STARTO ENTERTAINMENTに所属するアイドルが、夏ドラマで異彩を放っている。特にミステリー・サスペンス作品での主演が多く、その演技が注目されている。


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Hey! Say! JUMPの山田涼介は『一次元の挿し木』(読売テレビ・日本テレビ系)で主演。ヒマラヤ山中で発掘された200年前の人骨をめぐる不可解な事件に巻き込まれる主人公の大学院生をを繊細に演じている。

SUPER EIGHTの横山裕は『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ系)で主演を務め、猟奇的な連続殺人鬼(シリアルキラー)と対峙する刑事を熱演。関水渚とのコンビネーションも作品の見どころとなっている。

そんな中、とりわけ"怪演"が話題を呼んでいるのがSixTONESの松村北斗だ。主演作『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ系)で演じるのは、1人の女性に小学生の頃から25年にわたって片想いを続ける雪村爽太。これまでの松村のイメージを覆すような強烈なキャラクターだ。

小学生の時にいじめを受けていた爽太は、岡崎紗絵演じる野瀬麻里子に助けてもらったことをきっかけに恋心を抱く。その後は彼女を追うように同じ中高一貫校へ進学し、浪人してまで同じ大学へ入学。さらに同じ会社へ就職し、25年にわたってストーキングを続けてきた。

しかも、偶然を装って麻里子に近づき、同じ事業部への異動に成功。上司となった麻里子をサポートしながら、接近した状態でストーカー行為を実行するのだ。
年代ごとの回想シーンを通して、爽太の執着の深さと異様さが浮かびあがっていく。

しかし本作が単なるストーカードラマに終わらないのは、松村の演技のさじ加減にある。一般的なストーカー像には強い独占欲や性的な執着が付きまとうが、爽太にはそれが感じられない。ただひたすら麻里子の近くにいて、その幸せを見守りたいーーそんな、どこまでもピュアな青年として描かれている。松村は表情や声のわずかな変化でその危うさと純粋さを同居させ、不気味ながらもどこか共感も誘う、これまでにない主人公像を作り上げている。

一方、異質の設定のドラマで怪演を見せるのが、Kis-My-Ft2の玉森裕太だ。主演作『マイ・フィクション』(ABCテレビ・テレビ朝日系)では、主人公・伊川正樹を演じている。

転落事故に遭い1週間ぶりに意識を取り戻すと、愛する妻も同僚も、周囲の人々が自分の存在だけを忘れてしまう世界へと迷い込むというサスペンス・ミステリーだ。第2話では、元同僚(ジャンボたかお)が自分になりすましており、自分こそ夫だと必死に訴えるものの、妻(宮澤エマ)から不審者扱いされてしまう。窮地をシングルマザーの二宮由梨(森川葵)に救われるが、彼女の亡き夫・祐介が、自分と瓜二つであることを知らされる。さらに第3話では、祐介と正樹が同一人物である疑惑が浮上。玉森は亡くなったはずの祐介と、記憶を失い別人として生きる正樹を演じることになり、変わった形での一人二役にも注目が集まるだろう。
今後は設定がいちだんと複雑になり、玉森の怪演がより際立つ展開となりそうだ。

ストーカーという異質な純愛を体現する松村北斗と、不条理な世界で一人二役を演じる玉森裕太。対照的なアプローチで難役に挑むSTARTOタレントが、この夏のドラマシーンに新たな風を吹き込んでいる。

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