お笑いトリオ・四千頭身の後藤拓実が、公式YouTubeチャンネルで切実な懐事情を明かした。9月1日に公開された動画で、相方の石橋遼大から「もうジムもやめたんでしょう?」と聞かれると、「やめた、支払いが無理で」と告白。
一時は「お笑い第7世代」の一角として大ブレイクし、タワーマンション暮らしや高級車アウディを所有する"成金キャラ"でも話題になっただけに、ジムの会費支払いも難しいという状況に驚きの声が広がった。

【関連写真】後藤拓実、タワマンからの引っ越しを回顧

後藤は以前から収入の低下を明かしており、2023年に出演したフジテレビ系『ぽかぽか』では「先月の給料がついに家賃を下回りました」と告白。当時住んでいた物件の家賃は31万円だったが、退去することになったという。また、160万円残っていたアウディのローンの支払いが厳しくなったと明かしたこともあった。

賞レースやネタ番組をきっかけに一気に売れ、収入が何倍にも膨らむ──芸人にはそんな夢がある一方、一度つかんだ人気を維持し続けるのは容易ではない。

2013年の『キングオブコント』王者・かもめんたるの槙尾ユウスケも、先日配信されたABEMAの密着企画『NO MAKE』でブレイク後に経験した厳しい生活を明かした。

優勝直後は「1週間仕事で埋まっていた」といい、最高月収は500万~600万円。ところが「優勝して次の年かその次の年ぐらいには、もうバイトしなきゃ」という状況になった。

家族を養うため不動産会社で働き、苦手だった飛び込み営業にも挑戦。知人に紹介された外資系企業の採用面接では「キングオブコント優勝」などの経歴をアピールしたが、「普通に落ちました」という。現在はスパイスカレー専門店「三軒茶屋カリガリ マキオカリー」の店主を務め、平均して月20万~30万円ほどを稼いで家族の生活を支えている。

フルーツポンチの亘健太郎も苦境を経験した。
相方の村上健志とともに、結成からわずか3年ほどでフジテレビ系『爆笑レッドカーペット』などに出演し、人気芸人の仲間入りを果たした。ブレイク時には月収が180万円に達したというが、コロナ禍で仕事が激減し、一時は8万円まで落ち込んだ。

貯金を切り崩す生活となり、妻には「生活面が厳しいなら正直に言ってくれ。そしたら俺は芸人を辞めてちゃんと働くから」と伝えたという。2023年には国家資格の「第二種電気工事士」を取得。4月に出演した『NO MAKE』では、月の半分ほど電気工事のアルバイトに入り、芸人の仕事とほぼ同程度の収入を得ていると明かした。

一方、仕事が激減した後に再ブレイクした芸人たちもいる。

小島よしおは「そんなの関係ねぇ!」で大ブレイクした後、露出の激減で一時は「一発屋」として扱われていたが、近年は子ども向けの営業やイベントで引っ張りだこに。高学歴で教育への関心が高く、教育系YouTuberとしても支持されている。

「なんでだろう~」のリズムネタで一世を風靡したテツandトモは、テレビであまり見かけなくなった後、全国のイベントや営業で活躍。月に20本ほど営業が入っていることもあるといい、テレビでブレイクしていた当時よりも収入が上がっているとの見方もある。

「ヒロシです。」のネタで人気を博したヒロシは、ブレイク当時に最高月収4000万円を記録したというが、その後は仕事が激減。
しかし、2015年ごろからアウトドア趣味を生かした「キャンプ芸人」として注目され、独自のファン層を築いている。

近年、再ブレイク芸人の筆頭となったのが永野だ。「ゴッホより普通にラッセンが好き」のネタで人気を集めた後はテレビ露出が減ったが、YouTubeや動画配信サービスで披露する毒舌や独特のカルチャー論が支持され、「令和の配信王」として再浮上。再びテレビ出演も増えている。

賞レースでの活躍や大ヒットネタがあっても、その勢いが10年、20年と続く保証はない。最高月収が数百万円に達しても、数年後にはアルバイト生活となる可能性もある。

「当たればでかい」が、いつ落ちるかも分からない。そして、一度落ちても何がきっかけで再び跳ねるか分からない。浮き沈みの激しさと敗者復活のチャンスが同居しているところに、芸人という仕事の厳しさと面白さがあるのだろう。

【あわせて読む】四千頭身・後藤 “タワマン”転落報道を経て一念発起「僕らにしかない道があるはず」
編集部おすすめ