三井物産デジタル・アセットマネジメントは6月25日、夏のボーナスの使い方に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2026年6月5日~6月14日、1,463名を対象にインターネットで行われた。

○5年前比「投資が増えた」60.8%

5年前と比べて「特に増えた使い道」(複数回答・最大3つ、n=1,094)の最多は「投資」で60.8%。預貯金(21.1%)の約3倍となった。さらに、ボーナスのうち投資に振り分ける割合の平均も、昨年の30.9%から今年は33.0%へと上昇している(両年回答者 n=918)。

世代別に見ると、30代の79.7%、40代の71.1%が「投資が増えた」と回答。50代66.5%、60代53.1%、70代以上27.0%と、年代が上がるほど「増えた」と回答する割合は低下する傾向がみられた。

なお、両年回答者ベースで昨年と比べた投資配分の変化幅では50代が+3.6ポイントと最も大きく、現役世代を中心に投資への配分が継続的に進んでいることがうかがえる。

なお、最も大きな割合を占める使い道(単一回答、n=953)の首位は「投資」で39.8%。次いで「預貯金」が24.9%。投資が首位となる一方で、預貯金も主要な置き場として並存する結果となった。

○資産が大きいほど投資に回す傾向、ただし預貯金も並存

ボーナスのうち投資に回す割合(以下、投資配分)は、資産規模で差が出る結果となった。金融資産500万円未満は平均22.7%、5,000万円以上では4割前後にまで高まっている。

一方で、預貯金もどの層でも2~3割を占めており、投資一辺倒という姿ではない。
資産が少ない層ほどローン返済や教育費など別の役割も大きく、ライフステージの差が配分に表れているものと考えられる。

○経験を積むほど、株式・投信中心から「資産クラスの分散」へ

投資配分の変化は量だけでなく質的にも進んでいる。投資歴が長い回答者ほど、投資に回す割合が高い傾向に加え、投資先の中身そのものが変化している。

投資歴に限らず国内株式や投資信託への投資割合は大きい一方で、経験を積むと債券(9.7%→18.6%)やデジタル証券(ST、不動産などを裏付けに発行される金融商品。9.7%→19.6%)の組み入れが進む。「銘柄を増やす」分散から「資産クラスを広げる」分散へ、時間をかけて配分の幅が広がる様子がうかがえる。

この傾向は金融資産帯にも表れている。金融資産1億~3億円帯(n=114)では債券22.8%、デジタル証券27.2%と、いずれも全帯で最高水準に達した。資産を増やす過程で、株式・投信偏重から離脱し、複数の資産クラスへの分散が進む構造が読み取れる。
○投資の「決め方」、明確なルールがある回答者は約15%

ボーナスを投資に回す際の「決め方」をたずねた。「明確なルールがある」回答者は15.1%にとどまっております。最多は「なんとなくの目安はある」で44.7%、「特にない」も33.3%を占めた。


多くの回答者は厳密なルールではなく、緩やかな目安で配分を決めている様子がうかがえる。

ただし、「明確なルールがある」と答えた回答者(n=150)は、他層と比較して投資行動の指標すべてで頭一つ抜ける結果となった。

ルールを言語化できている少数派が、結果として配分・分散・移行のすべてで先行している様子がうかがえる。

○ボーナスの使い方「賢い選択だった」「後悔している」と感じた事例

「賢い選択だった」と感じた使い方として、「二の足を踏んでいた投資を始めたこと。最初は国内株式のみでしたが、外国株式(NISA)や不動産なども始められました。」(30代)、「ちゃんと配分を決めて、自分へのご褒美枠も作るようにしています。」(20代)、「住宅ローンの繰り上げ返済を地道に行いつつ、投資も地道に続けたことで、バランスよく金融資産を築けました。」(50代)といった回答が寄せられた。

一方、「後悔している」使い方として、「SNSで知り得た個別株を買い、塩漬けになっています。」(20代)、「投資にもっと早く触れていれば、使い方も変わっていたのでは、と感じています。」(40代)、「ボーナスが入ることを前提に、自分の趣味の買い物に使いすぎました。」(30代)といった声が寄せられた。
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