女と男)の絡みがめちゃくちゃ好きで。あれは津田さん発信じゃないですか。

市川って一生できない子だと思ってたんですけど、最近は頼もしくなってきました。昔ほどテンパらなくなったし、立派になったと思います。

――それは共演していて感じる?

そうですね。
仕切りも卒なくやってくれます。

――市川さんは清潔感があるのもいいですよね。津田さんも清潔感があるので、その2人が並んでいるのもいい。

それは日々言い合ってます。年はとっても汚くはならないようにしようと。身なり、肌……まあ、汚いですけど。

――いやいや。

コールドプレスジュースを飲んで、化粧水もちゃんと塗って、かっさもやって、クリームも塗って、輪切りにしたキュウリも(顔に)貼って。

――キュウリを顔に?

(カッコいい顔で)はい。80年代のやり方ですよね。そんな感じです。

――かまいたちのお二人も清潔感を大事にしている印象があります。
やはり東京で活躍するには清潔感が欠かせないのでしょうか。

清潔感は大事です。

――濱家さんはものすごく痩せてシュッとされて。

濱家は痩せる努力がすごかったですけど、痩せるのはなかなか難しいので、肌および短髪。それだけ意識してます。

――短髪?

はい。短髪はやっぱり清潔なので。

――もう津田さんのヤン毛やリーゼントは見られない?

その時の俺とはもう違いますから。(リーゼントの時は)お金がなかったんですよ。散髪に4カ月に1回しか行けてなかったですから。あの時はめちゃくちゃでした。ただ単にお金がなくてジェルで固めてただけ。安いジェルが売ってたんですよ。こんなにデカいのに360円。それをピン球2個分くらい出して、それで髪を押さえつけて舞台に出てました。よう笑ってくれたな、お客さん。

――今はもう違うわけですもんね。

全然違います。ちゃんと毛も染めて、ヘッドスパもしてもらって。本当にちゃんとしてます。

最近は応援してくれる人のことも考えるように「それが活力になったりします」

○この春から長男と二人暮らし

――津田さんは単身赴任で上京されていますが、ご家族は今のご活躍についてどのようにおっしゃっていますか?

(子どもたちからは)最近は「TVerで観た」と言われますね。「友だちにも言われる」とも聞きます。嫁は昔から変わらずですね。「あんたがこうやってテレビ出られてるんは私のおかげや」とずっと言ってるんです。「私じゃなかったら、今頃絶対にめちゃくちゃになってるから」と毎日言われてるんですけど、それは本当にそうやなと思ってるんで。嫁には頭が上がらないですね。

――津田さんのツッコミ(?)「すぐ言う」が発動するくだりも、奥様あってこそだと思います。

嫁が本当に寛容。「あんたの何がニュースになっても私は動じない」と言ってくれてます。

――頼もしい。

頼もしい。(カメラ目線の哀愁たっぷりの顔で)ありがとう。だから何が出ても怒らんとってな?

――ニュースに出るものがありそう。

(カメラ目線の見たことない顔で)世間が怒るんは違うからなっ? 嫁が「ええ」って言ってるんやから。約束なっ?

――一番上のお子様がこの春から上京して、今は東京の家で二人暮らしされているそうですね。

はい、一緒に住んでます。腹立つことも多いんですけど、ちょっと慣れてきましたね。僕がここのところ夜中までの仕事が重なってまして、今日は(AM)10時50分入りやったんかな? でも、息子から「(大学に)1限から行くから朝7時に起こして」と言われて。なんで起こさなあかんねんって思いながら、朝7時に起こして。で、コールドプレスジュース作って、パックして……(しばらく沈黙があってから)観葉植物にキスして。あはははは(笑)。すみません。何も出てこなかったですけど、楽しくやってます。

――津田さんがお父さんとかお兄ちゃんだったらいいなと思います。

僕、口うるさいですよ。厳しくしてると思います。

――いざというときに戦ってくれるイメージがあって。

あぁ、確かに。戦います。へへへへへ(笑)。何と戦うんやって話ですけど、家族は守らないと。(再びカメラ目線の見たことない顔で)……かと言って、いい印象にはならなくていいですからねっ? なんかが出ても、こういう(映像)のを使うんはやめてくださいねっ?

○就職活動をしている人へメッセージ

――うちの会社が、マイナビという就職活動のサイトも運営しておりまして。働くことについてもお話を伺いたいのですが、津田さんが芸人になったきっかけを改めて教えていただいてもよろしいでしょうか?

昔からお笑いが好きで、お笑い番組も観てましたし、漠然とですが、芸人の仕事っていいなと思っていました。でも、普通に就職して、僕の中では毎日ちょっと面白みがなくて、仕事を辞めて地元に帰ったときに、また相方と遊ぶようになって。ここで過ごしていく人生なのか? どうなのか? と思ったときに、二人ともお笑いが好きだったので、飛び込んでみようということになりました。だから、そのとき決断して良かったなと思います。

――やりたいことをやるか。それとも堅実だと思われる道に進むか。仕事を選ぶときに迷っている人にアドバイスを送るなら、大切にしたほうがいいと思うことはありますか?

(カッコいい顔で)AとBの選択肢があるとしたら、リスクがあるほうを選んでください。

――カッコいい。

昔、誰かがそんなん言ってました(笑)。でも、飛び込む勇気は大切だと思います。「楽しそうやな」という気持ちだけで決めてもいいと思うんですよね。今の時代、一つの会社で勤め上げないといけないということでもないと思うので、より楽しいと思えるほうを選んだらいいんじゃないですかね。

――リスクを犯したからこそ得られるものもある。

(自分も)リスクを犯してますよ。東京に出てくるっていうのも、リスキーな選択だったかもしれません。でも、ありがたいことにこうしてお仕事させていただいていますし、『津田日記』を新潮社から出せました。本日発売中です! っていうね。まさしく本日発売中です。ぜひお買い求めくださいっていう話ですよ。結局はそうなります。就職頑張ってな。……
わけ分からんでしょ(笑)? 何も考えてないというのがこれで分かると思います。

――就職活動のタイミングだけじゃなくても、津田さんやダイアンさんのお笑いに元気をもらっている人も多いと思います。

そっか。昔は自分のことばかりで、何も考えなかったんです。でも最近は、もしかしたら僕の出ているものを観るのを楽しみにしている人がいるかもしれないと思いますし、「津田のこれ(出演番組など)を観たら元気になる」という声もチラホラ聞いたりするんですよ。あっ、誰かの役に立ってるんやなと思ったら……僕もしんどい日が多々ありますよ。正直、二日酔いの日もあります。でも、頑張ろう! というふうに思える。それが活力になったりしますよ。皆さんのおかげでやらせてもらってます。

――素敵です。

(泣きだしそうな顔になりながら)リスクをとってください。

■プロフィール
津田篤宏
1976年5月27日生まれ。滋賀県出身。2000年4月、西澤裕介(※ユースケ)とお笑いコンビ・ダイアンを結成。2018年4月、芸歴18年目にして東京進出。2019年4月には、相方の西澤がユースケに改名した。『M-1グランプリ』では2007年、2008年に決勝進出。2018年には「第53回上方漫才大賞」で大賞に輝いた。主な出演番組は『本日はダイアンなり!』(ABCテレビ)、『ダイアンのガチで!ごめんやす』(群馬テレビ・BSよしもと)、『深夜のダイアン』(テレビ朝日系)、『ダイアン津田のバーディーチャンすー』(東海テレビ)、『どえらい大学。』(NHK Eテレ)など。
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