「遺言を書くのは、まだ先でいい」と考えている人も多いかもしれません。しかし、3万件を超える人生の締めくくりに立ち会ってきた相続専門税理士は、遺言を書くなら「70代」がひとつの目安だといいます。
なぜ60代でも80代でもなく、70代なのでしょうか。『限りある時間を豊かにする 人生最後のお金の授業』(天野隆/青春出版社)から抜粋してご紹介します。
遺言を書くなら70代がベストな理由
遺言を書くなら、70代が1つの目安です。
60代はまだ「死」がリアルに感じられず、遺言をまとめる動機が希薄です。80代までいくと、死が目前に迫りすぎて、書くのに相当な勇気がいります。
70代は、死を十分に意識しつつ、まだ気力・体力・判断力がある時期です。もっとも、認知症の発症リスクを考えると、「70代になるまで考えずにいよう」と悠長に構えてもいられません。書けると思ったときが、書きどきです。
遺言を書くことは、残された家族への最後の贈り物でもあります。
遺言がなければ、家族は「故人はどうしたかったのか」を推測するしかありません。特に相続人が複数いる場合、その推測のずれが争いの火種になります。
逆に言えば、遺言を書くことは「残される家族を守ること」でもあります。本人にメリットがないからこそ、それは純粋な利他の行為です。
遺言を書くことと、遺贈・寄付を決めること。この2つはセットで考えるとよいでしょう。お金をどこに残すかという意思と、その意思を実現する手段。両方が揃って初めて、自分の人生におけるお金の使い方が完成します。
『限りある時間を豊かにする 人生最後のお金の授業』(天野隆 /青春出版社)
相続専門税理士として、3万件を超える人生の締めくくりに立ち会ってきた著者は、「もっとお金を残せばよかった」と悔やんでいる人は意外に少ないといいます。 多くの人に共通するのは、「お金の使い方を間違えた」「もっと自分のためにお金を使えばよかった」「もっと人のためにお金を使えばよかった」という3つの後悔。 老後資金や健康面のことを考えると、お金をため込みたくなる気持ちはわかります。 しかし、人生には期限があります。そして、お金にも使いどきがあるのです。 では、「いい人生だった」と言える人は、どんなお金の使い方をしていたのでしょうか? 相続現場で見えてきた事実と、多くの人から得た人生の教訓をもとにまとめた、「人生最後のお金の授業」をお届けします。











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