香取慎吾が主演を務め、赤楚衛二が共演するWOWOWの連続ドラマW 東野圭吾『虚ろな十字架』(毎週日曜22:00~)の第3話が、20日に放送・配信される。このほど、香取と赤楚が初めて共演した重要シーンの撮影現場レポートが公開された。


東野圭吾氏が2014年に発表した同名小説を瀬々敬久監督が初めて映像化する同作。11年前に愛する娘を殺され、今度は離婚した元妻・小夜子(鈴木杏)まで殺害された中原道正を香取、小夜子を殺した町村作造(ピエール瀧)の娘婿である仁科史也を赤楚が演じている。

第3話では、義父の事件について小夜子の家族に直接謝罪したいと申し出た史也が、中原とついに対面。この出会いをきっかけに、史也が隠していた過去も明らかになっていく。

○赤楚衛二、ドアを開ける数秒にもテイク重ねる

香取と赤楚の初共演シーンが撮影されたのは6月中旬。朝から曇り空が続く中、まず赤楚が、小夜子の母・里江(原日出子)らが集う「被殺害者遺族の会」を訪れる場面に臨んだ。

加害者側の親族という立場の史也を演じる赤楚は、リハーサル前から思い詰めたような表情。瀬々監督と廊下を歩くスピードや鞄の持ち方まで細かく確認し、会場の扉を開けるカットでは、ドアの前で逡巡し、ドアノブに手を置いてから意を決するまでのわずか数秒にも時間をかけてテイクを重ねた。

続いて香取らも会場入り。現場では演者同士があまり言葉を交わさず、それぞれ役に集中する時間を大切にしていたという。

香取は自分の席に座って目を閉じ、静かに自身の心と向き合う。一方の赤楚は会場を歩きながら気持ちを作っていた。


この日が2人の初対面。それでも、互いを気遣うような距離感が芝居にも反映され、カメラが回っていない時間にも中原と史也がその場にいるような空気が漂っていたという。
○香取慎吾、自分が映らないカットでも史也を見続ける

張り詰めた現場が一度和んだのは昼休憩。香取からキャスト・スタッフ全員分の弁当が差し入れられ、拍手を送られると、香取は照れながら両手を広げて応えた。

午後は、史也が里江に直接謝罪し、衝動的に土下座する場面から撮影を再開。その姿を少し離れた場所から見つめる中原を演じる香取は、自身が映らないアングルの撮影でもその場を離れなかった。

史也の言動に疑念を抱いたり、動揺したりする中原の心情を、セリフのないリアクションだけで表現。本番でOKが出た後もしばらくその場に立ち尽くすほど、役に入り込んでいた。

そして撮影はいよいよ、遺族たちに断罪されて会場を去る史也を中原が追い、2人が初めて言葉を交わす場面へ。

追うタイミングや走るスピードまで細かく調整した末に、中原が史也へ“ある追及”をする。瀬々監督は2人の距離感を伝える一方、表情など心理的な表現は香取に委ねていたという。
○目に見えない感情が激しくぶつかり合う

真実だけを知りたい中原と、何かを秘めた史也。
2人の会話は淡々としているが、その内側では目に見えない感情が激しくぶつかり合う。

この掛け合いは台本にすると2ページにも満たない短いシーン。しかし、並行して描かれる複数の物語が後に交錯していく“伏線の源”にもなる重要な場面となっている。

香取と赤楚は、その先に待ち受ける展開へつながる不穏さを、“静かな炎”のような芝居で表現した。

第3話では、小夜子が歩んだ人生を理解しようと中原が小夜子殺害事件の裁判への参加を決意する一方、史也と妻・花恵(蓮佛美沙子)の過去も明らかになっていく。

また、香取、赤楚、蓮佛、鈴木らが撮影の舞台裏を語るメイキング映像も公開された。

【編集部MEMO】
香取慎吾は、1977年1月31日生まれ。1991年にCDデビューし、俳優、歌手、タレント、アーティストとして幅広く活動。2017年にオフィシャルファンサイト「新しい地図」を立ち上げた。
 
赤楚衛二は、1994年3月1日生まれ、愛知県出身。『仮面ライダービルド』などを経て、ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『SUPER RICH』『こっち向いてよ向井くん』、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』などに出演。2026年には映画『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』にも出演している。
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