「すごく幸せな映画体験をさせていただいたなと思います」――黒木華が、13日に都内で開催された映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』公開10周年記念イベントにビデオメッセージを寄せ、岩井俊二監督の作品で主演を務めた当時を「奇跡」と振り返り、「皆川七海ちゃんの人生を旅してたなあ」としみじみ語った。

○「この映画のことを忘れないでいてくださった皆さんに感謝」

岩井俊二監督が原作・脚本・監督を務め、黒木が主演した同作は、2016年3月26日に劇場公開。
綾野剛、Coccoらが出演し、公開から10年を迎えた現在も多くのファンに愛され続けている。

この日のイベントでは、本編上映後に岩井監督が登壇。公開10周年にちなみ、キャストや本作を愛する著名人、来場者から寄せられた「10の質問」に答える企画が行われた。

ビデオメッセージとして登場した黒木は「私は今、あの時の(自身が演じた)七海ちゃんのように撮影でホテルにいます。本当は駆けつけたいのですが、ちょっと時間の都合でかなわず、大変心苦しく思います」と、登壇できないことの心境を吐露。

続けて、「『リップヴァンウィンクルの花嫁』が10周年ということで、本当に心からうれしいですし、おめでとうございますですし、この映画のことを忘れないでいてくださった皆さんに本当に感謝したいと思います」と思いを伝えた。

「皆様の何か心に残る作品になっていたらいいな」


岩井監督作品『リリイ・シュシュのすべて』の劇中ポスターをあしらったTシャツ姿で登場した黒木は、「本当に大好きな映画を撮った岩井監督」の作品で主演を務めたことについて、「まさか自分が主演で、岩井さんに映画を撮ってくださるなんて、奇跡といいますか、ありがたいなあと今思い返してもすごく思います」と振り返る。

撮影についても、「すごく幸せな映画体験をさせていただいたなと思います」と回想。共演したCoccoや綾野剛らにも触れながら、「いろんな素敵な役者さんたちに囲まれて、皆川七海ちゃんの人生を旅してたなあと思いますね」と語った。

また、「自分が岩井監督の『リリイ・シュシュ―』に影響を受けて、すごく自分の中で大事な作品になったように、『リップヴァン―』も皆様の何か心に残る作品になっていたらいいなと、10周年を経て改めて思っております」と願った。

○10年後の岩井監督作品に出演志願

そして黒木は、岩井監督へ質問。「これからも岩井さんはたくさんきっといろんな人の心に残る作品を撮られると思うのですが、また10年後、自分がどういう作品を作っているのかなと思いますか? ぜひ教えてください」と問いかけた。


さらに、「その10年後の作品にも何かしらの形で関われたら私はうれしいです。またご飯行きましょう」と呼びかけ、「本当に今日は皆さんありがとうございました。ではまた10年後に。バイバーイ」と笑顔でメッセージを締めくくった。

黒木からの質問を受けた岩井監督は「10年後、何やってるかね」と思案。「ひとまずここまで作り続けてこられてるいること、それ自体が本当に奇跡のようなことでもあります」と語る。

その上で、「10年後と言われて、すっと頭の中に浮かんできた自分は、砂漠で8ミリフィルムを回してましたね。何を撮ってるんだろう、あれは」と笑い、「きっと日本じゃないどこかで、思いがけないものを撮ってたらいいなっていう気持ちはあります」と意欲を示した。

日本映画専門チャンネルでは、8月22日(21:30~)に『リップヴァンウィンクルの花嫁』<4Kアップグレード版>をテレビ初放送。合わせて、黒木のほか、綾野剛、Coccoがビデオメッセージを寄せ、岩井作品ファンの森七菜と脚本家・野木亜紀子氏からも質問が寄せられた、このイベントの模様を収録した特別番組も放送する。
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