配当を目的に日本株へ投資したいものの、「まとまった資金が必要なのでは」と感じている人もいるでしょう。しかし、100株を20万円以下で購入でき、予想配当利回りが4%を超える銘柄もあります。
今回は、2026年8月20日の終値と各社が公表した最新の配当予想をもとに、条件を満たす日本株を4銘柄紹介します。
20万円以下で買える「配当利回り4%以上」の日本株

今回取り上げるのは、次の条件をすべて満たす日本の上場普通株式です。

2026年8月20日時点で東京証券取引所に上場している
売買単位が100株
2026年8月20日の終値で計算した最低購入金額が20万円以下
各社が公表した最新の予想年間配当を使用
予想配当利回りが4%以上

予想配当利回りは、以下の計算式で算出しています。

予想配当利回り=予想年間配当÷2026年8月20日の終値×100

条件を満たした4銘柄は、以下のとおりです。

※購入金額に売買手数料などは含みません。
※予想配当利回りは小数点以下第3位を四捨五入しています。
※配当金には通常20.315%の税金がかかります。NISA口座で一定の条件を満たす場合は非課税になります。

LIXIL(5938)

LIXILは、トイレや浴室、キッチンなどの水まわり製品に加え、窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材を手掛ける住宅設備大手です。「INAX」「GROHE」「American Standard」「TOSTEM」などのブランドを展開しています。

2026年8月20日の終値は1,747円で、100株の購入金額は17万4,700円です。

同社は2027年3月期の年間配当について、1株当たり90円を予想しています。
予想配当利回りは5.15%となっています。

100株を保有した場合に受け取れる年間配当金は、税引前で9,000円となる計算です。

LIXILの業績は、国内外の住宅需要、住宅着工件数、原材料価格、物流費、為替相場などの影響を受けます。配当利回りだけでなく、住宅市場の動向や利益水準も確認しておきたいところです。

ソニーフィナンシャルグループ(8729)

ソニーフィナンシャルグループは、ソニー生命保険、ソニー損害保険、ソニー銀行などを傘下に持つ金融持株会社です。生命保険、損害保険、銀行、介護などの事業を展開しています。

2026年8月20日の終値は157.3円で、100株の購入金額は1万5,730円です。

同社は2026年度について、年間配当8円を計画しています。予想配当利回りは5.09%、100株を保有した場合の予想年間配当金は、税引前で800円です。

2026年度のグループ連結修正純利益については、主に銀行事業と損害保険事業の増益により、前年度比2%増の1,100億円を見込んでいます。

生命保険会社の業績は金利や金融市場の動向に影響されます。また、保険金や給付金の支払い状況、運用資産の価格変動なども確認が必要です。


マツダ(7261)

マツダは広島県に本社を置く自動車メーカーです。国内だけでなく、北米や欧州などでも事業を展開しています。

2026年8月20日の終値は1,201.5円で、100株の購入金額は12万150円です。

2027年3月期の予想年間配当は1株当たり55円で、予想配当利回りは4.58%となっています。100株を保有した場合の予想年間配当金は、税引前で5,500円です。

マツダは、配当について当期の業績、経営環境、財務状況などを踏まえて決定し、安定的な配当の実現と着実な向上に努める方針を示しています。

自動車メーカーの業績は、世界各地域の販売台数に加え、為替相場、関税、原材料価格、各国の環境規制などに左右されます。予想配当が維持されるかを判断するうえでは、特に北米市場の販売状況や収益性が重要になります。

JFEホールディングス(5411)

JFEホールディングスは、JFEスチール、JFEエンジニアリング、JFE商事などを傘下に持つ持株会社です。鉄鋼事業を中心に、エンジニアリング事業や商社事業を展開しています。

2026年8月20日の終値は1,847.5円で、100株の購入金額は18万4,750円です。

2027年3月期の予想年間配当は1株当たり80円で、予想配当利回りは4.33%となっています。
100株を保有した場合の予想年間配当金は、税引前で8,000円です。

JFEホールディングスの収益は、国内外の鋼材需要や鋼材価格、鉄鉱石・原料炭などの原料価格に影響されます。自動車や建設向けの需要が減少した場合や、原料価格の上昇分を鋼材価格へ十分に転嫁できない場合には、業績が悪化する可能性があります。

2027年3月期の配当予想は前期実績と同額ですが、鉄鋼業は景気変動の影響を受けやすいため、今後の業績予想や配当予想の修正にも注意が必要です。

高配当でも「減配」と「株価下落」には注意

今回取り上げた4銘柄は、2026年8月20日時点では100株を20万円以下で購入でき、会社予想に基づく配当利回りが4%以上となっています。

ただし、予想配当は将来の支払いを保証するものではありません。業績や財務状況が悪化すれば、企業が配当予想を引き下げたり、無配にしたりする可能性があります。

また、配当利回りが高く見える理由が、業績不安などによる株価下落である場合もあります。年間数千円の配当を受け取っても、それを上回る株価下落が起これば、投資全体では損失となります。

高配当株を選ぶ際は、配当利回りだけでなく、最新の決算、配当方針、利益やキャッシュ・フローの推移、事業上のリスクなども確認することが大切です。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。


武藤貴子 むとうたかこ ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント/会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。 この監修者の記事一覧はこちら
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