俳優の織田裕二が主演を務める『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(9月18日公開)の封切りを記念し、連続ドラマ「踊る大捜査線」全11話をフジテレビで5夜連続放送することが決定した。

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本作は『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年)以来14年ぶりとなる新作映画。
これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計興行収入は524.1億円、累計動員数は3863万人を超え、長きにわたって日本のエンターテインメント界で存在感を放ってきた。

そんな名作の歴史を改めて振り返るうえで、思わず誰かに話したくなる知られざる逸話を紹介しよう。

まず有名なのが、主人公・青島俊作が着用しているコートにまつわる設定だ。ミリタリーブランド「HOUSTON」のM-51であるこのコートは、放送当時から問い合わせが殺到する人気アイテムとなった。

「青島が着ている緑のモッズコートは『サラリーマン時代にボーナスで3万円で購入した私物』という劇中の設定があり、サラリーマンから警察官へ転身した青島の背景を象徴する重要なアイテムとして準備されました。衣装スタッフがこの設定に合わせてリアリティを追求し、実際に東京・上野のアメ横に出向いて3万円未満の実物を探して購入してきたという徹底したこだわりが、キャラクターのリアリティを生み出す要因となったようです」(テレビ誌ライター)

また、青島と熱い友情で結ばれる本庁のキャリア組・室井慎次を演じた柳葉敏郎の印象的な「眉間の深いシワ」にも興味深い情報がある。

「柳葉さんは当初、感情を表に出さない室井というキャラクターの表現に相当な苦労を重ねていたと聞いています。一時はプロデューサーに『室井を殉職させて降板させてほしい』と直訴するほど悩み、役と向き合い続けた結果、あの重厚な佇まいが完成しました。撮影期間中は普段の生活でも自然と眉間にシワが寄ったままになっていたというエピソードは、彼の役作りに対する真摯な姿勢を物語っています」(エンタメ誌編集者)

劇中の登場人物や演出面においても、知られざる裏話や仕掛けが多数存在する。

「神田署長、秋山副署長、袴田課長の3人組(通称スリーアミーゴス)は、当初は互いに足を引っ張り合う不仲な上司たちとして描かれる予定でした。しかし、演じた3人の息がぴったりだったことからコミカルで愛されるトリオへと方向転換された経緯があります。また、劇中で押収したVHSテープを確認するシーンでは、織田さんが主演した『東京ラブストーリー』が再生され、主人公の永尾完治に対して青島が『はっきりしない男っすね』と呆れるセルフパロディも盛り込まれました。
そして『レインボーブリッジを封鎖せよ!』という映画のタイトルですが、脚本の君塚良一さんは取材の段階で『警察を通せば実際には容易に封鎖できる』とわかっていたものの、劇的な緊張感を出すためにあえて『手続きが困難』という設定を採用したそうです。エンターテインメントとして盛り上げるための割り切りが効いた素晴らしい演出でした」(前出・エンタメ誌編集者)

14年ぶりの新作公開と連続ドラマの放送を前に、改めて細部への徹底したこだわりや作り手の工夫に触れることで、作品をより一層深く楽しむことができそうだ。

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