「白内障と言われたけれど、手術はまだ早いのでは?」と迷う方も少なくありません。手術を受ける時期は年齢だけで決まるものではなく、見え方や生活への影響が大きく関係します。


眼科医の柳先生に、手術を検討する目安について伺いました。
50代から増え始め、進み方には個人差がある

柳先生によると、加齢性白内障はおおむね50代から増え始め、60~70代で自覚・診断が増えるイメージだといいます。個人差は大きく、紫外線・糖尿病・ステロイド・外傷・強度近視などがある人はより早く進む場合もあり、「何歳になったら必ず手術」という一律の年齢基準はない、と先生は話します。
判断のカギは「生活の質」への支障度

柳先生が強調するのは、手術を検討するタイミングは、視力の数字だけでなく、日常生活にどの程度支障が出ているかが重要だという点です。

目安となる症状としては、

・運転時の夜間のまぶしさ
・スマホの見えにくさ
・家事のしづらさ
・光のにじみ、色のくすみ、左右差

などが挙げられます。

手術を受ける時期は、生活スタイルや職業、ほかの目の病気の有無などを踏まえて、一人ひとり判断されます。「急ぎすぎも、我慢のしすぎも避けたい」と柳先生は話します。

柳靖雄 やなぎ やすお 東京大学医学部卒業(1995年MD)、東京大学大学院修了(医学博士2001年PhD)。東京大学医学部眼科学教室講師(2012~2015年)、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授(2016年~2020年)、旭川医科大学眼科学教室教授(2018年~2020年)などを経て、現在横浜市立大学 視覚再生外科学 客員教授(2020年~)。専門は黄斑疾患。シンガポールをはじめとした国際的な活動に加え、都内のお花茶屋眼科での勤務やDeepEyeVisionの取締役を務めるなどマルチに活躍。 この監修者の記事一覧はこちら

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